交流文化学部 交流文化学科 若松 孝司

交流文化学部 交流文化学科 若松 孝司

若松 孝司

交流文化学部
交流文化学科

固定観念を打ち破る、社会、世界の幅広い見方を探究する。

プロフィール

学歴
  • 1992年3月:名古屋大学法学部政治学科卒業
  • 1996年3月:名古屋大学大学院国際開発研究科国際協力専攻博士前期課程修了
  • 1996年3月:学術修士(国際開発)学位取得
職歴
  • 1996年4月:学校法人河合塾小論文科兼任講師
  • 1998年4月:愛知淑徳短期大学教養科目担当兼任講師
  • 1999年4月:愛知淑徳短期大学英米語学科兼任講師
  • 2000年4月:愛知淑徳大学文化創造学部講師
  • 2004年4月:愛知淑徳大学文化創造学部准教授
  • 2010年4月:愛知淑徳大学交流文化学部准教授
  • 2011年4月現在:愛知淑徳大学交流文化学部教授
主な学外活動
  • 2008年4月:愛知県男女共同参画審議会委員
  • 2010年4月:財団法人あいち男女共同参画財団評議員
  • 2014年4月:愛知県男女共同参画審議会副会長

「自分の半径3メートルの狭い世界にとどまらず、社会の課題や多様な価値観を知る。世の中の物事を、柔軟に、多角的に捉える。そんな〝広い見方〟を身につけてほしいと授業やゼミで伝えています」。そう語る若松先生は、国際政治学やジェンダー論の研究に尽力。学生たちが広い世界に目を向けるきっかけをつくり、一人ひとりの成長を後押ししています。

若い世代にもまだ残る、古いジェンダー観。

「オンナって自由に進路を選べていいよなぁ。オトコは将来家族を養わなきゃいけないから、ちゃんとした収入を得るために正社員になるしかないんだよなぁ。」就職活動を控えた男子学生の言葉です。古臭い考えと思われるかもしれませんが、若い世代にもこうした認識は根強く残っています。

男女の体の仕組みの違いを表す「セックス」とは異なり、この発言に見られるような、男女がそれぞれの役割をどのように果たすべきか、という社会的、文化的な観点から見た男女の違いを「ジェンダー」といいます。

子ども向けヒーロー番組も研究対象。

ジェンダーは生まれながらに身についているものではなく、家庭生活や学校などの集団生活を通して徐々につくられていくものとされています。そのきっかけや原因となる事柄は数多く考えられますが、私が担当している授業では、子どもがみるテレビ番組、なかでもチーム内での男女の役割分担が明確に描かれている特撮戦隊ヒーロー番組を取り上げ、ジェンダー意識がどのように形成されるのかを明らかにしています。通常5人で構成される戦隊チーム内に女性メンバーは2人。それぞれがしとやかさ担当と活発さ担当という、いまの女性に求められる2つの役割を分担しているのです。

もともと国際政治学を専門としてきた私がジェンダー論に関心を持ち始めたのは、本学に赴任してジェンダー・女性学研究所の運営委員を引き受けたことがきっかけでした。いまでは学外で依頼される仕事のほとんどがジェンダー関連のものになっています。

主要著書・論文

  • ジェンダーの交差点―横断研究の試み

    ジェンダーの交差点―横断研究の試み

    彩流社(2009年)
    (pp71ー118 分担執筆)

  • ジェンダーと教育―横断研究の試み

    ジェンダーと教育―横断研究の試み

    ユニテ(2012年)
    (pp155ー190 分担執筆)

(2016年9月 取材)