受講生のみなさまへ
「心」というのはある意味とても不思議で、自分で自分のことを自覚できるのに、「心の不思議さ」を日常の色々な場面で感じます。そんな目に見えない心の不思議を探求するのが心理学ですが、今回はその入門編として、皆さんと一緒に心理学を学んでみましょう。
プロフィール
本学兼任講師。心理学博士。本学心理学部客員研究員。
心理学の中でも、「生理心理学」という脳や身体の生理学的な観点から心のメカニズムを研究する分野を専門にしています。最近はなかなか機会がないのですが、学生の演劇を見るのが好きです。

心理学とは、我々人間の行動や、その背景にある思考や感情など「心」のプロセスについて様々な観点から研究している学問です。人が何かをするときには何かしら「心」が関わっていて、心理学が対象とする範囲は、個人の内面から対人関係、組織、社会、さらには文化まで多種多様に広がっています。本講座では、前半部分で我々の内面のことについていくつかの観点から解説し、後半部分で「こころとからだ」という観点から感情について解説してみたいと思います。

第１回　知覚 ～目の錯覚を"測って"みましょう～
第２回　対人認知 ～印象は何で決まるのか～
第３回　パーソナリティ ～性格のとらえ方、測り方～
第４回　からだとこころ ～脳や自律神経の働きと心～
第５回　感情 ～体の反応からウソを見抜けるでしょうか？～
第６回　 ストレスと臨床 ～ストレスになる出来事の特徴、ストレスによる心身の反応～
各回とも皆さんと質疑応答し、自由な議論を展開したいと思います。