カリキュラム・ポリシー

学部

文学部

 文学部は、学部共通の必修科目と、学科ごとの専門教育課程を通じて、言葉の力を練磨することにより、人間探究の精神と創造的思考力を身につけ、社会に貢献できる優れた人材を育成する。学部共通必修科目は、文学部所属の学生の精神と学修の方向づけを行い、学科の専門教育科目をより有益で発展的なものとする土台となるものである。

 本学部の求める4つの能力の修得のために、共通必修科目は以下のような方針でカリキュラムを編成する。

 人類の知的・文化的遺産を正しく継承し、現代社会に対して深く洞察することができる(知識・理解)能力を身につけ、人間探究の精神を不断に持ち続けること(関心・意欲・態度)の基盤として、「人間探究」を1年次必修とする。大学および文学部で学ぶことの意義を理解して、人間と社会に対する深い洞察力に基づく、広い視野に立った課題探求能力や実践力を身につけるために何が必要かを考えることを求める。この科目は、学部所属の専任教員が担当する。

 言葉の力を不断に練磨し、創造的思考力すなわち「物事の本質を認識する力」、「課題を発見し解決策を引き出す力」、「論証を通して自分の考えを伝える力」(思考・判断・技能)を発揮するために、「日本語表現1 2」を1年次の必修とする。日本語リテラシーの基礎を習得し、言葉の力を不断に練磨すること(表現・態度)、そしてその意義を理解する。

 さらに、社会の発展に寄与できる人材を育成するために、キャリア教育科目を3年次の必修科目として、大学卒業後の進路について考える。国文学科「キャリアプランニング」、総合英語学科「Globalization and Society」、教育学科「職業としての教育」といった、学科の教育方針に沿った実践的な授業によって、幅広い視点をもち、自らが活躍できる場を意識する機会とする。

国文学科

 本学科の求める4つの能力の修得のために、以下のような方針でカリキュラムを編成する。

 古典文学/近・現代文学/国語学/中国文学の各領域を、段階・目的別に〈基礎科目〉〈基幹科目〉〈基本科目〉〈展開科目〉〈実践科目〉〈中核科目〉へと分類し、体系的な学修ができるように教育課程を編成することで、「国文学に関して幅広い知識を習得し、我が国の文化、歴史および伝統に対する理解と関心を深めることができる(知識・理解)」能力を身につけられるようにする。

 この目標を実現するために、学科独自の必修科目として「演習Ⅰ」(3年次)、「演習Ⅱ」(4年次)、「文献講読演習」(4年次)および「卒業論文」(4年次)を開講する(ただし、「卒業論文」を除き選択必修科目)。これは各自の興味と関心に応じて自由に科目を選択し学修することで、「文学作品または言語現象の中から新たな問題を発見し、自ら調べ考えることによって解答を導き出すことができる(関心・意欲)」能力を主体的に伸ばしていく機会を多く設けるためである。

 さらに、「自らの考えを論理的かつ効果的に、文章で表現することができる(思考・判断)」能力と「ディスカッションやプレゼンテーションに見られる、口頭でのコミュニケーション力を発揮できる(技能・表現・態度)」能力を会得するためには、土台となる文章表現や論理的思考に関わる基礎的な力をまずは固めておく必要がある。導入教育の一環として〈基礎科目〉群14科目を開講し、アクティブ・ラーニングなどの手法を用いながら、適切な方法によって自ら発信する力を涵養していく。

 これら4つの能力については、必修科目である「演習Ⅰ」、「演習Ⅱ」および「文献講読演習」における少人数教育を通じてさらなる習熟をはかり、その成果を卒業論文として結実させることとする。

 なお、本学科の求める4つの能力はあらゆる「社会に貢献できる有為の人材」にとって欠かすことのできないものであるが、その能力をより生かすことのできる道のひとつに、教育職員という職業がある。その志望者のために、国語科教育についての豊かな経験を有する教員が担当する〈実践科目〉群10科目を開講する。

総合英語学科

 本学科が求める4つの能力の習得のために、〈基礎科目〉〈総合英語教育科目(スキル、理論、応用)〉〈国際文化科目〉〈発展科目〉〈キャリアデザイン科目(TOEIC科目群、留学準備科目群、翻訳・通訳科目群、ビジネス英語科目群、インターンシップ科目群、英語教員養成科目群)〉によって構成される専門教育科目を編成する。

 全ての授業を英語でおこなう〈スキル〉科目を1年次から3年次前期まで半期6コマずつ集中的に配置することで、「英語のスキルと理論と応用力を修得し、英語で自在に「読み」「書き」「聞き」「話す」ことのできる高度な英語運用能力(知識・理解)」を身につけられるようにする。2年次から開講される〈理論〉科目では英語学の知識を使って英語理解の効率化を促し、〈応用〉科目では、〈スキル〉科目や〈理論〉科目で学修した内容を一層発展させ、英語運用能力のさらなる向上を図る。

 また、〈国際文化科目〉は、社会言語学的観点や数量的変化の調査も踏まえながら、英語が使われている地域の文化、歴史などを学修する。文学作品の理解を授業の最終目標とせず、作品が作られた文化的・社会的背景、作者の心理理解に焦点をあてる。さらに、〈発展科目〉に属する海外セミナーでは、半期か1年の海外留学が可能である。これらの科目を履修することによって、「日本および英語が使われる国や地域の歴史・文化についての知識と海外セミナー・海外インターンシップなどを通じて身につける鋭い国際感覚(技能・表現・態度)」を育成できる。

 3、4年次では、〈キャリアデザイン科目〉を通して、目的を持ちながら英語を学修して、「キャリアに必要な知識や技術の修得、およびキャリアアップにつながる英語力などの優れた職業人にとって必要な能力(知識・技能)」を育成する。

 〈発展科目〉である「専門演習Ⅰ〜Ⅳ」では、受講生が関心のある研究テーマを選び、調査した情報を基に自律的に思考し、独自の議論を展開できる能力を養う。その研究成果は、4年次の「課題実践演習Ⅰ、Ⅱ」にて、その授業内のプレゼンテーションやディスカッションを通じて自分の考えを推敲し、最終的には卒業論文として形にする。これにより、「総合的な英語のスキルと理論と応用力を身につけたうえで、関心のあるテーマを発見し、追究できる能力(関心・意欲・判断)」が育成可能となる。

教育学科

 本学科が求める4つの能力を修得し、確かな専門知識と優れた実践能力を有する小学校や特別支援学校の教員、さらに生涯学習分野における指導者を養成することを目標として、以下のような教育課程を編成する。

 開講科目を〈基礎科目〉〈発展科目〉〈小学校教員養成科目A〉〈特別支援学校教員養成科目〉〈小学校教員養成科目B〉〈小学校教員養成科目C〉〈生涯学習指導者養成科目〉に分類し、希望する職種に就くために必要な資格が取得できるように体系的に授業科目を配置する。

 〈基礎科目〉〈発展科目〉として、教育および教職関係の講義・演習科目、教育体験実習科目を開講し、「教育に関する専門的知識を習得し実践できる(知識・理解・表現)」能力を身につける。

 〈小学校教員養成科目A〉〈特別支援学校教員養成科目〉〈小学校教員養成科目B〉として、目指す進路に応じた教員免許状取得のために必要な演習・講義・実習科目を開講し、「子どもの発達可能性を深く理解することができる(関心・態度)」能力を有し、「障害のあるこどもも含めて、様々なこどもに対して適切な指導と配慮を行うことができる(意欲・技能)」小学校や特別支援学校の教員を養成する。

 さらに本学の理念である「違いを共に生きる」の実現に向け、学校という場にとどまらず、生涯学習分野での指導者養成をも視野に入れ、〈小学校教員養成科目C〉〈生涯学習指導者養成科目〉として、「子どもを取り巻く社会環境や歴史に広い視野を持つことができる(思考・判断)」力を伸ばしていく。

人間情報学部

〈2023年度以降入学者〉

 人間情報学部人間情報学科では、それぞれの専攻の人材養成目標にあわせたカリキュラム・ポリシーを以下の通り定める。

感性工学専攻

 感性工学専攻では、これからの持続可能な社会においてSTEAM人材として貢献し活躍することを目標として、人間の感性やユニバーサルデザインの観点から効果的に情報分野での新たな価値を創出できる能力を身につけた人材を育成するために、以下のような方針でカリキュラムを編成する。

 1年次から2年次では、基礎的な知識と技能の修得のために、数学的スキルや情報管理に関する基礎科目について演習形式の講義を中心に配置する。また、高校までに学んだ知識をさらに高度化して主体的な学修を進めるために、ユーザに配慮したデザインや次世代システムの構築についての知識や技能を学修する科目群を編成する。3年次からは各専用のソフトウェアや基本的な数値解析手法やアルゴリズムについて学びながら、デザイン技術とプログラミング技術を身につけ、演習系科目を中心に3Dモデリング、映像コンテンツ、ロボット製作、センサー工学、IoT・インタラクティブアート、感性プロトタイピングなどの技術修得へとステップアップできる科目群を編成する。またこれらの科目群により、AIスキルを活用した画像処理や言語処理などについても学び、社会課題解決におけるAIの応用可能性を検討できる力を修得する。これらをふまえて卒業プロジェクトを開始し、ユーザの多様性や社会貢献を視野に入れた研究テーマを設定する。4年次では、これまでの学修をとおして培った論理的思考、得られたデータの適切な分析をふまえて、卒業研究を科学論文として完成させる。研究発表会にて効果的でわかりやすいプレゼンテーションをおこない、質問に対して的確な回答ができるようにし、インタラクティブなコミュニケーション力を向上させる。

データサイエンス専攻

 データサイエンス専攻では、多様化・複雑化する情報化社会において、データ分析のスペシャリストとして活躍できる人材を養成することを目標として、「人」の理解、心理的・生理的な測定技術、統計に基づくデータ分析能力、ならびにデータ分析におけるAI活用と多分野への応用能力を養うために、以下のような方針でカリキュラムを編成する。

 心理的・生理的な測定技術や統計的分析能力、AI(人工知能)活用を含むプログラミング能力を養うために、必修科目として「実験法・分析法」、ならびに「プログラミング・データ活用」に関する科目群を編成する。これらの科目群は全て演習形式とし、自ら実験計画やデータ分析目標を立て、それらを実施するという主体的・体験的な学びを取り入れる。また、人の知覚や感情、行動、運動、性格等についての学修を深めるための「心理科学」に関する科目群、スポーツを含む人の生理・生体についての学修を深めるための「生体情報処理」に関する科目群、マーケティング等の実践的なデータ分析の活用能力を養うための「ビジネスデータ活用」に関する科目群を編成する。さらに、統計分析等の基盤となる数学についての学修を深める「数理科学」に関する科目群、ならびに専攻の学びを将来のキャリアに繋げるための「キャリア形成」に関する科目群を編成する。以上の7科目群では、系統ごとに1年次から段階的な学修ができるように各学年に科目を配置し、3年次から始まる卒業プロジェクトを円滑に進めることができるように体系化する。論理的思考力とデータドリブン型の実証能力により問題解決に取り組める能力を2年間の卒業プロジェクトで向上させ、4年間の学修の集大成として卒業論文を完成させる。4年次に実施する成果発表会におけるプレゼンテーションと卒業論文の完成度に基づいて卒業プロジェクトの評価を行う。

〈2020年度~2022年度入学者〉

 人間情報学部は、合理的・論理的・科学的に思考する力、変わりゆく人間社会の未来を予測できる力、様々な情報資源を的確に活用できる力、そしてヒューマンフレンドリーな情報社会に貢献できる力を身に付けた人材の育成を目指している。この人材育成の目標にもとづき、1年次から3年次配当の「学部共通科目」、2年次からの専修分属以降の「専修の専門科目」に分けて、以下のような方針でカリキュラムを編成する。

学部共通科目

 人間情報学の基礎となる幅広い知識と、人間、情報、そしてコンピュータの特性を科学的・論理的に考察できる能力を身に付けることを目標として、キャリア形成、ものづくりの基礎、人間理解の基礎、情報活用の基礎、コンピュータの基礎の授業分野から学部共通科目を用意する。

専修の専門科目

 情報デザイン専修は、人にやさしく豊かなデジタルライフを提案・創造し、今後のヒューマンフレンドリーな情報社会に貢献する人材の育成を目指し、クリエイティブデザイン、情報デザイン、プロダクトデザイン、及び各コース別の卒業研究・制作の授業分野から専修の専門科目を用意する。

 心理情報専修は、変わりゆく人間社会の未来を予測し、より良い情報サービスやシステム開発に自分の能力を活かせる人材の育成を目指し、心理学研究法、知覚心理学、発達・社会心理学、比較・生理心理学、心理・工学応用、及びコースの卒業研究の授業分野から専修の専門科目を用意する。

 情報システム専修は、情報に価値を見出す企業や図書館・出版流通に寄与できる能力を身につけた人材の育成を目指し、人間社会と情報、情報メディアの利用、システム設計・開発、情報マネジメント、図書館情報サービス、及び各コース別の卒業研究・制作の授業分野から専修の専門科目を用意する。

心理学部

 本学部が目指す『4つの知識・能力を身につけた人材』の養成を実現するために、以下のような方針でカリキュラムを編成する。

 『心の多様性、普遍性に気づき、人と社会がどのように相互作用するのかを理解する力』を効果的に獲得できるよう、「心理学的な視点の広さ」と「科目間の有機的なつながり」を十分に考慮して1、2年次の科目を配し、各授業を計画する。また、それらの授業は専任教員が中心となって担当する。

 「心理学」は、中等教育では学習されておらず、間違ったイメージを持っている可能性が高いことに鑑み、1年次には心理学の基礎知識を幅広く学べる科目を配置する。心理学への興味関心を維持、喚起するため、1年次から2年次にかけては、段階的に、より高度で新しい心理学の知識の修得を目標とした科目を、「生理・認知」「社会」「発達」「臨床」の領域でそれぞれ配置する。学生には、この4領域を偏りなく履修することを求める。

 心の多様性、普遍性に気づき、理解するためには、以上のような1、2年次での幅広い視点からの段階的学修が必要不可欠である。この幅広い視点をさらに広げるため、専門領域に特化した心理学講義・演習科目を3年次以降に配し、自由な履修を求める。また、多様な視点を獲得させるべく、教養および心理学関連の講義科目を1年次から配置する。

 『科学的根拠に基づいて実証的に分析し、それに基づいて論理的に思考する力』を学ぶため、知識を修得するための科目と同時に、1年次から実習、演習科目を必修とする。目には見えない心の働きを数量化、分類化することは、論理的に思考するために必要不可欠である。そのため、実際に他人からデータを採取する実習、演習科目を1年次から4年次まで、段階的に配置する。実習、演習科目で扱う題材は、基礎的知識を修得する科目で学んだことに依拠するものとし、また実習、演習科目で求められるスキルもそれまでの科目で修得したものとする。これらの実習、演習科目では、仮説の導出、データ収集・分析から結論を論理的に導く過程を学ぶだけでなく、グループでのディスカッションや、口頭、並びに研究レポートによる研究成果のプレゼンテーションを通じた、『コミュニケーション力』の向上も目指すものとする。

 公認心理師資格取得を強く希望する学生には、1年次より講義科目並びに実習科目を段階的に履修するように求める。公認心理師につながる心理職の知識・技能を獲得するために、1、2年次より心理職の知識や関連領域の講義科目を配置し、2年後期からは、心理的支援の知識に関する講義科目や心理的支援の技術に関する実習、演習科目を用意する。

 3年次以降の2年間は、専門演習、いわゆるゼミを用意し、ゼミに所属することを全員に求める。これは、1、2年次で修得した基礎知識とスキルを基に、学生自らが見つけた問いを、学生自らが心理学的アプローチにより実証し、卒業研究として完遂することを求めるためである。これを修学の集大成とする。卒業研究完成にいたる過程は、『幅広い人間行動や社会現象の中から問題点を発見し解決する力』の向上につなげるものとする。学生が研究を実施するにあたり、その多様な関心に応えられるよう、専門が異なる多くの専任教授陣を用意し十分な指導をおこなう。

(注)2024年度より一部文言を修正した

創造表現学部

1 創造表現学部のカリキュラム・ポリシー

 創造表現学部では、人間のあらゆる創造活動の中から言語表現、視覚的情報伝達、空間造形に特化してそれぞれを柱とする専攻を設け、作品を「生み出す」行為を学術的に理論づけ、実践的に学べるようカリキュラムを編成する。また、創造性を涵養し、実社会で豊かに表現できる人材を育成するという目標を達成するために、各分野において「表現力」「創造力」「コミュニケーション力」を高められるよう具体的な課題解決を題材として学んでいくことを重視しており、それらは特に演習や実習の授業の中でアクティブに展開される。そのため、教員にも実務家や芸術家・作家を多く揃え、学生の創造活動を幅広く支援できるような授業体制をとる。

 学修の進行にも配慮し、1年次には、創作の魅力に触れる機会を提供して学修意欲を高めるとともに、多様な表現方法の存在に目を向けられるような科目を用意する。2年次から3年次にかけては、基礎から応用へと移行するための科目を習熟度に従って段階的に展開し、4年次には卒業プロジェクトやゼミの演習を通じて学修の成果を作品や論考としてまとめることを主眼とする。さらに、学部共通科目や他専攻の授業を自らの興味・関心に沿って履修することもできるようにし、多角的・総合的な視野を養うことができるようなシステムを整える。各専攻のカリキュラム・ポリシーは次の通りである。

創作表現専攻

(1)1・2年次は、基礎科目の学修と基礎演習等によるアカデミックリテラシーの養成とを軸にして、文芸を中心とした創造的な表現活動に携わるための基礎的な知識および能力を身につける。

(2)3・4年次は、応用科目の学修と演習での協同学習とを軸に表現技術を磨き、卒業プロジェクトに学修成果を結実させる。

メディアプロデュース専攻

(1)講義科目を通じて、メディアプロデュースに関するさまざまな専門知識を身につける。

(2)実習系の授業を通じて、コンテンツに関する企画・構想力、表現力などのスキルを身につける。

(3)ゼミや演習系の授業を通じて、グローバル社会や地域文化、メディア産業等に関する知識を生かす術を身につけ、コミュニケーション能力を身につける。

建築・インテリアデザイン専攻

(1)講義科目を通じて、建築の専門知識を基礎から応用まで身につける。

(2)豊富な実習系の授業を通じて、様々なプレゼンテーションスキルを身につける。

(3)実験系の授業を通じて、物理現象を体験・理解し、専門技術を身につける。

(4)ゼミや演習系の授業を通じて、共同作業を行い、実社会で役に立つスキルを身につけるため、具体的な問題解決を前提とした課題に取り組む。

(5)一級建築士、建築施工管理技士、インテリアプランナー等の資格取得に必要な指定科目を学修することによって、それぞれの専門分野で役に立つ知識・能力を身につける。

2 学部共通科目の設置

 創造表現のスキルを磨くことは重要な課題であるが、何を表現し発信すべきであるのか、その理念や発想こそが最も重要な部分である。本学部では、社会や文化に対する意識や分析能力の向上を教育の重点課題とし、次の三つの観点からバックグラウンドの充実を図っていけるように、各専攻の学修の基盤となる学部共通科目を設置する。

(1)芸術的素養を身につける
 文学・文芸・美術・デザイン・音楽等、芸術作品を理解する力を高め、創作意欲に結びつけ、芸術的素養を磨いていく。

(2)科学的分析力を身につける
 現状を把握し読み解く力、論理的思考力、具体的提案能力など基礎的な思考力を高め、創造活動の深化に結びつけていく。

(3)社会的視野を広げる
 社会・民族・宗教・政治・文化・歴史の諸問題に対する理解力を高め、現代社会の状況を論理的に分析できる力を育み、創造活動の基盤を強化する。

3 カリキュラムの全体構成

 授業科目は学部共通科目と各専攻の専門科目とに二分されるが、学生は、学部共通科目と各専攻の専門基礎科目との学修を足がかりにして、以後、学年進行にしたがって、応用科目・発展科目へと段階的に履修する。

 授業科目の形態上の分類は、講義と演習、論文と制作、机上研究(デスクワーク)と体験的学修(フィールドワーク)といった組み合わせからなり、更に、学修の段階に応じて理論系・制作系の科目と演習(ゼミ)とを配置する。

(注) 2020年度より一部文言を修正した。

健康医療科学部

〈2024年度以降入学者〉

 健康医療科学部は2学科(言語聴覚学専攻、視覚科学専攻、理学療法学専攻および臨床検査学専攻を含む医療貢献学科、スポーツ・健康科学専攻および救急救命学専攻を含むスポーツ・健康医科学科)で構成され、カリキュラムは、「高齢者や障がいのある人をはじめ、すべての人の生活の質を向上することに貢献し得る人材、さらに良い人間関係を築くための対人技術および他者への理解と尊重を有する人材」を育成するために不可欠な基礎的知識とスキルを身につける目的で設定された「学部共通基礎科目」と、それぞれの学科・専攻のディプロマ・ポリシーにもとづいて編成された学科・専攻ごとの「学科共通基礎科目」、および専門的な科目によって構成する。

医療貢献学科

言語聴覚学専攻

 本専攻では「3つの人材養成像」を実現するために、以下の方針でカリキュラムを編成する。

 「言語聴覚士の国家資格を目指し、障がい児・者支援のための専門家として必要な知識と技能を有する者(知識・技能)」となるために、言語聴覚学に関する知識と技能を学ぶための科目を1年次から4年次にかけて段階的に必修科目で配置する。1年次では、学部共通基礎科目と学科共通基礎科目において主に基礎医学、臨床医学、心理学、言語学に関する科目を配置し、言語聴覚学に関連する基礎内容について学ぶ。2年次には、言語聴覚に関する高度な内容を修得するため、コミュニケーション障害に関する専門中心科目を多く配置する。並行して、2年次後期から3年次前期にかけて障がい児・者の協力を得て、検査や訓練の実際について理解を深めるための学内実習科目を配置する。さらに3年次には実習前演習を実施し、学内で学んだ知識・技能をもとに、学外の臨床現場で実施する臨地実習を行うことで、高度な実践能力の獲得を目指す。4年次では学内外で学んだことについての理解をさらに深めるための演習科目を配置し、言語聴覚学の知識と技能の総仕上げを行う。

 「職能の範囲にとどまらず、豊かなコミュニケーション能力を有し、必要に応じて問題点を発見し、新しい検査・評価・訓練・指導・支援の技法の開発および評価を行い得る知識と技能を有する者(意欲・判断力・開発力・コミュニケーションスキル)」となるためには、実験や統計、心理に関する知識と幅広い対象者と接する機会が必要不可欠である。そのため、1年次から測定方法やデータ解析に関する科目、人を理解するための科目を必修とする。これらの科目で学んだ知識をもとに、2年次では職能の範囲にとどまらず、高齢者施設・保育施設における体験実習をとおして幅広い対象者とのコミュニケーションについて学修する。3年次では、人を対象にした測定を行う演習科目を配置し、言語聴覚に関する高度な心理測定法やアセスメント法についてデータ収集の方法と分析の実際について理解を深める。

 「科学的な根拠にもとづいて実証的に分析し、論理的に思考する能力を有する者(科学的思考力)」となるためには、実験・統計に関して修得した知識をもとにして、研究を実践するためのスキルを学ぶ必要があり、そのための演習科目を段階的に必修で配置する。1年次では、実験レポートや研究プレゼンテーション、グループディスカッションによって基本的なスキルを身につける。3年次前期からの2年間は、研究ゼミに所属することを全員に求める。学生は、科学研究に必要な方法論について学び、関心のある言語聴覚学の諸問題について問いを自ら見つけ、実証することが求められる。その成果は4年次に提出する卒業論文としてまとめられ、これを修学の集大成とする。

視覚科学専攻

 本専攻では「3つの人材養成像」を実現するために、以下の方針でカリキュラムを編成する。

 「視能訓練士の国家資格を目指し、障がい児・者支援のための専門家として必要な知識と技能を有する者(知識・技能)」となるために、視覚科学に関する知識と技能を学ぶための科目を1年次から4年次にかけて段階的に必修科目で配置する。1年次では、学部共通基礎科目と学科共通基礎科目において主に基礎医学に関する科目を配置し、人体の生理・解剖など基本的な内容について学ぶ。2年次には、視覚に関する高度な内容を修得するため、専門中心科目において視能矯正と視覚心理に関する専門科目を配置する。3年次からは検査や訓練の実際について理解を深めるための実習科目を配置する。学内で学んだ知識・技能をもとに、学外の臨床現場で実施する臨地実習を行うことで、高度な実践能力の獲得を目指す。4年次では学内外で学んだことについての理解をさらに深めるための演習科目を配置し、視覚科学の知識と技能の総仕上げを行う。

 「職能の範囲にとどまらず、必要に応じて問題点を発見し、新しい検査・評価・訓練・指導・支援の技法の開発および評価を行い得る知識と技能を有する者(意欲・判断力・開発力)」となるためには、実験や統計に関する知識が必要不可欠である。そのため、1年次から測定方法やデータ解析に関する科目を必修とする。これらの科目で学んだ知識をもとに、2年次では人を対象にした測定を行う演習科目を配置し、データ収集の方法と分析の実際について理解を深める。さらに視覚に関する高度な実験的方法について学ぶための演習科目を3年次に配置し、自由な履修を求める。

 「科学的な根拠にもとづいて実証的に分析し、論理的に思考する能力を有する者(科学的思考力)」となるためには、実験・統計に関して修得した知識をもとにして、研究を実践するためのスキルを学ぶ必要があり、そのための演習科目を段階的に必修で配置する。1年次では、実験レポートや研究プレゼンテーション、グループディスカッションによって基本的なスキルを、2年次で科学研究に必要な方法論について学ぶ。3年次から2年間は、研究ゼミに所属することを全員に求める。学生は、関心のある視覚科学の諸問題について問いを自ら見つけ、実証することが求められる。その成果は4年次に提出する卒業論文としてまとめられ、これを修学の集大成とする。

理学療法学専攻

 本専攻では「3つの人材養成像」を実現するために、以下の方針でカリキュラムを編成する。

 「理学療法士の国家資格取得を目指し、障がい児・者支援のための専門家として必要な知識と技能を有する者(知識・技能)」となるために、理学療法学に関する知識と技能を学ぶための科目を1年次から4年次にかけて段階的に必修科目で配置する。1年次には、「学部共通基礎科目」と「学科共通基礎科目」の中で主に基礎医学、臨床医学に関する科目を配置し、人体に関連する基礎内容について学ぶ。2年次には、全世代に対応できる理学療法士を育成するために、理学療法に関する専門的な科目を配置する。さらに、本専攻が目指す養成人材の特性を明確化するために、小児理学療法に関する専門科目を多く配置する。3年次には2年次に学習した内容の理解を深めるために実習科目を配置し、高度な実践能力の獲得を目指す。4年次では学外臨床実習を行うことで、学内外で学んだことについての理解をさらに深め、理学療法学の知識と技能の総仕上げを行う。

 「理学療法士として、多職種の視点も加味して問題点を発見し理学療法を行い得る知識と技能を有すると同時に、新しい検査や練習・支援技法の開発に意欲を有する者(意欲・判断力・開発力)」となるために、専門科目として検査・測定、訓練、指導に関する科目を配置し、対象者と接する機会を設定する。1年次から測定方法やデータ解析を学ぶと同時に、人を理解するための科目を必修とする。これらの知識をもとに、2年次では小児、高齢者理学療法に関する知識を習得し幅広い対象者の検査・測定、訓練・指導技法について学修する。3年次では、実習科目を配置し、理学療法の実践的な検査・ 評価、訓練・指導技法の実際について理解を深め、実践力を高める。4年次には臨床実習を配置し、理学療法に求められる知識と技能の水準を理解することに加え、多職種連携の実際について学び理学療法士の役割を統合的に理解する。

 「科学的な根拠にもとづいて実証的に分析し、論理的に思考する能力を有する者(科学的思考力)」となるために、専門科目として実験・統計に関する科目、研究手法に関する科目に加え、演習科目を段階的に配置する。1年次は、レポートやプレゼンテーション、グループディスカッションによって科学的な根拠を探索するための手法や議論に必要な情報を共有する技術を身につける。2年次には科学研究を遂行するための研究倫理と方法論について学び、課題解決に必要な論理的思考力を養成する。3年次および4年次は、各研究室に所属し、個々の目的意識に基づいて理論、研究、実践の各側面から議論を深め統合する力を身に着ける。学生は、理学療法学に関する諸問題を広い視点で調査し、設定した課題を論理的思考過程を経て実証(検証)する。その成果は4年次に発表し、審査教員の批評を踏まえて提出する卒業論文としてまとめ、これを修学の集大成とする。

臨床検査学専攻

 本専攻では「3つの人材養成像」を実現するために、以下の方針でカリキュラムを編成する。

 「臨床検査技師の国家資格取得を目指し、高い倫理観を持った臨床検査の専門家として必要な知識と技能を有する者(知識・技能・臨床力)」となるために、臨床検査学に関する知識と技能を学ぶための科目を1年次から4年次にかけて段階的に必修科目で配置する。1年次には、「学部共通基礎科目」と「学科共通基礎科目」の中で主に臨床検査学の基礎科目を配置し、人体に関連する基礎内容について学ぶ。2年次には、全世代に対応できる臨床検査技師を育成するために、臨床検査に関する専門的な科目を配置する。3年次には2年次に学習した内容の理解を深めるために実習科目を配置し、学外臨床実習を行うことで、高度な実践能力の獲得を目指す。4年次では学内外で学んだことについての理解をさらに深め、臨床力を高めるために臨床検査学の知識と技能の総仕上げを行う。

 「チーム医療実践のための基本的能力を有し、職能の範囲にとどまらず、問題点を発見し解決するための知識と技能を有する者(意欲・判断力・コミュニケーションスキル)」となるためには、臨床検査学のみならず医学・医療全般に関する知識、そして人間や社会に対する理解に基づいたコミュニケーションスキルが必要不可欠である。そのため、1年次から基礎医学や統計学に関する科目、人や社会を理解するための科目を必修とする。これらの科目で学んだ知識をもとに、2年次では臨床検査学に関する科目に加えて、本学独自の先制医療検査学や地域医療検査学によって幅広い医療職と協働する検査・測定・支援の技法について学修する。3年次では、実習科目および学外臨床実習を配置し、臨床検査の実践的な技法について理解を深める。

 「臨床検査に関する問題を自ら発見し、問題解決に向け科学的な根拠にもとづいて論理的に思考し実証的に分析する能力を有し、科学技術の進歩を踏まえた新たな検査の開発および評価を行い得る知識と技能を有する者(科学的思考力・開発力)」となるためには、情報を理解・分析する能力や実験・統計に関して修得した知識をもとにして、研究を実践するためのスキルを学ぶ必要があり、そのための演習科目を段階的に必修で配置する。1年次では、レポートやプレゼンテーション、グループディスカッションによって科学研究に必要な基本的なスキルを身につける。2年次で科学研究に必要な基礎的な方法論について学ぶ。3年次からの2年間は、研究ゼミに所属することを全員に求める。学生は、科学研究に必要な方法論について学び、関心のある臨床検査学の諸問題について問いを自ら見つけ、実証することが求められる。その成果は4年次に提出する卒業論文としてまとめられ、これを修学の集大成とする。

スポーツ・健康医科学科

スポーツ・健康科学専攻

 本専攻では「3つの人材養成像」を実現するために、以下の方針でカリキュラムを編成する。

 「スポーツ・運動科学および健康科学に関する幅広い知識を有し、その知識を背景に、生涯にわたる健康の維持・増進に携わる専門家として認められる者(知識・技能)」になるために、学科共通基礎科目に3つの科目群「基礎科目」「応用科目」「研究科目」を構成し、これらの科目を1年次から4年次にかけて段階的に配置する。「基礎科目」は、基礎的な分野に属する科目群であり、1・2年次を中心に配置する。「基礎科目」はスポーツ科学、体育学、医学、メンタルヘルス、栄養学の各分野の基礎科目であり、これらの分野の必修科目を履修することによって、学校教育および健康教育・ヘルスプロモーションに関する入門的な内容を幅広く修めることができる。「応用科目」は入門的な内容を修めた学生を対象としたより専門性の高い内容を学修する科目群であり、2・3年次を中心に配置する。「応用科目」では、身体のメカニズムと健康のあり方、スポーツ・運動の知識とその技術や指導法を、またメンタルヘルスや栄養学を学ぶことによって、多角的に健康を維持・増進する方法を理解することを目標としている。さらに、「研究科目」である健康科学研究Ⅰ〜Ⅳにおいてスポーツ・運動科学および健康科学の知識と技能の総仕上げを行う。

 「修得した知識をもとに生涯健康に関する諸問題に対し、自ら考え、解決策を見出し、それをもとに行動できる者(意欲・判断力・創造力・行動力)」になるためには、研究法や統計学に関する知識が必要不可欠である。そのため、2年次からは調査法や各分野における演習科目を配置し、各分野における測定の方法やデータの分析に関する理解を深める。さらに、3年次には研究手法や実践的な統計法を学ぶ科目を必修科目として配置し、研究を実践するための能力を高めている。

 「スポーツ、運動および健康に関する問題に対し、科学的な根拠にもとづいて実証的に分析し、論理的に思考する能力を有する者(科学的思考力)」になるためには、健康科学に関する知識をもとにした研究を実践する能力が必要である。そのための演習科目を段階的に配置し、1年次はレポートやプレゼンテーション、グループディスカッションの基本的なスキルを学び、2年次では研究の方法論を学ぶ。3年次から2年間、学生は研究ゼミに所属し、関心のあるスポーツ・運動科学および健康科学の諸問題について問いを自ら見つけ、仮説を生成し、実証することが求められる。その成果は4年次に提出する卒業論文としてまとめられ、本専攻での学修を結実させていくとともに、卒業後の進路を見据えた専門知識・技能の定着を図る。

救急救命学専攻

 本専攻では「3つの人材養成像」を実現するために、以下の方針でカリキュラムを編成する。

 「救急救命士の国家資格を目指し、健康と救急救命を中心とした医学に関する基礎的な知識を有し、その知識を背景として人命を守り、社会に貢献できる者(知識・技能)」を育成するために、健康科学および救急救命学に関する知識と技能を学ぶ科目を1年次から4年次にかけて段階的に必修科目として配置する。1年次では主に基礎医学に関する科目を配置し、人体の解剖・生理など基本的な内容を学ぶ。2年次には救急救命に関する高度な知識を修得するために内科・外科学に関する専門科目を配置する。3年次にはより専門性の高い知識と技能を修得するために消防署や病院での臨地実習を配置し、救急車同乗実習・病院実習において組織的な活動と高度な実践力の獲得を目指す。4年次には学内外で学んだことについての理解をさらに深めるための演習科目および実習科目を配置し、救急救命および救急現場において必要となる知識、技能の総仕上げを行う。

 「救急救命士として必要とされる総合的な観察力、知識にもとづいた判断力、およびコミュニケーション能力を有し、それをもとにチームワークとリーダーシップのある行動ができる者(観察力・判断力・コミュニケーションスキル・行動力)」になるために、救急救命士として必要な実践力を修得するための学内実習を各学年に配置する。1年次、2年次は救急現場での基礎的な技術や特定行為(医師の具体的指示を得て行う救急救命処置)の理論と手技を修得する。3年次、4年次には個人のスキルを活かすとともに、チームで協働する実践力を体系的に修得する。

 「救急救命士として求められる科学的根拠にもとづいた論理的な思考力を有する者(科学的思考力)」となるためには、救急救命に関する知識をもとにした研究を実践する能力が必要である。そのための演習科目を段階的に配置し、1年次はレポートやプレゼンテーション、グループディスカッションの基本的なスキルを学び、2年次では研究に必要な方法論を学ぶ。3年次から2年間、研究ゼミに所属し、関心のある救急救命の問題を自ら発見し、問題解決に向け、科学的根拠にもとづいて実証的に分析し、論理的に思考する能力を身につける。その成果は4年次に提出する卒業論文としてまとめられ、本専攻での学修を結実させていくとともに、卒業後の進路を見据えた専門知識・技能の定着を図る。

〈2021年度〜2023年度入学者〉

 本学部は3学科(言語聴覚学専攻および視覚科学専攻を含む医療貢献学科、スポーツ・健康科学専攻および救急救命学専攻を含むスポーツ・健康医科学科、健康栄養学科)で構成され、カリキュラムは、「高齢者や障がいのある人をはじめ、すべての人の生活の質を向上することに貢献し得る人材、さらに良い人間関係を築くための対人技術および他者への理解と尊重を有する人材」を育成するために不可欠な基礎的知識とスキルを身につける目的で設定された「学部基礎科目」と、それぞれの学科・専攻のディプロマ・ポリシーにもとづいて編成された学科・専攻ごとの「専門教育科目」によって構成する。

医療貢献学科

言語聴覚学専攻

 本専攻では「3つの人材養成像」を実現するために、以下の方針でカリキュラムを編成する。

 「言語聴覚士の国家資格を目指し、障がい児・者支援のための専門家として必要な知識と技能を有する者(知識・技能)」となるために、言語聴覚学に関する知識と技能を学ぶための科目を1年次から4年次にかけて段階的に必修科目で配置する。1年次では、学部基礎科目と専門基礎科目において主に基礎医学、臨床医学、心理学、言語学に関する科目を配置し、言語聴覚学に関連する基礎内容について学ぶ。2年次には、言語聴覚に関する高度な内容を修得するため、コミュニケーション障害に関する専門中心科目を多く配置する。並行して、2年次後期から3年次前期にかけて障がい児・者の協力を得て、検査や訓練の実際について理解を深めるための学内実習科目を配置する。さらに3年次には実習前演習を実施し、学内で学んだ知識・技能をもとに、学外の臨床現場で実施する臨地実習を行うことで、高度な実践能力の獲得を目指す。4年次では学内外で学んだことについての理解をさらに深めるための演習科目を配置し、言語聴覚学の知識と技能の総仕上げを行う。

 「職能の範囲にとどまらず、豊かなコミュニケーション能力を有し、必要に応じて問題点を発見し、新しい検査・評価・訓練・指導・支援の技法の開発および評価を行い得る知識と技能を有する者(意欲・判断力・開発力・コミュニケーションスキル)」となるためには、実験や統計、心理に関する知識と幅広い対象者と接する機会が必要不可欠である。そのため、1年次から測定方法やデータ解析に関する科目、人を理解するための科目を必修とする。これらの科目で学んだ知識をもとに、2年次では職能の範囲にとどまらず、高齢者施設・保育施設における体験実習をとおして幅広い対象者とのコミュニケーションについて学修する。3年次では、人を対象にした測定を行う演習科目を配置し、言語聴覚に関する高度な心理測定法やアセスメント法についてデータ収集の方法と分析の実際について理解を深める。

 「科学的な根拠にもとづいて実証的に分析し、論理的に思考する能力を有する者(科学的思考力)」となるためには、実験・統計に関して修得した知識をもとにして、研究を実践するためのスキルを学ぶ必要があり、そのための演習科目を段階的に必修で配置する。1年次では、実験レポートや研究プレゼンテーション、グループディスカッションによって基本的なスキルを身につける。3年次前期からの2年間は、研究ゼミに所属することを全員に求める。学生は、科学研究に必要な方法論について学び、関心のある言語聴覚学の諸問題について問いを自ら見つけ、実証することが求められる。その成果は4年次に提出する卒業論文としてまとめられ、これを修学の集大成とする。

視覚科学専攻

 本専攻では「3つの人材養成像」を実現するために、以下の方針でカリキュラムを編成する。

 「視能訓練士の国家資格を目指し、障がい児・者支援のための専門家として必要な知識と技能を有する者(知識・技能)」となるために、視覚科学に関する知識と技能を学ぶための科目を1年次から4年次にかけて段階的に必修科目で配置する。1年次では、学部基礎科目と専門基礎科目において主に基礎医学に関する科目を配置し、人体の生理・解剖など基本的な内容について学ぶ。2年次には、視覚に関する高度な内容を修得するため、専門中心科目において視能矯正と視覚心理に関する専門科目を配置する。3年次からは検査や訓練の実際について理解を深めるための実習科目を配置する。学内で学んだ知識・技能をもとに、学外の臨床現場で実施する臨地実習を行うことで、高度な実践能力の獲得を目指す。4年次では学内外で学んだことについての理解をさらに深めるための演習科目を配置し、視覚科学の知識と技能の総仕上げを行う。

 「職能の範囲にとどまらず、必要に応じて問題点を発見し、新しい検査・評価・訓練・指導・支援の技法の開発および評価を行い得る知識と技能を有する者(意欲・判断力・開発力)」となるためには、実験や統計に関する知識が必要不可欠である。そのため、1年次から測定方法やデータ解析に関する科目を必修とする。これらの科目で学んだ知識をもとに、2年次では人を対象にした測定を行う演習科目を配置し、データ収集の方法と分析の実際について理解を深める。さらに視覚に関する高度な実験的方法について学ぶための演習科目を3年次に配置し、自由な履修を求める。

 「科学的な根拠にもとづいて実証的に分析し、論理的に思考する能力を有する者(科学的思考力)」となるためには、実験・統計に関して修得した知識をもとにして、研究を実践するためのスキルを学ぶ必要があり、そのための演習科目を段階的に必修で配置する。1年次では、実験レポートや研究プレゼンテーション、グループディスカッションによって基本的なスキルを、2年次で科学研究に必要な方法論について学ぶ。3年次から2年間は、研究ゼミに所属することを全員に求める。学生は、関心のある視覚科学の諸問題について問いを自ら見つけ、実証することが求められる。その成果は4年次に提出する卒業論文としてまとめられ、これを修学の集大成とする。

スポーツ・健康医科学科

スポーツ・健康科学専攻

 本専攻では「3つの人材養成像」を実現するために、以下の方針でカリキュラムを編成する。

 「スポーツ・運動科学および健康科学に関する幅広い知識を有し、その知識を背景に、生涯にわたる健康の維持・増進に携わる専門家として認められる者(知識・技能)」になるために、専門科目に3つの科目群「基礎科目」「応用科目」「研究科目」を構成し、これらの科目を1年次から4年次にかけて段階的に配置する。「基礎科目」は、基礎的な分野に属する科目群であり、1・2年次を中心に配置する。「基礎科目」はスポーツ科学、体育学、医学、メンタルヘルス、栄養学の各分野の基礎科目であり、これらの分野の必修科目を履修することによって、学校教育および健康教育・ヘルスプロモーションに関する入門的な内容を幅広く修めることができる。「応用科目」は入門的な内容を修めた学生を対象としたより専門性の高い内容を学修する科目群であり、2・3年次を中心に配置する。「応用科目」では、身体のメカニズムと健康のあり方、スポーツ・運動の知識とその技術や指導法を、またメンタルヘルスや栄養学を学ぶことによって、多角的に健康を維持・増進する方法を理解することを目標としている。さらに、「研究科目」である健康科学研究Ⅰ〜Ⅳにおいてスポーツ・運動科学および健康科学の知識と技能の総仕上げを行う。

 「修得した知識をもとに生涯健康に関する諸問題に対し、自ら考え、解決策を見出し、それをもとに行動できる者(意欲・判断力・創造力・行動力)」になるためには、研究法や統計学に関する知識が必要不可欠である。そのため、2年次からは調査法や各分野における演習科目を配置し、各分野における測定の方法やデータの分析に関する理解を深める。さらに、3年次には研究手法や実践的な統計法を学ぶ科目を必修科目として配置し、研究を実践するための能力を高めている。

 「スポーツ、運動および健康に関する問題に対し、科学的な根拠にもとづいて実証的に分析し、論理的に思考する能力を有する者(科学的思考力)」になるためには、健康科学に関する知識をもとにした研究を実践する能力が必要である。そのための演習科目を段階的に配置し、1年次はレポートやプレゼンテーション、グループディスカッションの基本的なスキルを学び、2年次では研究の方法論を学ぶ。3年次から2年間、学生は研究ゼミに所属し、関心のあるスポーツ・運動科学および健康科学の諸問題について問いを自ら見つけ、仮説を生成し、実証することが求められる。その成果は4年次に提出する卒業論文としてまとめられ、本専攻での学修を結実させていくとともに、卒業後の進路を見据えた専門知識・技能の定着を図る。

救急救命学専攻

 本専攻では「3つの人材養成像」を実現するために、以下の方針でカリキュラムを編成する。

 「救急救命士の国家資格を目指し、健康と救急救命を中心とした医学に関する基礎的な知識を有し、その知識を背景として人命を守り、社会に貢献できる者(知識・技能)」を育成するために、健康科学および救急救命学に関する知識と技能を学ぶ科目を1年次から4年次にかけて段階的に必修科目として配置する。1年次では主に基礎医学に関する科目を配置し、人体の解剖・生理など基本的な内容を学ぶ。2年次には救急救命に関する高度な知識を修得するために内科・外科学に関する専門科目を配置する。3年次にはより専門性の高い知識と技能を修得するために消防署や病院での臨地実習を配置し、救急車同乗実習・病院実習において組織的な活動と高度な実践力の獲得を目指す。4年次には学内外で学んだことについての理解をさらに深めるための演習科目および実習科目を配置し、救急救命および救急現場において必要となる知識、技能の総仕上げを行う。

 「救急救命士として必要とされる総合的な観察力、知識にもとづいた判断力、およびコミュニケーション能力を有し、それをもとにチームワークとリーダーシップのある行動ができる者(観察力・判断力・コミュニケーションスキル・行動力)」になるために、救急救命士として必要な実践力を修得するための学内実習を各学年に配置する。1年次、2年次は救急現場での基礎的な技術や特定行為(医師の具体的指示を得て行う救急救命処置)の理論と手技を修得する。3年次、4年次には個人のスキルを活かすとともに、チームで協働する実践力を体系的に修得する。

 「救急救命士として求められる科学的根拠にもとづいた論理的な思考力を有する者(科学的思考力)」となるためには、救急救命に関する知識をもとにした研究を実践する能力が必要である。そのための演習科目を段階的に配置し、1年次はレポートやプレゼンテーション、グループディスカッションの基本的なスキルを学び、2年次では研究に必要な方法論を学ぶ。3年次から2年間、研究ゼミに所属し、関心のある救急救命の問題を自ら発見し、問題解決に向け、科学的根拠にもとづいて実証的に分析し、論理的に思考する能力を身につける。その成果は4年次に提出する卒業論文としてまとめられ、本専攻での学修を結実させていくとともに、卒業後の進路を見据えた専門知識・技能の定着を図る。

健康栄養学科

 本学科では、「3つの人材養成像」を実現するために、以下の方針でカリキュラムを編成する。

 本学科は、管理栄養士養成課程であるため、法令に適合した専門基礎分野および専門分野からなる科目編成を基本として、管理栄養士として必要な幅広い教養と、専門的かつ科学的知識、高度な実践能力を有し、人々の健康の保持・増進、生活の質の向上を通して健康長寿社会に貢献していく知識・技能を有する人材養成を達成するために、必要な科目を体系的に編成する。

 教育内容としては、1年次を中心に、専門基礎科目のほか、学科基礎科目を導入し管理栄養士の社会的役割について理解を深めながら、学びに対する動機付けと将来に向けた目標設定を促すための科目を配置する。2年次・3年次は、主として管理栄養士として必要な高度な専門知識を身につけるための科目を中心に配置する。このうち3年次の臨地実習とその事前・事後学修のための科目、在宅を含む対象者への適切な栄養管理が実践できるための知識と技術を修得するための科目などを配置して、強い使命感と判断力、豊かなコミュニケーション能力を有し、各ライフステージおよび人々の状況に対応した適切な栄養管理を、他職種と協調しながら遂行できる人材養成を図る。3年次・4年次では、これまでの学びの集大成として、積み上げてきた各分野における知識と技能を融合させながら、少数で構成されるゼミナールによる卒業研究指導科目、および各専任教員の専門領域に関する演習科目などの学科発展科目を配置して「健康」と「栄養」、「食」に関する問題を自ら発見し、問題解決に向け、科学的根拠にもとづいて実証的に分析し、論理的に思考する能力を有する人材養成を図る。

 これらの教育内容を効果的に学修できるように、専門基礎科目、専門中心科目および学科発展科目の学修方法は、講義に加え、実験・実習・演習も組み入れながら、基礎的な知識と実践的な技能の修得を図る。

 学修の成果は、学期ごとの定期的な成績評価と、3年次の臨地実習評価、4年次の総合演習および卒業研究に対する評価によって確認し、最終的にディプロマ・ポリシーの到達状況を判断する。

〈2020年度入学者〉

 本学部は3学科(言語聴覚学専攻および視覚科学専攻を含む医療貢献学科、スポーツ・健康医科学科、健康栄養学科)で構成され、カリキュラムは、「高齢者や障がいのある人をはじめ、すべての人の生活の質を向上することに貢献し得る人材、さらに良い人間関係を築くための対人技術および他者への理解と尊重を有する人材」を育成するために不可欠な基礎的知識とスキルを身につける目的で設定された「学部基礎科目」と、それぞれの学科・専攻のディプロマ・ポリシーにもとづいて編成された学科・専攻ごとの「専門教育科目」によって構成する。

医療貢献学科

言語聴覚学専攻

 本専攻では「3つの人材養成像」を実現するために、以下の方針でカリキュラムを編成する。

 「言語聴覚士の国家資格を目指し、障がい児・者支援のための専門家として必要な知識と技能を有する者(知識・技能)」となるために、言語聴覚学に関する知識と技能を学ぶための科目を1年次から4年次にかけて段階的に必修科目で配置する。1年次では、学部基礎科目と専門基礎科目において主に基礎医学に関する科目を配し、人体の生理・解剖など基本的な内容について学ぶ。2年次には、言語聴覚に関する高度な内容を修得するため、コミュニケーション障害に関する専門中心科目を多く配する。並行して、2年次後期から3年次前期にかけて障がい児・者の協力を得て、検査や訓練の実際について理解を深めるための学内実習科目を配する。さらに3年次には実習前演習を実施し、学内で学んだ知識・技能をもとに、学外の臨床現場で実施する臨地実習を行うことで、高度な実践能力の獲得を目指す。4年次では学内外で学んだことについての理解をさらに深めるための演習科目を配し、言語聴覚学の知識と技能の総仕上げを行う。

 「職能の範囲にとどまらず、豊かなコミュニケーション能力を有し、必要に応じて問題点を発見し、新しい検査・評価・訓練・指導・支援の技法の開発および評価を行い得る知識と技能を有する者(意欲・判断力・開発力・コミュニケーションスキル)」となるためには、実験や統計、心理に関する知識と幅広い対象者と接する機会が必要不可欠である。そのため、1年次から測定方法やデータ解析に関する科目、人を理解するための科目を必修とする。これらの科目で学んだ知識をもとに、2年次では職能の範囲にとどまらず、高齢者施設・保育施設における体験実習をとおして幅広い対象者とのコミュニケーションについて学修する。3年次では、人を対象にした測定を行う演習科目を配し、言語聴覚に関する高度な心理測定法やアセスメント法についてデータ収集の方法と分析の実際について理解を深める。

 「科学的な根拠にもとづいて実証的に分析し、論理的に思考する能力を有する者(科学的思考力)」となるためには、実験・統計に関して修得した知識をもとにして、研究を実践するためのスキルを学ぶ必要があり、そのための演習科目を段階的に必修で配する。1年次では、実験レポートや研究プレゼンテーション、グループディスカッションによって基本的なスキルを、3年次後期に科学研究に必要な方法論について学ぶと同時に、3年次後期からの1年半は、研究ゼミに所属することを全員に求める。学生は、関心のある言語聴覚学の諸問題について問いを自ら見つけ、実証することが求められる。その成果は4年次に提出する卒業論文としてまとめられ、これを修学の集大成とする。

視覚科学専攻

 本専攻では「3つの人材養成像」を実現するために、以下の方針でカリキュラムを編成する。

 「視能訓練士の国家資格を目指し、障がい児・者支援のための専門家として必要な知識と技能を有する者(知識・技能)」となるために、視覚科学に関する知識と技能を学ぶための科目を1年次から4年次にかけて段階的に必修科目で配置する。1年次では、学部基礎科目と専門基礎科目において主に基礎医学に関する科目を配し、人体の生理・解剖など基本的な内容について学ぶ。2年次には、視覚に関する高度な内容を修得するため、専門中心科目において視能矯正と視覚心理に関する専門科目を配する。3年次からは検査や訓練の実際について理解を深めるための実習科目を配置する。学内で学んだ知識・技能をもとに、学外の臨床現場で実施する臨地実習を行うことで、高度な実践能力の獲得を目指す。4年次では学内外で学んだことについての理解をさらに深めるための演習科目を配し、視覚科学の知識と技能の総仕上げを行う。

 「職能の範囲にとどまらず、必要に応じて問題点を発見し、新しい検査・評価・訓練・指導・支援の技法の開発および評価を行い得る知識と技能を有する者(意欲・判断力・開発力)」となるためには、実験や統計に関する知識が必要不可欠である。そのため、1年次から測定方法やデータ解析に関する科目を必修とする。これらの科目で学んだ知識をもとに、2年次では人を対象にした測定を行う演習科目を配し、データ収集の方法と分析の実際について理解を深める。さらに視覚に関する高度な実験的方法について学ぶための演習科目を3年次に配置し、自由な履修を求める。

 「科学的な根拠にもとづいて実証的に分析し、論理的に思考する能力を有する者(科学的思考力)」となるためには、実験・統計に関して修得した知識をもとにして、研究を実践するためのスキルを学ぶ必要があり、そのための演習科目を段階的に必修で配する。1年次では、実験レポートや研究プレゼンテーション、グループディスカッションによって基本的なスキルを、2年次で科学研究に必要な方法論について学ぶ。3年次から2年間は、研究ゼミに所属することを全員に求める。学生は、関心のある視覚科学の諸問題について問いを自ら見つけ、実証することが求められる。その成果は4年次に提出する卒業論文としてまとめられ、これを修学の集大成とする。

スポーツ・健康医科学科

 本学科では「3つの人材養成像」を実現するために、以下の方針でカリキュラムを編成する。

 「スポーツ科学および健康医科学に関する幅広い知識を有し、その知識を背景に、生涯にわたる健康の維持・増進に携わる専門家として認められる者(知識・技能)」になるために、3つの専門科目群「専門基礎科目」、「専門中心科目」、「発展科目」を構成し、これらの科目を1年次から4年次にかけて段階的に配置する。専門基礎科目は、比較的基礎的な分野に属する科目群であり、「健康医科学領域」・「健康スポーツ領域」・「健康環境領域」の基礎科目によって構成され、3領域の必修科目を履修することによってすべての領域について幅広く入門的な内容を修めることができる。専門中心科目群は入門的な内容を修めた学生を対象としたより専門性の高い内容を学習する科目群であり、「健康医科学領域」の科目群では身体のメカニズムと健康のあり方を扱い、「健康スポーツ領域」では運動の知識と技術を身につけ、活用・指導法を学び、「健康環境領域」では栄養とメンタルヘルスを中心として多角的に健康を保つ方法を理解することを目標としている。さらに、発展科目である健康科学研究Ⅰ〜Ⅳにおいてスポーツ・健康科学の知識と技能の総仕上げを行う。

 「習得した知識をもとに生涯健康に関する諸問題に対し、自ら考え、解決策を見出し、それをもとに行動できる者(判断・関心・行動)」になるためには、研究法や統計学に関する知識が必要不可欠である。そのため、1年次から統計関連の2科目を必修とする。これらの科目で学んだ知識をもとに、2年次では調査法や各領域における演習科目を配し、各領域における測定の方法やデータの分析に関する理解を深める。さらに、3年次には研究手法や実践統計学を必修科目として配置し、研究を実践するための能力を高めている。

 「健康と運動に関する問題に対し、科学的な根拠にもとづいて実証的に分析する能力を有する者(科学的思考力)」になるためには、健康科学に関する知識をもとにした研究を実践する能力が必要である。そのための演習科目を段階的に配し、1年次は健康医科学基礎演習においてレポートやプレゼンテーション、グループディスカッションの基本的なスキルを学び、2年次では研究の方法論を学ぶ。3年次から2年間、学生は研究ゼミに所属し、関心のあるスポーツ・健康科学の諸問題について問いを自ら見つけ、仮説を生成し、実証することが求められる。その成果は4年次に提出する卒業論文としてまとめられ、本学科での学習を結実させていくとともに、卒業後の進路を見据えた専門知識・技能の定着を図る。

健康栄養学科

 本学科では、「3つの人材養成像」を実現するために、以下の方針でカリキュラムを編成する。

 本学科は、管理栄養士養成課程であるため、法令に適合した専門基礎分野および専門分野からなる科目編成を基本として、管理栄養士として必要な幅広い教養と、専門的かつ科学的知識、高度な実践能力を有し、人々の健康の保持・増進、生活の質の向上を通して健康長寿社会に貢献していく知識・技能を有する人材養成を達成するために、必要な科目を体系的に編成する。

 教育内容としては、1年次を中心に、専門基礎科目のほか、学科基礎科目を導入し管理栄養士の社会的役割について理解を深めながら、学びに対する動機付けと将来に向けた目標設定を促すための科目を配置する。2年次・3年次は、主として管理栄養士として必要な高度な専門知識を身につけるための科目を中心に配置する。このうち3年次の臨地実習とその事前・事後学修のための科目、在宅を含む対象者への適切な栄養管理が実践できるための知識と技術を修得するための科目などを配置して、強い使命感と判断力、豊かなコミュニケーション能力を有し、各ライフステージおよび人々の状況に対応した適切な栄養管理を、他職種と協調しながら遂行できる人材養成を図る。3年次・4年次では、これまでの学びの集大成として、積み上げてきた各分野における知識と技能を融合させながら、少数で構成されるゼミナールによる卒業研究指導科目、および各専任教員の専門領域に関する演習科目などの学科発展科目を配置して「健康」と「栄養」、「食」に関する問題を自ら発見し、問題解決に向け、科学的根拠にもとづいて実証的に分析し、論理的に思考する能力を有する人材養成を図る。

 これらの教育内容を効果的に学修できるように、専門基礎科目、専門中心科目および学科発展科目の学修方法は、講義に加え、実験・実習・演習も組み入れながら、基礎的な知識と実践的な技能の修得を図る。

 学修の成果は、学期ごとの定期的な成績評価と、3年次の臨地実習評価、4年次の総合演習および卒業研究に対する評価によって確認し、最終的にディプロマ・ポリシーの到達状況を判断する。

食健康科学部

 食健康科学部は2学科(健康栄養学科、食創造科学科)で構成され、カリキュラムは「食健康科学分野で「食」と「栄養」の専門家として社会貢献する人材、さらにすべての人の生活の質を向上させることに貢献し得る人材」を育成するために不可欠な基礎的知識とスキルを身につける目的で設定された「学部基礎科目」と、それぞれの学科のディプロマ・ポリシーにもとづいて編成された学科ごとの「専門教育科目」によって構成する。

健康栄養学科

 本学科は、管理栄養士養成課程であるため、法令に適合した専門基礎分野および専門分野からなる科目編成を基本としている。教育内容は、管理栄養士として必要な幅広い教養と、専門的かつ科学的知識、高度な実践能力を有し、人々の健康の保持・増進、生活の質の向上を通して健康長寿社会に貢献していく知識・技能を有する人材養成を達成するために、必要な科目を体系的に編成する。

 教育内容としては、1年次を中心に、「専門基礎科目」と「学科基礎科目」を導入し、管理栄養士の社会的役割について理解を深めながら、学びに対する動機付けと将来に向けた目標設定を促すための科目(「管理栄養士概論」、「早期体験学習」)を配置する。2年次・3年次は、主として管理栄養士として必要な高度な専門知識を身につけるための「専門中心科目」を配置する。このうち3年次の臨地実習とその事前・事後学修のための科目、在宅を含む対象者への適切な栄養管理が実践できるための知識と技術を修得するための科目(「対人技術演習」、「栄養総合演習Ⅰ」)などを配置して、強い使命感と判断力、豊かなコミュニケーション能力を有し、各ライフステージおよび人々の状況に対応した適切な栄養管理を、他職種と協調しながら遂行できる人材養成を図る。3年次・4年次では、これまでの学びの集大成として、積み上げてきた各分野における知識と技能を融合させながら、少数で構成されるゼミナールによる卒業研究指導科目、および各専任教員の専門領域に関する演習科目などの「専門中心科目」や「学科発展科目」を配置して「健康」と「栄養」、「食」に関する問題を自ら発見し、問題解決に向け、科学的根拠にもとづいて実証的に分析し、論理的に思考する能力を有する人材養成を図る。

 これらの教育内容を効果的に学修できるように、「専門基礎科目」、「専門中心科目」および「学科発展科目」などの学修方法は、講義に加え、実験・実習・演習も組み入れながら、基礎的な知識と実践的な技能の修得を図る。

 学修の成果は、学期ごとの定期的な成績評価と、3年次の臨地実習評価、4年次の総合演習および卒業研究に対する評価によって確認し、最終的にディプロマ・ポリシーの到達状況を判断する。

食創造科学科

 食創造科学科では、豊かな食生活と健康社会に貢献し、創造性や先見性を有した食創造力により食健康科学分野で貢献できる人材を育成するため、幅広い教養と科学的かつ多角的な視点を有し、積極的に地域社会へ関わる姿勢を身につけるため、食創造科学の6領域である食品学領域、調理学領域、健康学領域、栄養学領域、食文化領域、食創生領域のそれぞれの「専門基礎科目」を経て、「専門中心科目」へと体系的に学修する。

 教育内容としては、1年次は学びに対する動機付けと将来に向けた目標設定を促すための科目を配置する。食創造力を培うための食創造科学6領域である「専門基礎科目」を配置し、各領域の主となる科目を必修とし、各領域の実験・実習科目を選択必修とする。実験・実習科目はそれぞれに対応する講義科目の単位取得後に履修することを条件とする。また、食創造科学6領域の「専門中心科目」により実践的な食創造力を養成する専門科目を配置する。2年次は食健康科学分野での食創造科学の役割を各領域の専門分野の概論から学修する「学科基礎科目」を配置する。そして、食科学コース、食・健康創造コースの履修モデルや各種資格取得のための学修モデルを理解し、選択科目である各領域の「専門中心科目」を修得する。また、1年次後期と2年次前期では、少数で構成されるゼミナールにより食創造科学各分野の学修段階で修得した知識と技能を実践するため、文献講読や専門基礎オリジナル研究を遂行し、食創造力とコミュニケーション力を高める「食創造科学基礎演習」、「専門基礎演習Ⅰ」を配置する。さらに2年次後期に「専門基礎演習Ⅱ」で食創造科学の各分野のゼミナールを選択し、3年次から卒業研究を遂行するための基礎研究能力を培う「食創造科学研究Ⅰ~Ⅳ」を配置する。また、3年次は食産業や健康産業で活躍できるキャリアスキルを身に着けさせる必修科目を配置する。3年次・4年次はこれまでの学びの集大成として、積み上げてきた各分野における知識と技能を融合させながら、少数で構成されるゼミナールによる卒業研究指導科目、および各専任教員の専門領域に関する演習科目などを配置して食健康科学分野に関する問題を自ら発見し、問題解決に向け、科学的根拠にもとづいて実証的に分析し、論理的に思考する能力を有する人材養成を図る。

 これらの教育内容を効果的に学修できるように、「専門基礎科目」、「専門中心科目」および「学科発展科目」の学修方法は、講義に加え、実験・実習・演習も組み入れながら、基礎的な知識と実践的な技能の修得を図る。学修の成果は、学期ごとの定期的な成績評価と、4年次の卒業研究に対する評価によって確認し、最終的にディプロマ・ポリシーの到達状況を判断する。

福祉貢献学部

 福祉貢献学部では、乳幼児期から高齢期までの各ライフステージにおいて、すべての人が一人の人間として尊重され、その人らしく豊かな人生を送ることができる社会を希求する福祉マインドを養うことを目的としている。そして、超少子高齢社会で活躍する福祉マインドをもった高度な専門性を備えた福祉専門職、ならびに広く社会の様々な分野で活躍し、共生社会の実現に貢献する人材を育成するという二つの目的を達成するため以下のような方針でカリキュラムを編成する。

 福祉貢献学部独自のカリキュラムでは、1・2年次学部基礎科目において「福祉マインドを培う」「福祉に関する社会のしくみと対象の理解」に必要な基礎知識を修得するとともに、1年次から4年次まで「対象者の求めと必要」を理解し、「総合的に判断・実践できる力」を身につけるため各専攻が設定した科目群において、それぞれの段階で、福祉・教育に関する知識と研究方法を学修することができる。

 以下、福祉貢献学部各専攻の独自のカリキュラムの設置の教育的狙いについて概要を示す。

① 社会福祉専攻

 社会福祉専攻では、社会福祉、精神保健福祉、福祉関連の3つの科目群を置き、社会福祉士、精神保健福祉士等の国家資格を目指し、専門職としての実践を通して社会に貢献する人材、および教育や福祉に関する専門的知識・実践力・マインドを習得し、福祉社会の成熟に貢献できる人材の育成のためのカリキュラムを編成する。資格取得に向けて、社会福祉学および関連する学問の知識を学修するとともに援助技術・実践力を体系的に積み上げることができるようにするだけでなく、人々の生活に向き合い、地域社会に貢献する人間力を身につけることも視野に置いている。

1年次 社会福祉の本質・目的、社会のしくみを理解し、対象者に関する基礎理論を学ぶ科目を配置する。

2・3年次 社会福祉援助の基礎的技術を習得し、対象者の求めと必要に応じた総合的判断をすることができる科目と実習を配置する。

4年次 ゼミをとおして、専門的な学びを深め、卒業研究/卒業論文に取り組む。

② 子ども福祉専攻

 子ども福祉専攻では、子ども家庭福祉、保育・幼児教育、子ども福祉関連の3つの科目群を置き、保育士資格や幼稚園教諭免許状の取得を目指し、幼児教育の専門家として中心的な役割を担い得る人材、および幼児教育の範囲にとどまらず社会福祉の知識をも利用して、社会が必要とすることに積極的にかかわれる人材の育成を目指す。さらに卒業研究および資格・免許の取得に向けて取り組む中で、子ども福祉および関連領域の学問の知識を学修するとともに保育・幼児教育の技術・実践力を体系的に積み上げることができるようにする。

1年次 保育・幼児教育の本質・目的を理解し、子どもの発達に関する基礎理論を学ぶ科目を配置する。

2・3年次 保育の基礎的技術、内容、方法を身につけ、子どもが主体の環境を構成するための科目と実習を配置する。

4年次 ゼミをとおして、専門的な学びを深め、卒業研究/卒業論文に取り組む。

交流文化学部

〈2024年度入学者〉

 本学部では、学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に基づき、さまざまな文化背景を持つ人々との交流を通して、相互理解と尊重に基づきグローバル社会の発展に積極的に貢献する人材を育成するために、以下のようにカリキュラムを編成し、実施する。

1. 一人一人の学生の興味・関心・適性に応じて、多角的に学ぶことを可能にさせるとともに、専門性を備えた知識と実践的な能力を習得させるために、「ランゲージ」および「国際交流・観光」の2つの専攻を置く。ランゲージ専攻には4つの専攻プログラム*1、国際交流・観光専攻には4つの専攻プログラム*2を設ける。
 学生は、1年次に広範囲にわたるカリキュラムの中からさまざまな学問領域の履修を進め、2年次に自らの専攻において専門分野としての専攻プログラムを決定する。

2. 専門分野の知識・能力を着実に習得させるために、専門科目に中心科目、基盤科目、体験科目、プロジェクト科目の4つの科目群を設けるとともに、すべての学生に、基盤科目における1つ以上の外国語を履修すること、また体験科目の所定の単位数を修得することを義務付ける。

中 心 科 目 :専門分野の知識を習得させるために、基礎的な科目から発展的な科目へと段階的に講義科目を配置する。

基 盤 科 目 :国際社会で活用できる言語コミュニケーション能力を身に付けさせるために、英語・中国語・韓国語などの言語科目を体系的・段階的に配置する。

体 験 科 目 :実践的な能力を習得させるために、特定の事象や事例についてディスカッションや模擬実践活動などを通して学ぶケーススタディ科目、国内外の現場での学修を主眼に置いた語学研修やフィールドスタディ科目を設ける。

プロジェクト科目:本学部が目指す国際社会に貢献できる人材の育成を目指し、様々なタイプのプロジェクトの実施に必要な企画力や分析力を養成するために必修科目としてのプロジェクト科目を設置する。学生は1年次には基礎演習を履修し、文献検索・プレゼンテーション・論文作成など基礎的なアカデミックスキルを演習形式で習得し、2、3年次には交流文化演習を履修し、調査の実施や企画の立案と実行により専門領域に関する知見を深め、4年次には卒業プロジェクトを通して、修学の集大成である卒業研究論文の完成を目指す。

*1 イングリッシュ・エクスパート、チャイニーズ・エクスパート、コリアン・エクスパート、日本語教育
*2 エリアスタディーズ、グローバルスタディーズ、観光ホスピタリティ、観光デザイン

〈2023年度以前入学者〉

 本学部では、学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に基づき、様々な文化背景を持つ人々との交流を通して、相互理解と尊重に基づきグローバル社会の発展に積極的に貢献する人材を育成するために、以下のようにカリキュラムを編成し、実施する。

1. 一人一人の学生の興味・関心・適性に応じて、多角的に学ぶことを可能にさせるとともに、専門性を備えた知識と実践的な能力を習得させるために、「ランゲージ」および「国際交流・観光」の2つの専攻を置く。ランゲージ専攻には4つの専攻プログラム*1、国際交流・観光専攻には2つのコース*2と5つの専攻プログラム*3を設ける。学生は、1年次に広範囲にわたるカリキュラムの中からさまざまな学問領域の履修を進め、2年次に自らの専攻において専門分野としての専攻プログラムを決定する。

2. 専門分野の知識・能力を着実に習得させるために、専門科目に中心科目、基盤科目、体験科目、プロジェクト科目の4つの科目群を設けるとともに、すべての学生に、基盤科目における1つ以上の外国語を履修すること、また体験科目の所定の単位数を修得することを義務付ける。

中 心 科 目 :専門分野の知識を習得させるために、基礎的な科目から発展的な科目へと段階的に講義科目を配置する。

基 盤 科 目 :国際社会で活用できる言語コミュニケーション能力を身に付けさせるために、英語・中国語・韓国語などの言語科目を体系的・段階的に配置する。

体 験 科 目 :実践的な能力を習得させるために、特定の事象や事例についてディスカッションや模擬実践活動などを通して学ぶケーススタディ科目、国内外の現場での学修を主眼に置いた語学研修やフィールドスタディ科目を設ける。

プロジェクト科目:本学部が目指す国際社会に貢献できる人材の育成を目指し、様々なタイプのプロジェクトの実施に必要な企画力や分析力を養成するために必修科目としてのプロジェクト科目を設置する。学生は1年次には基礎演習を履修し、文献検索・プレゼンテーション・論文作成など基礎的なアカデミックスキルを演習形式で習得し、2、3年次には交流文化演習を履修し、調査の実施や企画の立案と実行により専門領域に関する知見を深め、4年次には卒業プロジェクトを通して、修学の集大成である卒業研究論文の完成を目指す。

*1 イングリッシュ・エクスパート、チャイニーズ・エクスパート、コリアン・エクスパート、日本語教育
*2 国際交流コース、観光コース
*3 異文化コミュニケーション、国際貢献、観光マネジメント、観光ホスピタリティ、観光まちづくり

ビジネス学部

 ビジネス学部が目標とする「5つのチカラ」を身に付けた「環境変化に柔軟に対応し、実社会で自ら道を切り開く人材」を育成するために、以下の方針でカリキュラムを編成し、実施する。

CP① ビジネスパーソンとして必要となるコミュニケーション力・情報スキルに代表される「つながるチカラ」を育成するために、「コミュニケーションスキル系」・「情報スキル」科目群(クラスター)を設定する。「コミュニケーションスキル系」科目群には、成果発表を目指す強度の高いグループワーク科目を1年前期に開講して全専任教員が担当し、アドバイザーとしての役割も果たすことで、導入教育としての効果も実現する。さらに、社会で他者と協働する上で不可欠となる「ビジネスとマナー」・「ビジネスプレゼンテーション」といった科目を置き、1・2年次で修得することを推奨する。また、「データ分析とレポート作成」・「ビジネス統計基礎」などを置く「情報スキル」科目群と合わせて、「つながるチカラ」を育成する。

CP② 多様な業界に関する知識を修得し、シゴトを理解していると同時に高い職業意識を持つことによって高められる「適応するチカラ」を育成するために、「シゴト学」科目群を設定する。「シゴト学」科目群には、実際に社会に出て働く上で必須となる経営学の知識を学ぶ「シゴト学入門」、「小売・流通の基礎知識」・「製造業の基礎知識」など業界の事情を学ぶ科目、3年次には実際にビジネスの世界で活躍する実務家の経験から学ぶことで、自らのキャリアパスを描く「私のシゴト学」を配置する。多様な業界のより「リアル」な知識の修得と、実務家との交流を通じて職業意識を高め、流動的な未来に「適応するチカラ」を修得する。

CP③ 資格を取得し、そのスキルをビジネスの現場で役立てることを可能にする「応用するチカラ」を育成するために、会計教育センター、情報教育センターと連携し、資格取得を学習面、経済面で支援する「応用力育成プログラム」・「資格試験サポートプログラム」を設ける。さらに、資格で学んだ知識を現場で活かすことを目指し、実務経験のある教員が担当する応用科目を「ケーススタディⅠ・Ⅱ」・「経営分析Ⅰ・Ⅱ」「会計実務Ⅰ・Ⅱ」など多数設置し、専修を問わず履修できるようにすることで、「応用するチカラ」を修得する。

CP④ 企業と連携したプログラムや海外インターンシップ研修など、3専修すべてに企業と連携する「アクティブラーニング科目」の修得を必修で義務づけ、実践を通じて主体的にやり抜く「行動するチカラ」を育成する。

 これに加え、各専修(コース)では、それぞれ異なる5番目のチカラの修得を目指すカリキュラムを編成・実施する。

【ビジネスイノベーション専修】(2023年度以降入学者)
【現代ビジネス専攻ビジネスイノベーションコース】(2020~2022年度入学者)

CP⑤-BI マーケティングと経営学の知識をベースとし、アクティブラーニングを通じて、企業、組織に対して問題解決案を提示する「アイデアを創造し、形にするチカラ」を育成するために、「マーケティング&ストラテジー」と「ASICP(イノベーション・チャレンジプログラム)」という2つの科目群を設定する。「マーケティング&ストラテジー」では、1年次の段階でマーケティングの基礎知識を修得し、2・3年次でプロモーションやファッションに関するマーケティングの応用科目を学ぶことで「マーケティング」の知識を段階的に修得する。さらに1年次に「マネジメント入門」、2・3年次に「戦略設計Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」においてグループワークで戦略論の知識を「生きた知識」として修得する。その上で、2年次からは、「イノベーション・チャレンジプログラム」を専修(コース)に所属する学生全員が履修し、企業・団体との連携に1年間を通じて真剣に取り組むことで「アイデアを創造し、形にするチカラ」を修得する。

【ビジネスアカウンティング専修】(2023年度以降入学者)
【現代ビジネス専攻ビジネスアカウンティングコース】(2020~2022年度入学者)

CP⑤-BA 会計学全般の知識をベースとし、財務諸表を作成・分析するスキルを修得した上で、経営者に対して専門的な助言ができる「ビジネスの言語を読み解き、経営をサポートするチカラ」を育成するために、「アカウンティング」と「ASAAP(アカウンティング&アナリシスプログラム)」という2つの科目群を設定する。「アカウンティング」では、大学院所属教員による会計理論系科目と実務家教員による現場の実務を重視した科目をバランスよく配置することで、会計学の知識を広く深く身に付ける。さらに、そこで身に付けた会計学の知識」をベースに、「アカウンティング&アナリシスプログラム」を専修(コース)全員が必修で履修することで、現実企業の会計数値を読み解き、企業が直面する課題を分析する体験を積むことで、「ビジネスの言語を読み解き、経営をサポートするチカラ」を修得する。

【グローバルビジネス専修】(2023年度以降入学者)
【グローバルビジネス専攻】(2020~2022年度入学者)

CP⑤-GB 国際経済・国際金融などのグローバルビジネスの現場に必要な専門知識を、英語と日本語のバイリンガルで学修することで得られる「世界とつながり、現場で活躍するチカラ」を育成するために、「グローバルエコノミー」・「ASBBE(バイリンガル・ビジネス・エデュケーションプログラム)」という2つの科目群を設定し、さらに学修の集大成として「Bilingual Internship Overseas/Domestic」への参加を義務づける。また、「グローバルエコノミー」科目群では、国際経済・国際金融に関する科目に加え、国内外の最新のビジネストレンド(「国際ビジネストレンド」・「アジアビジネス」・「ヨーロッパビジネス」など)を学ぶ科目を設置し、グローバリゼーションに伴い必須となる知識を修得する。その上で、必要な専門知識を英語で修得し、グローバルビジネスの共通語である英語を活用する能力を身に付けるために、「バイリンガル・ビジネス・エデュケーションプログラム」を設定し、選択必修条件を設けることで、体系的な学修を促す。さらに学修の集大成として「Bilingual Internship Overseas/Domestic」への参加を義務づけ、「世界とつながり、現場で活躍するチカラ」を修得する。

 なお、ビジネス学部では、専攻(コース)・専修を問わず、「ゼミナール科目」を1年次から4年次までの全ての年次に設定する。特に2年次から始まる専門別の「ゼミナール科目」では、学修成果を体系的にまとめ、「見える化」するために、「ビジネスイノベーション専修」・「ビジネスアカウンティング専修」では「卒業論文」を、「グローバルビジネス専修」では、「Bilingual Internship Overseas/Domestic」の成果を取り込みつつ、派遣先の政治経済情勢や企業分析をまとめた「リサーチペーパー」の提出を全員に義務づけ、個別に綿密な研究・調査指導を実施する。

 以上のカリキュラムを通じて、ビジネス学部では「環境変化に柔軟に対応し、実社会で自ら道を切り開く人材」の育成という目標を達成する。

グローバル・コミュニケーション学部

 グローバル・コミュニケーション学部では、グローバルな視点を持ち、どのような状況にも十分対応できる実践的な英語コミュニケーション能力を備える人材を育成することを目的とする。そのため、本学部のカリキュラムは「中心科目」「スキル科目」「セミナー科目」で構成される。

 「中心科目」(Core Subjects)では、グローバルな視点を持ち、多様化する社会で地球市民として活躍するために必要な知識を身につける。対人から集団にいたる様々な状況におけるコミュニケーションや、異なる文化との摩擦、および交渉などに対応できるよう言語とコミュニケーションについて学ぶ「Language and Communication」(異文化コミュニケーション)と日本の文化や歴史、伝統をグローバル社会における日本という視点から学ぶ「Global Japan Studies」(国際日本学)の2つの科目群によって専門教育科目を構成する。本学部の学生は、1年次後期に「異文化コミュニケーション」または「国際日本学」のいずれかのコースを選択し、それぞれの科目群に配置してあるBasicレベル科目(1年次)、Intermediateレベル科目(2年次)、およびAdvancedレベル科目(3年次・4年次)を段階的に履修する。

 「スキル科目」(Skill Subjects)では、グローバル社会で必要となる英語運用スキルを身につける。スキル科目は、英語運用能力を徹底的に磨くための「English Language Skills」、高度な英語コミュニケーション能力を身につけるための「English Communication Skills」、学術的な言語運用能力を高めるための「Academic Skills」の3つの科目群から構成される。学部専門科目の授業が英語で実施されるため、また、2年次前期後半(6〜7月)には全員が海外渡航をするため、英語で授業を理解し単位を修得できるよう、1年次には「FEP(First-year English Program)」という集中的な英語学習プログラムを設置している。2年次と3年次には「STEP(Second and Third-year English Program)」というプログラムを設置し、海外渡航後も継続してより高度な英語運用能力とコミュニケーション能力を高めることを目指している。

 「セミナー科目」(Seminar Subjects)では、4年間の切れ目のない指導を通じて、異文化適応能力を高め、問題発見・解決能力を身につける。1年次には、大学における学修の意義、知識とその獲得手法について理解を深める(「New Student Seminar」)。さらに1年次から2年次にかけて「Study Abroad」の準備として、海外に目を向ける姿勢を育成する(「GLOCOM Practicum 1」「同2」「Seminar 1」)。海外渡航後は、これまでの学びを振り返り、自らの関心を見出し深める(「Seminar 2」「同3」)。3年次、4年次には見出した問に対し情報収集を行い、解決手法について理解を深め、その学修の集大成として英語で卒業論文を完成させる(「Seminar 4」〜「同11」)。

2024年4月1日現在