追究

2024年04月12日

交流文化学部林ゼミ 愛知県の着地型旅行プランコンテストダブル受賞!

2024年1月23日(火)大須 万松寺ビル

林ゼミの学生が観光ツアーの提案に挑戦。
2つのコンテストで受賞を果たしました。

 交流文化学科の林ゼミは、観光まちづくりを専門に学ぶゼミナールです。「何でも見てやろう」をモットーに、学内だけでなく、地域・企業連携などを通して、学生一人ひとりが街づくりや地域活性化に向けた活動に取り組んでいます。

 愛知県では、次代を担う観光人材の育成や、観光まちづくりを通じた持続可能な観光の促進を図るため、「観光まちづくりアカデミー」を開催しています。その一つとして、観光振興をテーマに企画を募集する「観光まちづくりアワード」が実施され、林ゼミの学生が応募。60の団体のうち4団体が書類審査を経て最終選考に選ばれ、2024年1月21日、大須 万松寺ビルで社会人チーム1チームと4つの大学がプレゼンテーションをおこないました。

 林ゼミでは、ゼミ卒業生が海洋プラスチックごみからアクセサリーなどを作るブランド「sobolon(ソボロン)」を立ち上げ、現役の学生たちはその妹分グループ「tamagon(タマゴン)」としてワークショップの開催や講演会への参加など積極的に活動しています。そんな学生たちが提案したのは、「可愛いで地球を救おう!ラーケーションツアー」。常滑市、西尾市を舞台に環境問題を考える体験学習ツアーを発表しました。

【sobolon(ソボロン)、tamagon(タマゴン)の活動】
■交流文化学部 林ゼミ 海洋プラスチックアクセサリーブランド「sobolon」の販売支援
■交流文化学部 林ゼミ 学生グループtamagon 中学校講演

 愛知県は3大都市といわれるものの、東京都や大阪府に比べて宿泊者数が少ないことを踏まえ、滞在型の観光ツアーを考案。宿泊・滞在率の課題解決につなげるだけでなく、愛知県が推進するラーケーションにも合うツアーで、県外・県内の観光客に提案できるツアーだと学生たちはアピールしました。ラーケーションとは、子どもの学び(ラーニング)と保護者の休み(バケーション)を組み合わせた、学校外での学習活動を指します。
 ツアーは、常滑市と西尾市佐久島の2コース。海洋汚染について学んだのち、お揃いのバックでゴミを拾い、プラスチックなどのごみを洗浄、選別し、アクセサリーの素材に変えます。そして、ツアーを通して学んだことを「私の環境宣言」として発表してもらうというものです。このツアーを企画するにあたり、他の類似取り組みと差別化するために、参加者が作りあげる商品だけでなく、体験ツアー全体の高付加価値化を提案。アクセサリーだけでなく、ゴミ拾い用の袋にもかわいさを感じられるものをセレクトしています。発表では、海洋プラスチックで作成したアクセサリーを学生自ら身に付けてアピールし、会場の視線を集めました。また、「tamagon(タマゴン)」の活動で関わった方からの声を紹介するなど、工夫を凝らした発表をおこないました。

 プレゼンテーションが終わると、質疑応答の時間が設けられました。審査員の方から「この取り組みを地域にどう還元するのか」と質問が投げられ、「活動資金として残すだけでなく、海洋汚染問題に向き合うボランティアへの募金も検討しています」と前向きに回答。続けて、「アクセサリー作りというコンテンツ自体が魅力的だから、滞在先でできるようにするなど工夫があるともっとよくなる」とアドバイスもいただき、学生たちはそのコメントを真摯に受け止めていました。
 審査員、会場投票を経て、社会人チームが最優秀賞、学生たちの提案は、奨励賞を受賞しました。一か月の期間で準備に取り組んだ今回の発表。プレゼンの準備については、「スライド一枚一枚、観客の心をつかむために伝えることを精査して本番に臨みました」と振り返ります。「メンバーで話し合い、先生にアドバイスをもらいながら取り組めてよかった」と話してくれました。

 さらに、今回提案した「可愛いで地球を救おう!ラーケーションツアー」は、一般社団法人全国旅行業協会主催の「学生がつくる愛知県の着地型プランコンテスト」においても、応募総数44件のなか、書類審査で2位の優秀賞に選ばれ、全国の観光関係者が集まる全国大会「国内観光活性化フォーラムinあいち」において表彰されました。

■2024年2月15日(木)名古屋国際会議場

 「tamagon(タマゴン)」として環境問題へ目を向ける活動をしていたからこそ、説得力のあるツアーを提案できた学生たち。2つのコンテストで評価されたことで、自信につながったでしょう。本学では、SDGs活動、ゼミ活動に励む学生を支援し、彼らが成長するようサポートし続けていきます。