福祉貢献学部 福祉貢献学科 子ども福祉専攻 岡田 泰枝

福祉貢献学部 福祉貢献学科 子ども福祉専攻 岡田 泰枝

岡田 泰枝

福祉貢献学部
福祉貢献学科 子ども福祉専攻

一人ひとりの伸びやかな育ちを大切にしたい。

プロフィール

学歴
  • 2000年3月:愛知教育大学大学院教育学専攻社会科教育修了
  • 2007年3月:愛知教育大学大学院教育学専攻生活科教育修了(教育学修士)
職歴
  • 2000年4月〜2013年3月:私立保育園勤務
  • 2007年4月:愛知教育大学教育学部 非常勤講師(現在に至る)
  • 2013年4月:愛知淑徳大学福祉貢献学部子ども福祉専攻 講師
  • 2018年4月:愛知淑徳大学福祉貢献学部子ども福祉専攻 准教授(現在に至る)

社会科教育や教育哲学を専門としていた岡田先生は、ご実家の保育園経営に携わったことがきっかけで保育・幼児教育の道へ。「何ができるようになったか」ではなく「その子らしくどう育つか」に着目し、幼児期の学びを研究しています。保育士や幼稚園教諭を志望する学生には「将来、子どもたちにどんなことを伝えたいのか。自分の軸を在学中に見つけて学修や考察を深めよう」と語りかけ、それぞれの成長を支えています。

「見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。」童謡詩人金子みすゞさんの「星とたんぽぽ」の一説です。これが就学前の子どもたちの学びです。就学前の子どもたちの取り組んでいる活動の中には様々な学びが埋め込まれています。しかしそれは目に見えないことも多い。子どもたちは上手く言葉で表現したり、ましてや書き表したりすることはできませんから、保育者と言われる専門家は子どもたちと共に活動する中でその子にどのような学びが起こったのか読み解いていくのです。私の今のもっぱらの関心はこの子どもたちの学びです。大学生時代、アルバイトで初めて保育園の子どもたちと触れ合いましたが、子どもたちの言葉や行動があまりにも興味深すぎて驚きました。子どもってこんなにもいろいろなことを考えて行動できるのだと。大人ほど知識や常識が無いので、こんなにも面白い発想をするのだと。子どもとは可能性に満ち溢れたとても興味深い存在です。私たちは教育によって子どもたちの可能性を広げることも狭めることも(時には潰してしまうことも)できます。教育とは人間の人権の一つであると同時にとても怖いものでもあります。そのような教育の意義や奥深さを軸に感じながら就学前の子どもたちの学びを考えていくことが、子どもよりも先に生まれた私たち大人の役割であると思っています。そしてその役割をはたすための方法を考えて伝えるのが保育者養成に携わる人間の役割だと思っています。

主要著作・論文

  • 「スウェーデンにおける民間の就学前学校の位置づけ(その2)ー3つの就学前学校運営会社の比較からー」

    『愛知淑徳大学論集福祉貢献学部篇(9)』 13-24(2019年)

  • 『スウェーデンに学ぶドキュメンテーションの活用』

    『スウェーデンに学ぶドキュメンテーションの活用』

    (分担執筆)161-190(2018年)新評論

  • 「スウェーデンにおける民間の就学前学校の位置づけ(その1)ーW&W(Wåga& Wilja)を中心にー」

    『愛知淑徳大学論集福祉貢献学部篇(6)』 15-30(2016年)

  • 『絵本から「子ども福祉」を考える』

    『絵本から「子ども福祉」を考える』

    (分担執筆)32-37、68-73、324-331、344-355(2016年)春風社

  • 『探究的・協同的な学びをつくる』

    『探究的・協同的な学びをつくる』

    (分担執筆)41-52(2015年)三恵社

  • 「学びの共同体の創造」『愛知淑徳大学論集福祉貢献学部篇(4)』

    57-62(2014年)

(2020年6月 取材)