人間情報学部 人間情報学科 池田 光雪

池田 光雪

人間情報学部
人間情報学科

教育と情報工学を融合させ、より質の高い学びの場を提供する。

プロフィール

学歴
  • 2011年3月:筑波大学情報学群知識情報・図書館学類卒業
  • 2013年3月:筑波大学大学院図書館情報メディア研究科 図書館情報メディア専攻博士前期課程修了(情報学修士)
  • 2016年7月:筑波大学大学院図書館情報メディア研究科 図書館情報メディア専攻博士後期課程修了(情報学博士)
職歴
  • 2013年4月:筑波大学大学院図書館情報メディア研究科 ティーチング・フェロー
  • 2013年8月:筑波大学大学院図書館情報メディア研究科 リサーチ・アシスタント
  • 2014年4月:国立国会図書館電子情報部 調査員(非常勤)
  • 2016年4月:千葉大学アカデミック・リンク・センター 特任助教
  • 2019年4月:愛知淑徳大学人間情報学部人間情報学科 講師(現在に至る)

専門である情報工学を通じて、検索システムや情報環境などの研究・開発に取り組む池田先生。現在は教育工学をテーマに、情報工学を活用した新しい学びの環境づくりについて研究しています。例えば、様々なデジタルリソースを教育研究活動支援のために包括的に利用可能にする『デジタル・スカラシップ』。この概念をさらに発展させ、Web上でも質の高い学びを提供できるシステムの構築を目指しています。

望めば大学に進学できる大学全入時代の中、新型コロナウイルス感染症により大学も大きな変革を余儀なくされた中で、学生は何を目的として大学に進学するのか、また教員は大学で何を・何故教えるのか深く再考することがより求められているように思われます。私の研究室では存在理由工学をキーワードとして掲げ、プログラミングなどの工学的アプローチを通じてより便利で快適な環境を、卒業研究を通じて構築することに取り組んでいます。

私の専門は情報工学です。具体的にはより便利で使いやすい図書検索システムの開発や、膨大な文献の文字起こしといった従来では困難だった作業をインターネットを通じて不特定多数の人に分散依頼することで解決を図るアプローチ、さらに大学において電子教材を提供する環境構築方法などを研究していきました。いずれもプログラミングを通じて、これまで出来なかったことを出来るようにする研究です。

学生の頃から長らく国公立大に所属していましたが、愛知淑徳大学に着任し、よく言われるように国公立と私立の間に様々な違いがあることを再認識しました。特に、1教員あたりに配属する学生数の違い等からなかなか卒業研究にじっくりと注力できないことに着目しています。大学は主体的な学修を行う場であり、卒業研究はその集大成とされているため、卒業研究にしっかりと取り組むこと、また取り組める環境が必要です。研究室Webサイトでは、ゼミ生がアカウント不要で気軽にビデオ・音声通話に参加できることも、その取り組みのひとつです。常に研究室の様子をビデオ通話で配信することにより、自宅にいながらまるで研究室で過ごすように、教員や他のゼミ生と気軽に話したり、相談したり、交流できる場となっています。Webを通じて卒業研究や大学ならではの学びができる環境を整えていく。今の時代だからできる新しい研究室づくりを目指しています。

主要著書・論文

  • 「Finding top-K Correct XPath Queries of User's Incorrect XPath Query」

    (共著)116頁ー130頁 2012年 DEXA2012

  • 「An Algorithm for Finding top-K Valid XPath Queries」

    (共著)Vol.7、No.2、70頁ー82頁 2014年 IPSJ TOD

  • 「外部記憶アルゴリズムを用いた大規模グラフデータからのスキーマ抽出手法」

    (共著)Vol.15-J、No.12、8頁 2017年 日本データベース学会和文論文誌

  • 「Human-assisted OCR of Japanese Books with Different kinds of Microtasks」

    (共著)5頁 2017年 iConference2017

  • 「心の居場所としての学校図書館に対する生徒の認識に関する一考察」

    (共著)3頁 2019年 中部図書館情報学会

(2022年5月 取材)