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福祉貢献学部

社会福祉士になるには?高校生向けに仕事内容・大学からの資格取得ルート・合格率を解説

社会福祉士を目指したいと考えているものの、どの大学を選べばよいか分からず不安を感じていませんか。

社会福祉士は、大学で指定科目を学び、国家試験に合格することで取得できる国家資格です。

この記事では、社会福祉士の仕事内容と、大学進学から資格取得までの流れを解説します。

この記事でわかること
  • 社会福祉士の役割
  • 高校卒業後に大学進学によって社会福祉士を目指す3つのステップ
  • 国家試験の合格率

社会福祉士とは?

高齢や心身の障がい、病気、経済的困窮、虐待やDV(ドメスティックバイオレンス)など、人生では様々な困難に出会うことがあります。

社会福祉士は、こういった生きづらさのある人々と伴走しながら、多職種と連携して支援をつくるソーシャルワークを展開していく専門職です。

ソーシャルワークを行う専門職のことをソーシャルワーカーといいます。

日本ではソーシャルワーカーの国家資格として、社会福祉士と精神保健福祉士があります。

社会福祉士は、制度やサービスに結び付ける役割と理解されていることがよくありますが、単に制度やサービスを紹介したり、繋げたりする人ではありません。

困難を抱えている人や環境、そして人とその人が持つ環境の相互作用を多面的に理解し、その人自身が努力、改善する手立て、周囲の家族や関わる様々な人々から支えられる環境づくり、そして公的な制度やサービスを利用するための働きかけなどを行い、問題や課題を現実的・全体的に解決、改善できる支援をする役割を担っています。

ソーシャルワーカーが最も大切にすることは「人権」です。どのような状況にある人も生まれながらに人としての尊厳、人権を持っています。経済的に困窮している人であろうと、障がいがある人であろうと、人としてその社会で等しく、自分の意思で、人としてあたりまえの生活を行うことができるよう支援していくことが基本です。

※多面的とは、人は生き物であり、様々な感情やものの考え方をする心理的存在であり、地域や家族、職場、友人など様々な社会関係を持ち、それぞれが持つ何らかの社会で生きています。ソーシャルワーカーはそれらを多面的、総合的に見ていきます。

前述したように、日本には社会福祉士と精神保健福祉士の2つの国家資格がありますが、それぞれ法律に基づいた国家資格です。大きな違いはその対象設定と業務設定です。

項目社会福祉士精神保健福祉士
主な対象人生の中で体験する困難を幅広く対象とする(高齢者、障がい者、こども、ひとり親、生活困窮など)精神障がいのある人とその家族、関係者。近年は、広く精神保健(メンタルヘルス)の課題を抱える人にも対象が拡大している
業務ソーシャルワークが基本ソーシャルワークを基本としつつ、心の健康に関する専門性と、生活支援・リハビリテーションの専門職としての役割も求められる

ここは社会福祉士についての説明のため、詳細については省きますが、同じ福祉職である介護福祉士やケアマネジャーとは求められる役割が異なっています。

社会福祉士になるには?大学進学からの3ステップ

社会福祉士になるルートはいくつかありますが、ここでは、高校卒業後に福祉系の4年制大学で国家試験受験資格を取得する「福祉系大学等ルート」について説明します。

  1. 福祉系大学で指定科目を履修する

    厚生労働省が定める指定科目を大学で履修し、卒業と同時に国家試験の受験資格を得ます。

  2. 国家試験に合格する

    大学4年次の2月上旬頃に実施される国家試験を受験します。全19科目(6科目群)から129問が出題されます。

  3. 資格登録を行う

    合格後、公益財団法人社会福祉振興・試験センターへ申請し、正式に社会福祉士として登録されます。

以下では、それぞれのステップを詳しく解説します。

STEP1. 福祉系大学で指定科目の単位を修得して受験資格を得る

社会福祉士の国家試験は、誰でも受けられるわけではありません。専門的な知識と技術を学んだことを示す「受験資格」が必要です。

高校生にとって最短かつ確実なのが、福祉系の4年制大学へ進学し、指定科目の単位を修得して卒業するルートです。この場合、受験資格取得に必要な科目の単位を修得していれば、卒業と同時に受験資格が得られるため、4年次の2月上旬頃に国家試験に挑戦することができます。

大学で学ぶ最大の利点は、大学で体系的に身につけた知識を、実習に融合させられることです。社会福祉施設や病院などで実際の支援について学ぶことで、ソーシャルワーク実践の力を養うことができます。

大学選びで確認したいポイント
  • 必要な基礎知識や技術をもって実習に臨むことができるか
  • 実習指導を専任教員が担当し、きめ細やかな指導が行われているか
  • 国家試験対策や模擬試験が用意されているか
  • 直近の国家試験合格率はどのくらいか

なお、一般の大学を卒業した後に養成施設へ通うルートや、実務経験を積んで受験資格を得るルートもあります。ただし卒業後にさらに1年以上の学習期間が必要になるため、高校生の段階で福祉の道を志しているなら、福祉系大学への進学が有力な選択肢です。

STEP2. 年1回実施される社会福祉士国家試験に合格する

社会福祉士国家試験は、毎年2月上旬頃に年1回実施されます。大学4年生のこの時期に受験し、3月上旬〜中旬頃の合格発表を経て、卒業と同時に社会福祉士としてのスタートを切るのが一般的な流れです。

国家試験のポイント
  • 毎年2月上旬頃に年1回実施される
  • 全19科目(6科目群)から出題される
  • 出題数は129問、総試験時間は225分の選択式(5つの選択肢から1つを選ぶ問題のほか、2つを選ぶ問題もある)
  • 総得点の基準を満たし、かつ6科目群すべてで得点することが合格条件

「医学概論」「心理学と心理的支援」「社会保障」「権利擁護を支える法制度」「高齢者福祉」「児童・家庭福祉」など、出題範囲は福祉の全領域に及びます。

注意したいのは、6科目群のうちひとつでも無得点の科目群があると、総得点が基準を超えていても不合格になる点です。得意分野だけを伸ばすのではなく、苦手を残さない学習が求められます。

そのため、国家試験対策や模擬試験が用意された大学を選ぶことが、合格への近道になります。

STEP3. 社会福祉振興・試験センターに資格登録を行う

国家試験に合格しただけでは、社会福祉士を名乗ることはできません。

公益財団法人社会福祉振興・試験センターが管理する登録簿に登録して、初めて正式な社会福祉士となります。合格証書とともに登録の案内が届くので、指示に従って申請しましょう。

社会福祉士国家試験の全受験生の合格率は約60%

社会福祉士国家試験の全受験生の合格率は、かつて30%前後で推移していましたが、近年は大きく上昇しています。

直近の第38回試験(2026年2月1日実施)では、受験者25,430人のうち15,438人が合格し、合格率は60.7%となりました。合格率が60%を超えたのは、1989年の第1回試験以降で初めてのことです。

回(実施年)受験者数合格者数合格率
第34回(2022年2月)34,563人10,742人31.1%
第35回(2023年2月)36,974人16,338人44.2%
第36回(2024年2月)34,539人20,050人58.1%
第37回(2025年2月)27,616人15,561人56.3%
第38回(2026年2月)25,430人15,438人60.7%

※出典:厚生労働省「社会福祉士国家試験合格発表」。合格率は新卒・既卒を含む全体の数値です。

この合格率には、大学卒業後に働きながら受験する既卒者も含まれています。大学で計画的に学び、対策授業を受けたうえで在学中に受験する新卒者の合格率は、全体の数値よりも高くなる傾向があります。

ここ数年の合格率の推移をみると合格率は上がっていますが、必ずしも同様の合格率、合格基準が維持されるとは限りません。合格率が上がったからといって対策が不要になるわけではありません。出題範囲が19科目と広く、6科目群すべてで得点する必要があるため、数か月から年単位での学習計画と学習が欠かせません。

大学選びの際は、全国平均と比べてその大学の合格率がどの水準にあるかを必ず確認しておきましょう。

厚生労働省「第38回社会福祉士国家試験合格発表」(2026年3月3日)

厚生労働省「第38回社会福祉士国家試験の施行について」
厚生労働省「社会福祉士国家試験の受験者数・合格者数・合格率の推移」

社会福祉士の仕事内容と活躍できる職場

社会福祉士の仕事は多岐にわたり、所属する職場によって求められる役割や支援の形が大きく異なります。

主な活躍の場
  • 福祉施設(特別養護老人ホーム、児童養護施設、障害者支援施設など)
  • 行政機関(高齢、障がい、こども、生活困窮などへの支援を行う部署)
  • 社会福祉協議会
  • 医療機関(病院など)

個々の人のニーズを見極め、多職種との連携のもと、必要な制度やサービスを利用できるように働きかけ、支援をつくる

社会福祉士の中心的な役割は、困難を抱える個々の人のニーズとその環境を見極め、そのニーズに応じた支援を検討し、多職種との連携をはかりながら、必要な制度やサービスを利用できるように働きかけ、支援をつくることです。

支援の内容は、経済的な困窮、家族関係の悩み、住まいの問題、進学や就労の不安など多岐にわたります。ひとつの制度だけで解決できるケースはむしろ少なく、行政・医療・教育・司法といった複数の関係機関と連携しながら支援を組み立てる調整力が求められます。

背景やニーズは人によって異なるため、マニュアル通りの対応では解決できません。相手の話を丁寧に聴き、その人が本当に望む生活を一緒に試行錯誤できる姿勢が問われます。

社会福祉士を目指すなら「違いを共に生きる」愛知淑徳大学へ

愛知淑徳大学の福祉貢献学部福祉貢献学科社会福祉専攻では、所定の指定科目の単位を修得することで、社会福祉士をベースに、希望者は精神保健福祉士の受験資格も取得することができます。

愛知淑徳大学は「違いを共に生きる」を大学の理念に掲げています。社会福祉専攻では、この理念のもと、一人ひとりの違いを受け止めるだけでなく、主体的に違いを共に生きる力を身につけた社会福祉士の養成をめざしています。

卒業生は、高齢者福祉分野、障がい児・者福祉分野、こども家庭福祉分野などの福祉施設や、県庁・市役所などの行政機関、病院、社会福祉協議会など、幅広い分野で活躍しています。さらに専門分野を深める研究をしたい方には、心理医療科学研究科 心理医療科学専攻 社会福祉学専修へ進学する道も用意されています。

福祉貢献学科社会福祉専攻の特色
  • 基礎ゼミから実習指導まで一貫した少人数教育
  • 福祉の第一線で活躍した実務家教員の比率が高い
  • 実習指導・実習巡回指導を専任教員のみが担当
  • 社会福祉士の合格率(第38回)93.2%(全国合格率60.7%)

基礎ゼミから実習指導まで一貫した少人数教育

入学直後の基礎ゼミからソーシャルワーク演習、実習、実習指導、ゼミまで、顔の見える少人数教育の場を確保しています。

大人数の講義だけでは、相談援助に必要な「聴く力」「引き出す力」は身につきません。少人数だからこそ、自分の意見を述べ、他者の意見に耳を傾け、他者と意見を交わし合うといった、多職種連携に必要な力を大学での学びをとおして身につけることができます。

福祉の第一線で活躍した実務家教員の比率が高い

社会福祉専攻では、福祉の第一線で活躍してきた実務家教員の比率が高いことも特色です。

教科書に書かれた制度の説明だけでなく、現場で実際にどう判断し、どう動いたのかという生きた知識を直接学ぶことができます。制度の狭間に置かれた人にどう向き合うか、関係機関とどう交渉するかといった話にも触れられる環境です。

実習指導・実習巡回指導は専任教員のみが担当

愛知淑徳大学では、実習指導と実習巡回指導を専任教員のみが担当します。普段の授業やゼミで学生の学びを支えている教員が実習・実習指導にも継続して関わるため、一人ひとりの力量や置かれている状況を把握したうえで指導することができます。

実習先で指導にあたる実習指導担当者と大学の実習指導担当教員が円滑に連携することで、学生が困ったときにも迅速かつ適切なサポートが可能です。大学と実習現場が一体となって学生を支える体制が、質の高い実習につながります。

社会福祉士・精神保健福祉士の合格率が高い

2025年度の国家試験では、社会福祉士・精神保健福祉士ともに全国合格率を上回る結果となりました。

資格本学の合格率合格者数/受験者数全国合格率
社会福祉士93.2%55名/59名60.7%
精神保健福祉士100.0%1名/1名78.2%

※合格率などの実績は年度によって変動する場合がありますので、最新情報は大学の公式ホームページをご確認ください。

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