ビジネス学科 グローバルビジネス専攻
特色ある授業
Bilingual Internship Overseas
(プロジェクト型オンラインインターンシップ)
海外の企業から与えられた課題にチームで挑む
超実践型のインターンシップで、グローバル人材に必要な力を磨きます。
グローバルなビジネスの現場は、日々、加速度的に進化し、求められるスキルもより高度により複雑になってきています。そんなグローバルなビジネスの現場で、即戦力として活躍できる人材になるため、日本語と英語の2か国でビジネスの基盤となる理論(経営学・商学・会計学・経済学)を学び、さらに、実践を通じて社会人基礎力を高める専攻が、グローバルビジネス専攻です。この専攻に所属する学生たちの集大成の授業となるのが「Bilingual Internship Overseas」。3年次におこなわれる授業で、約1カ月間、学生たちが海外の企業と協働し、共に課題解決に挑みます。
さらに、昨今のビジネスの流れをいち早く取り入れ、このインターンシップはリモートワークでおこなわれることも特徴の一つ。学生たちは、よりビジネスの現場に近い、リアルな体験を通じて、今までの授業で身につけたビジネスの専門知識、論理的思考力、仲間と協働する力を発揮し、その力を高めることで、自ら思い描く理想の社会人への大きな一歩とします。
また、海外の方々と一緒にプロジェクトに取り組む経験は、価値観や文化の違いを享受しあう経験につながり、そこから他者を受け入れる力や自らの考えを的確に表現する力などが養われます。これらの力こそ、グローバル社会に欠かせない力といっても過言ではありません。また、これらの力が磨かれることは、海外インターンシップならではの特徴ともいえるでしょう。
グローバルビジネス専攻では、学生たちの未来に素晴らしい影響を与える本学ならではの学修プログラムを用意し、学生たちの理想とする将来の実現に向けて、力強くサポートしています。
2020年度「Bilingual Internship Overseas(プロジェクト型オンラインインターンシップ)」
●2020年11月~2021年1月
Bilingual Internship 事前研修
事前研修では、海外留学の企画・手配をおこなっている企業の方を外部講師としてお迎えし、社会の一員としてインターンシップに参加する際に必要なスキルを磨きます。Bilingual Internshipでは「実務」を経験するため、ビジネスメールのやり取りや、Web会議システムを使ったミーティングなど、より具体的な「ビジネスにおけるスキル」が求められます。その一つひとつを学び、より良いインターンシップにするための準備ができるのがこの研修。学生たちは、グループワークに取り組みながら、インターンシップにおける目的意識を明確にしつつ、本番に向けた最高のウォーミングアップに注力しました。
第1回:イントロダクション
この日は、事前研修のオープニングを飾る授業。外部講師が教壇に立ち、オンラインでおこなわれるインターンシップの注意点やビジネスメールの送り方などを学びました。また、学生たちは実際にWeb会議システムを使用し、これから始まる事前研修に向けた準備をおこないました。
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スライド例:プロジェクト型インターンとは
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スライド例:この研修で得られる力
第2回:リモートワークと業務遂行
この日のテーマは「リモートワーク」。学生同士が、オンライン上でリモートワークの特徴などを話し合い、理解を深めました。また、リモートワークを疑似体験できる「記憶ゲーム」も実施。リモートワークを成功させるためのポイントも学び、これからさらに本格化する学びに学生たちは期待を寄せました。
第3回:セルフファシリテーション(自己管理力)とチームファシリテーション(組織論)
ビジネスの現場で欠かせないのが「組織力」と「自己管理力」。この2つの力は、インターンシップでも必要な力であり、この力を磨くために、学生たちはさまざまなグループワークに取り組みました。自己分析や他己分析を通じて、自らの特徴をつかんだ学生たちは、「目標設定」の大切さも学びました。
第4回:プロジェクトマネージメント入門
円滑にプロジェクトを進めるためのコツを学んだ第4回の授業。「プロジェクトとは何か」という基礎的なところからはじまり、プロジェクトを遂行するために必要な「プロジェクトマネージメント」について学修しました。学生たちはケースワークとして「ういろうを訪日外国人に販売するための企画立案」にも取り組みました。
第5回:プロジェクト型オンラインインターンシップのテーマ理解と実践練習(準備編)
この日の授業では、「プロジェクト型オンラインインターンシップ」の担当企業が発表されました。その後、「担当企業について研究し、発表する」という課題が伝えられ、そのうえで学生たちはあらためて「グループワークの進め方」を確認。次回の発表に向けての準備やリサーチを進めていきました。
第6回、第7回:プロジェクト型オンラインインターンシップのテーマ理解と実践練習(発表編)
第6回の授業と第7回の授業の2回にわたり、学生たちが2つのグループに分かれて、自らの研究成果を発表。発表後は、「チーム内で役割分担できたか」「情報を明確に収集できたか」「聞き手にとってわかりやすい発表ができたか」などのポイントに沿って振り返りをおこない、グループワークを客観的に評価し合いました。
第8回:オリエンテーション
最終講義となったこの日は、今までに学んだことを総復習。学修してきたことに関するクイズを通じて、モデルケースに当てはめて、実際のインターンシップをイメージしていきました。学生たちは8回にわたる事前研修を通じて多角的な視点から、インターンシップに向けた最高の準備をすることができました。
● 2021年2月
Bilingual Internship Overseas(プロジェクト型オンラインインターンシップ)
学生たちが協働したのは、マレーシア、アメリカ、オーストラリアにあるグローバル企業。業種もさまざまで、旅行会社や通信サービス会社、語学学校、食品会社など、多種多様な企業の中から選ぶことができました。インターンシップは、まず、企業の担当者様との顔合わせがあり、その後、それぞれのチームが課題を受け取るところからスタート。「日本への販路開拓のためのプランを提案せよ」「外国人向けの愛知県の旅を提案せよ」などの課題が与えられ、学生たちはグループで課題解決につながる企画立案に取り組みました。企画立案に関する定例ミーティングの合間には、社会人の方から経験談を聞く「ビジネスセミナー」やより良い企画立案のポイントを授ける講義なども開催され、学生たちは手厚いサポートを受けながら、インターンシップに臨むことができました。
● 2021年2月
最終プレゼン発表会
この日は、企業から与えられた課題に対するアイデアを担当者にお伝えする発表の日。学生たちは約1か月間、何度もミーティングを重ね、さまざまな調査結果をもとにくみ上げたプランを堂々とプレゼンテーションしました。発表の言語は、チームによって異なりましたが、中には英語でプレゼンテーションするチームも。文化や習慣が違う海外の方に、自分たちの意見を正しく魅力的に伝えようと、学生たちは多くのアイデアを盛り込んだ、個性豊かな発表に努めました。
参加学生の声(一例)
■マレーシア
ビジネス学科 グローバルビジネス専攻 3年(2020年度)
五十嵐 翔さん、大上 瑞希さん、小川 友梨さん、金﨑 涼雅さん、久保 諒輔さん、松本 優子さん
- 研修先
- 旅行会社「Sunrise Tours」
バーチャルツアーも作らないといけないし、販売戦略も考えなくてはいけない。しかも、ターゲットとなる人々のバーチャルツアーに対する認知度や関心度もわからない。そんな全くのゼロの状態から、たった1カ月という短い期間でアイデアを形にするため、私たちのチームは「役割分担」を工夫しました。それは、「個性を最大限に発揮できるポジションをあてがい、一人ひとりが自立して与えられた役割を全うする」ということ。細かい作業が得意なメンバーはアンケートの解析を担当し、豊かな表現の盛り上げ隊長はプレゼンテーションの演者を担当しました。そうやって、一人ひとりの強みを互いに信頼し合ったからこそ、より良い企画を立案できたのだと思います。それに、私たちは「大学生という立場に甘えず、社会でも通用するような質の高いプランを考えよう」と、高みをめざしました。「誰かと同じじゃつまらない」「少しでもプランをおもしろくしたい」「自分たちもインターンシップを楽しみたい」。そんな「前のめりな姿勢」をメンバー全員が持ち、共有しながらインターンシップに全力を注げられたことは、本当に幸せなことでした。その分、相手の立場になって考える力や、相手の意見を活かす力、課題を最後までやり遂げる力、自分の思いを伝える力など、多くの力が磨かれました。今回のプロジェクト型オンラインインターンシップで手に入れた財産を胸に、これからの人生も力強く歩いていきたいと思います。
■オーストラリア
ビジネス学科 グローバルビジネス専攻 3年(2020年度)
赤池 加菜さん、荒川 真穂さん、安藤 みなみさん、寺澤 宗祐さん、堀部 継人さん
- 研修先
- 旅行会社「Japan Holidays」
1カ月間にわたるインターンシップの間には、たくさんのセミナーが用意されており、「企画立案のポイント」も教えていただきました。「ペルソナを設定すると企画が立てやすい」と聞けば、詳細なターゲット像を設定し直し、「ニッチなアイデアのほうがインパクトがある」と聞けば、建築家にフォーカスした旅行プランに舵を切るなど、プロのアドバイスを素直に取り入れたことで、企画をより魅力的にできたと思います。一方で、自分たちならではの工夫も加え、ターゲットとなるオーストラリア人に対して旅行に関するアンケート調査をおこない、企画のエビデンスとして、情報を添えました。こうやって、企画立案に真摯に向き合っていく際に感じたのは「グループワークならではの難しさとおもしろさ」。一人でプランを考えるのであれば、自由にプランを設計できますが、グループワークだとそういうわけにもいきません。時には、意見が対立することもありました。けれど、そのたびに「より良いプランにするにはどうすればいいのか」とことん話し合い、最善の策を考え抜きました。そうすることで、一人では決して思いつかないプランを立案できたと自負しています。大変なこともありましたが、今、インターンシップの1カ月間を振り返ると、とても楽しかったと思えます。その事実こそが、インターンシップの成功を表しているのではないでしょうか。素晴らしい経験を糧にして、これからさらなる成長をめざしていきたいと思います。
■オーストラリア
ビジネス学科 グローバルビジネス専攻 3年(2020年度)
井村 光貴さん、大野 紗矢佳さん、片貝 日菜子さん、酒井 萌さん、藤村 翔悟さん、鷲津 南実果さん
- 研修先
- 食品会社「Monkey Tree Brewing」
「クラフトビールを製造・販売する会社って、どんなことをしているんだろう」。そんな純粋な興味が、この企業を担当しようと思ったきっかけです。協働した企業は、今回のインターンシップの担当を社長さんが自ら務めてくださいました。そのため、社長さんと直接交流をしながら、インターンシップを進めることができました。その社長さんからいただいたお題は、「日本のクラフトビールの市場調査」「輸入方法の調査」「関税などに関する調査」の3種類。専門的な分野であり、調査の内容も多岐にわたっているため、リサーチはとても苦労しました。「自分たちの主張をするために、こんな情報があるといいな」と、ある程度、見込みを立てて調べるのですが、なかなかめぼしい情報が見当たらなくて……。しかも、専門的な用語がズラリと並んだ資料を読むだけでも一苦労! それでも、より具体的な情報を得ようと、企業に電話で問い合わせたり、友人に話を聞いたりして、準備を進めました。最終的に社長さんの要望に沿いつつも、自分たちならではの提案ができたように思います。海外の企業と連携して、ここまで本格的なインターンシップができるチャンスは、そうそうないでしょう。貴重な経験ができた私たちは、本当に恵まれていると思います。そして、今回のインターンシップで得られたリサーチ力や協働力などは、きっと社会でも役立つと確信しています。
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