教育学科

学ぶ楽しさ、知るよろこび。子どもが感じる「おもしろい!」を引き出せる教員に。


  • 教育学科は、小学校教諭免許状の取得に必要な科目を1年次から全員が共通して学びます。中学校・高等学校・特別支援学校の免許状に関する科目は、2年次から所属するコースで学修します。どのコースに所属しても、他コースの科目を自由に履修することができるため、複数免許状の取得を4年間でめざすことができます。そんな特色あるカリキュラムのもと、それぞれの個性を伸ばし、教育現場の課題に応える強みを持った教員を養成します。

  • 小学校教員になるための学び

身につく力

  • 教員として児童・生徒の個性に寄り添える確かな専門知識や優れた実践力、指導力、柔軟性
  • 教育が直面する諸問題に対応する、多彩な知識に基づく対応力、豊かな人間性
  • 生涯学習の知識や技能、柔軟な思考力を持ったリーダーシップ

教育学科の特色

複数免許状(すべて一種)を
取得可能

小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の教諭一種免許状の取得が可能なカリキュラムです。計画的に履修することで4つの免許状取得を4年間でめざすことができます。

2年次から
コース制のもと学修

中学校、高等学校、特別支援学校の各免許状に関する科目は、2年次からのコース科目で学修。どのコースに所属しても、他コースの科目を自由に選択して学ぶことができます。

教育現場の
新たな課題に応える科目群

ICTの活用、小学校での英語教育、児童・生徒の多様化、総合的な学習の時間など、学校教育現場の変化に対応できる人材を育てます。




教育学科の魅力

2年次からの“ゆるやかなコース制”

小学校教諭免許状の取得に必要な科目は、1年次から全員が共通して学びます。
中学校・高等学校・特別支援学校の免許状に関する科目は、2年次から所属するコースで学びます。


  • 学校教育コース

    他学部の科目を履修することで、より専門教科の知識を修得し、中学校・高等学校でも活躍できる指導力を身につけます。


    • 中学校教諭一種(国語・数学・社会・保健体育)
    • 高等学校教諭一種(国語・数学・地理歴史・保健体育)
    • 幼稚園教諭一種免許状
    ※ 他学部の科目を履修することで上記の各教員免許状(一種)を取得することが可能


  • 英語教育コース

    中学校・高等学校の英語教育から小学校英語や幼児英語まで幅広く学び、未来につなげる英語教育スキルを磨きます。


    • 中学校教諭一種(英語)
    • 高等学校教諭一種(英語)


  • 特別支援教育コース

    特別支援教育について学び、一人ひとりの教育ニーズに応え、より教育成果を高められる指導法や支援法について理解を深めます。


    • 特別支援学校教諭一種


体験・経験から理解につながる学び

実習

実習の流れ 1年次[学校教育体験] 3年次[教育実習(小)][介護実践演習] 4年次[教育実習(特)]

実習レポート学校教育体験を経験して詳しく読む
  • 学校教育体験を経験して

  • 実際に子どもたちとふれあうことで、臨機応変な対応力が身につきました。

    蟹 結芽さん

    文学部 教育学科 2年(愛知県立豊田東高等学校 出身)

    実習先長久手市立長久手小学校

    『学校教育体験』では、近隣の小学校へ行き2年生のクラスで授業のサポートや子どもとの関わり方を学びました。普段、子どもと関わる機会が少なく最初はとても緊張しましたが、子どもたちが休み時間の遊びに誘ってくれたことで緊張がほぐれ、自分から積極的に声をかけられるようになりました。実際に現場で子どもたちに接すると、大学の授業で学んだことだけでは対応できないこともあり、臨機応変さが求められることもありました。今後は子ども一人ひとりに寄り添うことができる教員になれるよう、必要な力を磨いていきたいです。

    ※ 現・教育学部 教育学科

  • 学校教育体験を経験して

  • 授業で学んだ指導法を教育現場で活かせました。

    中村 早希さん

    文学部 教育学科* 2年(愛知県立杏和高等学校 出身)

    実習先長久手市立市が洞小学校

    『学校教育体験』では、授業のサポートや観察実習、子どもたちとの交流をおこないました。算数の授業では、問題が解けずに手が止まっていた児童に声をかける際、『初等算数』の授業で学んだ「児童が自ら間違いに気づくこと」を念頭において問いかけをしたところ、児童は自分のつまずいていた箇所に気づき、最後は自身の力で問題を解くことができました。授業での学びを教育現場で実際に活かすことができ、手応えを感じました。実習後はさらに幅広く指導法を学びたいと思い、今まで以上に授業に主体的に取り組むようになりました。

    * 文学部 教育学科を改組し、教育学部 教育学科を2025年4月開設

自然を見て、ふれて、感じる体験

イベント:環境学習(フィールドワーク)

「植物の名前の由来を知ろう」をテーマに、愛・地球博記念公園 もりの学舎 地球市民交流センターでフィールドワークを実施。森に生えている木々や植物の名前の由来を教えてもらい、学生たちは植物の特徴から想起し、名づけにチャレンジします。自然の中に身を置き、五感を使って自然の不思議さやおもしろさを実感することで、子どもたちにリアルな学びを提供できる力を養います。

  • 環境学習(フィールドワーク)
  • 環境学習(フィールドワーク)

  • 長久手市の国際交流イベントに参加

    科目:ゼミナール
    長久手市文化の家で開催された「国際交流フェスタinながくて2023」に参加。「忍者と遊ぼう」と題して、小学校英語や外国ルーツの子どもたちへの日本語指導を活かした遊びを企画・運営しました。
  • 長久手市の国際交流イベントに参加

  • 子どもたちの体験学習をサポート

    イベント:名古屋土曜学習プログラム
    名古屋市教育委員会が開催している、子どもたちの豊かな土曜日を実現するための取り組みです。教育学科の学生もボランティアとして参加。学習プログラムの内容を立案・実施し、子どもたちと交流を深めます。
  • 名古屋土曜学習プログラム
先輩から聞く学科(専攻)のこと在学生・卒業生の先輩が、学びのことを教えてくれます。詳しく読む
  • 就職決定者の声

  • 卒業生

    丹羽 彩名さん
    文学部 教育学科 2024年度卒業
    (愛知県立天白高等学校 出身)
    就職先:愛知県教育委員会(小学校教諭)

    Q 印象に残っている学びや授業内容は?

    3年次の『教育実習』は、小学校で3週間おこないました。実習期間中の研究授業では算数を実施。自分が苦手な科目ということもあり、なかなか授業構想が進まず苦労しました。数字を視覚的に捉えられるよう図を用いたりしながら、わかりやすく伝えることを意識して授業をおこない、授業中は子どもたち一人ひとりに声かけをするよう心がけました。授業後、ご指導いただいた先生より「子どもたちとの目線を合わせるための“間”を作ることが大切」と助言をいただき、時間内に授業を終わらせることに気をとられ、子どもたちの様子を見きれていなかったと力不足を痛感しました。日々の授業や生活、行事などさまざまな取り組みの中で子どもたちと関わるのは大変でしたが、子どもたちの笑顔を見ることができたことで、大きな達成感を得られました。


    Q 学生時代の経験をどのように活かしますか?

    『教育実習』を終えた後も、教員になるまで学校現場と関わり続けていたいという思いから、小学校で授業サポートのボランティアを始めました。子どもたちの中には、なかなか心を開いてくれない子もいましたが、根気よく向き合うことで、少しずつ心を開き胸の内を話してくれるようになりました。信頼関係を築くためには、たとえ時間がかかったとしても諦めず子どもたちと向き合い続けることが必要だと実感しました。今後めざすのは、「誰一人取り残さない学級づくり」です。自分自身、小学生の頃に担任の先生からかけてもらった言葉で気持ちが救われた経験があります。現代は生きづらさを抱えてしまうことも多くありますが、一人ひとりに向き合い良いところを伸ばし、すべての子どもたちが自信を持って笑顔で未来に進んでいけるような学級づくりを心がけていきたいです。

    ※ 現・教育学部 教育学科

  • 就職決定者の声

  • 卒業生

    松島 海斗さん
    文学部 教育学科* 2023年度卒業
    (名古屋市立緑高等学校 出身)
    就職先:愛知県教育委員会(小学校教諭)

    Q この学科(専攻)を志望した理由は?

    本学科は県内の大学の中でも、小学校の教員採用試験の合格者を毎年多く輩出している点や、1年次から教育の現場を体験できる授業が充実している点に魅力を感じ、入学を決めました。

    Q 印象に残っている学びや授業内容は?

    授業では、それぞれの学生が作成した指導案を基に模擬授業をおこない、他の学生たちと切磋琢磨しながら質を向上させていく実践的な学びの機会が多くありました。なかでも印象深いのは『初等理科』の授業です。子どもたちの好奇心を掻き立てる授業を目標に掲げ、割れないシャボン玉をつくり、リフティングやテニスをしたりして本当に割れないかを検証する模擬授業を考案。さまざまなアイデアを出して試行錯誤する中で、授業づくりの難しさと楽しさや、自ら学びたいという意欲を引き出すことの大切さを実感しました。

    Q 学生時代の経験をどのように活かしますか?

    4年間の学びを通して感じたことは「なぜだろう」「もっと知りたい」と興味が湧くように導き、いかに子どもたちの関心を高められるかということの重要さです。また、複数専攻制度を利用し、中学校社会科と高等学校地理歴史の教員免許状を取得したことも自信につながっています。歴史学や地理学、政治学、国際問題など社会科の専門性を高められたことは、「覚える」だけの授業ではなく「考える」ための基盤となる授業づくりの糧となると感じています。今後は、子どもたちと深く関わる中で好奇心や探究心の芽を見逃さず、長所を引き出せる教員になりたいと思います。

    * 文学部 教育学科を改組し、教育学部 教育学科を2025年4月開設

  • 就職決定者の声

  • 一人ひとりの違いを大切に成長を実感できる授業づくりを心がけています。

    卒業生

    伊藤 正浩さん
    文学部 教育学科* 2017年度卒業
    (愛知県立津島東高等学校 出身)
    就職先:愛知県公立小学校教諭


    学生時代は、実習やボランティア活動など、今の自分の強みになる経験や体験をしました。所属していたゼミでは、小学校のクラブ活動に関わりバドミントンの指導をすることも。運動が得意な子やそうでない子など、一人ひとりが違うため、どのように全体指導したらよいか考えました。バドミントンの技術指導をする前に、何を学ばせたいのか、どこに重点を置くのかを明確にするため、「クラブ活動でどんな成長をさせたいか」という指導目標を置くことに。ゼミの仲間で話し合い、バドミントンを通して体力づくりができ、能力の違いがあってもみんながそれぞれに成長できるチームづくりをめざしました。
    教員になった今でも、その経験を活かし、ひとつの授業において“この授業ではこういう力を身につけよう”“そのためにこんな工夫をしよう”と考えた上で事前準備をし、子どもたちが着実に成長できるような授業づくりを心がけています。
    また、子どもたちとのコミュニケーションも大切にしています。計算や運動などに対して苦手意識を感じている時には、気持ちを受け止めながら寄り添い丁寧に声かけをしています。子どもたちが少しずつ前向きになり、できないと思っていたことができた時の笑顔を見ると、子どもの成長の力になれた実感と教員としてのやりがいを感じます。
    これからも子どもたちと共にさまざまな経験をして、多くの人の記憶に残るような教員でありたいです。

    * 文学部 教育学科を改組し、教育学部 教育学科を2025年4月開設


施設・設備

多彩な実践・体験科目をサポートする施設が充実しています。子どもの心に響く指導法を体験しながら修得し、「知っている」と「教える」の違いを学びます。


  • 理科室

  • 図工室

  • 音楽室

  • ラーニングスタジオ・家庭科室


4年間の学び(2025年度)




PICKUP!科目詳しく読む

海外セミナーⅠ・Ⅱ

2年次の夏または春休み中に「海外セミナー」に参加します。海外の教育現場視察や現地学生とのディスカッションを通して、教育に関するグローバルな視点を身につけます。


総合的な学習の時間の指導法

「総合的な学習の時間」とは、各教科で育まれる探究的な考え方や見方を活用し、実生活や実社会の課題を探究する学びです。指導方法や評価に関する知識を修得します。


外国人児童生徒教育概論Ⅰ

日本語指導を必要とする外国人生徒が抱える課題や指導方法を、先進的な事例や実践を通して学修。多様な背景を持つ子どもたちのために、学校や地域の役割を理解します。


アダプテッド・スポーツ

障がいの有無や年齢・性別に関わらず楽しむことができるよう工夫されたアダプテッド・スポーツに取り組みます。パラリンピックの種目などを実践し、楽しみ方を学びます。

資格・免許

取得できる資格・免許

  • 小学校教諭一種免許状
  • 特別支援学校教諭一種免許状(小学校教諭免許状を基礎条件とする)
  • 中学校教諭一種免許状(英語)
  • 高等学校教諭一種免許状(英語)


取得を支援する資格など

  • 中学校教諭一種免許状(国語・数学・社会・保健体育)
  • 高等学校教諭一種免許状(国語・数学・地理歴史・保健体育)
  • 幼稚園教諭一種免許状
  • 司書教諭
  • 日本語教師
  • TOEIC®、TOEFL®のスコアアップ

※ 他学部の科目を履修することで上記の各教員免許状(一種)を取得することが可能

就職

* 前身学部である文学部教育学科の実績

教員採用試験合格者数(延べ人数)[2024年度]

  • 小学校 94名(22名)/
  • 特別支援学校 21名(12名)
  • 中学校・高等学校 1名
  • 高等学校 2名(2名)
  • 計118名(36名)

※( )内は、既卒生人数、補欠含まず

主な就職実績

  • あいち銀行
  • 愛知県教育委員会
  • 愛知県警察本部
  • アルペン
  • 岡﨑信用金庫
  • 川崎市教育委員会
  • 岐阜県教育委員会
  • ジェイアール東海髙島屋
  • 静岡県教育委員会
  • 知多信用金庫
  • 東京都教育委員会
  • 名古屋市教育委員会
  • 浜松市教育委員会
  • ブリヂストンタイヤソリューションジャパン
  • 三重県教育委員会
  • みよし市役所
  • 横浜市教育委員会
  •  他

教員紹介(研究分野、研究内容のキーワード)

伊藤 真理 学校図書館、教育メディア
WILLIAMS Allen D. 英米文学、文学理論、英語学
海老崎 功 教育学(理科)およびその関連分野
太田 直子 アメリカ文学および英語圏文学
小沢 茂 キリスト教文化と英語圏文学
樗木 勇作 英語学およびその関連分野
加藤 智 教科教育学(生活科、総合的な学習の時間)およびその関連分野
神谷 政和 教科教育法(英語)
佐藤 実芳 教育学およびその関連分野
白石 朝子 教科教育学(音楽科)およびその関連分野、芸術実践論関連
猶原 秀明 教育学およびその関連分野、心理学およびその関連分野、特別支援教育
中嶋 真弓 教科教育学(国語科)およびその関連分野
野井 未加 心理学およびその関連分野
平子 晶規 教科教育学(社会科)および歴史教育関連分野
藤本 恭子 英語教育と異文化理解
星野 将直 算数・数学教育、ICT教育
松井 千代 小学校および中学校英語教育・外国人児童生徒等教育研究
松田 秀子 教科教育学(体育科)、スポーツ指導、健康科学およびその関連分野
三和 義武 教育社会学
山本 和久 教育学およびその関連分野、思想、芸術およびその関連分野
吉田 伸一 特別支援教育関連
渡辺 かよ子 教育学