躍動

2023年12月28日

トビタテ!留学JAPANの最難関「ダイバーシティーコース」をみごとに突破!フィリピンのNGOで1年間インターンシップに取り組みます。

vol.101

グローバルコミュニケーション学部 グローバルコミュニケーション学科4年(2023年度) 三上 奈桜さん

 「トビタテ!留学JAPAN」とは2013年にスタートした官民協働海外留学支援制度で、2022年度までに約一万人の若者の海外実践活動をサポートしてきました。2023年度から新たに始まった第2ステージでは、「新・日本代表プログラム」と称し新たに五千人に対して奨学金が提供され、コロナ禍で低迷した海外留学機運を高め、海外留学者数の大幅な引き上げを目指すとしています。

 トビタテ!第2ステージの記念すべき初年度に、本学グロウコム学部4年の三上奈桜さんが派遣留学生として採用されました。応募学生総数は1,300人を上回り、そのうち最も応募が多かったのが、三上さんが応募した「ダイバーシティーコース」。7倍を超える倍率をみごと突破し、第15期トビタテ!生に選ばれました。本学としては、2020年度(第12期)に選ばれた杉山和さんに次いで二人目の快挙となります。

 三上さんは「子どもの人身取引」という社会課題に強い関心を抱き、本学在学中このテーマについて精力的に研究活動を行ってきました。所属のグローバルコミュニケーション学部に留まらず、他学部や他大学でも関連授業を履修し、また学外でのボランティア活動や国内NGOでインターンシップを行うなど、実践的な学びの体得にも力を注ぎました。本学卒業後、日本、そして世界でこの社会課題に向き合っていくために必要となる現場での経験を積み、これまでにない新たな取り組み手法を模索するため、子どもの人身取引への対応の先進国ともいえるフィリピンを留学先に選びました。

■トビタテ!のディレクター、同期生とともに(左から2人目が三上さん)

 フィリピンでは、子どもの人身取引の課題への取り組みを国内外でけん引しているNGOでインターンシップを行う予定です。NGOが実施している活動からの学びだけでなく、NGOが有するネットワークを活用して、様々な関係者へのヒアリング調査や、人身取引のサバイバーへの聞き取りなども行います。「フィリピンは、アジア諸国のなかでも英語話者の割合が高く、関係者と英語で直接コミュニケーションが取れるので、活動の上でとても有利だと感じています」と話す三上さん。渡航前から現地NGOの方とオンラインで打合せを重ね、具体的な活動計画を進めています。1年間の留学修了後は、フィリピンでの実践活動で得られた資料・データなどの情報をもとに更に研究を進め、本学卒業後海外の大学院に進学して専門性を高めたいと考えているそうです。

■啓発イベントにて、元気で明るい現地スタッフらとともに

 2023年10月、フィリピンへと文字通り「飛び立って」いった三上さん。早速現地から「子どもの人身取引の啓発イベント続きで、連日激務です!」と元気なレポートが届きました。フィリピンの方々の優しさに助けられながら、日々活動に邁進しています。

三上さんの活動の様子は、今後国際交流センター公式Instagramで随時お伝えしていきます。