文学部 総合英語学科 二村 慎一
二村 慎一
文学部
総合英語学科
世界に視野を広げて、英語力だけではなく人間力も培ってほしい。
プロフィール
- 学歴
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- 1998年3月:南山大学文学部英語学英文学科 卒業
- 2000年3月:名古屋大学大学院文学研究科博士課程前期 英文学専攻英語学専門 修了
- 2003年3月:名古屋大学大学院文学研究科博士課程後期 人文学専攻英語学専門 単位取得満期退学
- 職歴
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- 2005年4月:愛知淑徳大学外国語教育センター 嘱託講師
- 2006年4月:愛知淑徳大学外国語教育センター 常勤講師
- 2010年4月:愛知淑徳大学外国語教育部門 准教授
- 2013年4月:愛知淑徳大学文学部英文学科 准教授
- 2017年4月現在:愛知淑徳大学文学部英文学科(現:総合英語学科) 教授
英語学が専門の二村先生は、現代英語の単語のルール、英語と日本語の類似点・相違点などを研究し、「ことば」の不思議に迫っています。ゼミでは英語学に関する文献講読や研究・発表とともに、学生の人間教育も重視。「英語力はもちろん、社会人基礎力を養うためにも、自分の目標を見つけ、広い視野で学んでほしい」と一人ひとりに期待を寄せています。
ことばのルールは、どう決まる?
英語学はことばとしての英語のルールを考える学問で、私は特に単語のルールに興味があります。単語のルールとは何でしょうか。日本語の例を挙げると、最近の冬季五輪で活躍したカーリングの女子選手を表す〝カー娘〞という略語があります。テレビ等では「カーむす」と言われていますが、なぜそのまま「カーむすめ」とは呼ばないのでしょうか。おそらく、それには言いやすさや音の心地よさが関係しており、難しく言えば、単語や音に関するルールが存在しているわけです。
「Excuse us」が人生の転機。
私がこのようなことば(英語)の不思議に興味を持ったのは、大学生の時に留学していた英国でのささいな出来事がきっかけでした。満員のエレベーターの中で、私の隣にいた英国人男女が降りるときにExcuse us.と言ったのです。日本語で言えば、「すみません。降ります。」という感じですが、英会話の決まり文句であるExcuse me.ではなく、降りるのは二人なのでus(私たち)になったわけです。英語話者にとっては当たり前のことなのかもしれませんが、この言葉に当時の私はびっくりし、英語の面白さを知りました。その後帰国した私は勉強を続けたいと思い大学院に進学し、現在に至っています。
未来への扉は、自分のすぐ近くにある。
この英国での体験は、大学生や模擬授業で高校生にもよくお話しています。研究テーマや進路を決めるためのヒントは授業内や教科書で得ることができるとは限らず、常に知的アンテナを張り、面白いと思えるものを見つける努力をすることが大切だと思っています。
主要著作
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読める英文法・聞ける英音法
英宝社 (2008年)
共著 -
朝倉日英対照言語学シリーズ6 意味論
朝倉書店 (2012年)
共著(pp28~51) -
めざせ!600名作映画でTOEIC―カサブランカ
英宝社 (2013年)
共著 -
名作映画でTOEIC(2)めざせ!500―シャレード
英宝社 (2014年)
共著 -
名作映画でTOEIC(3)めざせ!550―第三の男
英宝社 (2016年)
共著
(2018年5月 取材)