躍動

2022年09月30日

「第2回 2021中部商空間賞」学生部門で最優秀賞を受賞。この経験を糧に、今後の研究に励んでいきたい。

vol.92

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻4年(2022年度) 藪井瑠香さん、中西亮貴さん、林幸輝さん(左から)

「空間設計Ⅳ」で制作した課題を「第2回 2021中部商空間賞」に応募。
最優秀賞を受賞し、大きな自信へと繋がりました。

 創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻4年生の中西亮貴さん、林幸輝さん、藪井瑠香さんが制作した作品が、一般社団法人日本商環境デザイン協会 中部支部が主催する「第2回 2021中部商空間賞」学生部門で最優秀賞を受賞しました。応募した作品は、2021年度の建築・インテリアデザイン専攻3年生後期演習授業「空間設計Ⅳ」で制作した課題です。「都心の文化交流施設(図書館+α)」という制作課題に沿って作られた3人の作品は「ー柱から導かれる都心の森ー」です。三洋堂書店を指定管理者とした、本・読書の可能性を拡大したプランを提案し、空間に事務動線をあえて見せ、多様なシチュエーションを利用者が自ら選択できる工夫をこらした作品となっています。

「第2回 2021中部商空間賞」学生部門で最優秀賞を受賞。この経験を糧に、今後の研究に励んでいきたい。

「第2回 2021中部商空間賞」学生部門で最優秀賞を受賞。この経験を糧に、今後の研究に励んでいきたい。

「第2回 2021中部商空間賞」学生部門で最優秀賞を受賞。この経験を糧に、今後の研究に励んでいきたい。

「第2回 2021中部商空間賞」学生部門で最優秀賞を受賞。この経験を糧に、今後の研究に励んでいきたい。

 中西さんは設計、林さんは模型製作、藪井さんはプレゼンテーションと、それぞれの得意分野を活かしながら、3人は約3ヵ月の時間を費やしてこの作品を作り上げました。愛知県名古屋市中区栄にある久屋大通公園を舞台に、企業のブランディングを兼ねた、今までになかった図書館を作り上げたいと考えを巡らせます。既存の樹木は伐採せず、それらを活かした空間作りの工夫や、道路を挟んで南北に分かれている敷地をどのようにつなげるかなど、現地に赴きながら建築設計を進めていきました。また、図書館を民営化することで、本来17時で閉館してしまうものを夜遅くまで運営可能にし、社会人が多い栄の地で、仕事帰りでも足を運べる図書館を考案し、社会人が本に触れる機会を増やすための空間を作り上げました。

「第2回 2021中部商空間賞」学生部門で最優秀賞を受賞。この経験を糧に、今後の研究に励んでいきたい。

 2022年1月20日(木)に建築家の古澤大輔氏をお招きして行われた最終講評会では、古澤賞を受賞しました。その後、今回の中部商空間賞への応募に踏み切ります。応募するにあたり、ブラッシュアップしてコンペティション用に仕上げました。

■「空間設計Ⅳ」最終講評会の様子 古澤大輔氏と 
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 応募から約3か月後に、中部商空間賞を主催する一般社団法人日本商環境デザイン協会 中部支部のFacebookにて結果が発表されました。以前から、大学内だけでなく学外からの評価が気になっていたという3人にとって、今回の結果は大きな自信へと繋がりました。

 見事最優秀賞に輝いた中西さん、林さん、藪井さんに、大学での学びや今回のコンペティションで得たもの、今後の目標などについて、それぞれお話を伺いました。

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻4年 中西亮貴さん

 大学1、2年生の頃は、自分一人で好きなものを制作していましたが、3年生からは他の人との共同制作が始まり、仲間と制作する楽しさを実感していました。協働作業の中で、今まで自分一人の制作では気が付かなかった新しい視点を発見する機会も多くあり、自分の視野が広がったように感じます。制作に追われて厳しいときも、仲間がいることで乗り越えられ、踏ん張る力が身に付きました。
 今回の作品を制作する中で、林さんと藪井さんから多くの刺激を受けました。特に、自分の得意分野でない模型やプレゼンテーションに関して、2人から学ぶことは多かったです。3人が別々の得意分野を持ち、一人ひとりが自分の持ち味を発揮したからこそ、今回の作品が完成したのではないかと思います。
 今まで多くのことを大学で学びましたが、「建築とは何か」という答えをまだ見つけられていません。卒業設計でその答えを出したいと思っています。常に自分の中で「建築とは何か」について考えながら、今後の制作に取り組んでいきたいです。

「第2回 2021中部商空間賞」学生部門で最優秀賞を受賞。この経験を糧に、今後の研究に励んでいきたい。

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻4年 林幸輝さん

 中学生・高校生の頃から物作りが得意でしたが、今まで自分が磨いてきたのは表面的な部分のみだったのだと、大学に入ってから実感しました。自分に足りないものは分析力だと気付かされ、大学でさまざまな課題を制作しながら分析力を磨いていきました。また、一つのことに夢中になって本気で取り組めるようになったのも、大学での成長の一つです。
 正直今まで中西さんや藪井さんを追いかけていた自分がいたので、今回一緒に一つの作品に携わることができて嬉しかったです。この作品を制作する過程で2人から得たものは大きく、自分のレベルアップに繋がりました。自分が目指すべき作品も、よりレベルの高いものになったと思います。
 卒業設計では、今まで仲間として共に制作をしてきた2人がライバルとなります。得意分野である模型製作はもちろん、自分が作りたいものに対して一切妥協せず、必死になって取り組んでいきたいです。すべてやり尽くしたと思える作品を完成させます。

「第2回 2021中部商空間賞」学生部門で最優秀賞を受賞。この経験を糧に、今後の研究に励んでいきたい。

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻4年 藪井瑠香さん

 「物作りに携わる仕事がしたい!」と思い、建築・インテリアデザイン専攻を選択しました。みんなで一緒に作り上げる作品も楽しいですが、自分一人の作品となれば絶対周りに負けたくないと思う競争心が生まれます。仲間と切磋琢磨しながら、常に上を目指そうと思える環境がここには備わっていると感じます。
 今回、自分が持っていない力を持つ2人と一緒に作品を作り上げたことにより、得意分野を発揮しつつ、自分に足りない設計力や模型の製作力に関して、2人から多くのことを学びました。共に一つの作品に携わる中で、3人とも一切の妥協を許さなかったことが、結果に繋がったのではないかと思います。
 大学生活の集大成である卒業設計では、これまで自分が培ってきた力と、2人から得たものすべてを注ぎ込んだ作品を作り上げます。中西さんや林さんには、絶対に負けません。

「第2回 2021中部商空間賞」学生部門で最優秀賞を受賞。この経験を糧に、今後の研究に励んでいきたい。