医療貢献学科 視覚科学専攻

2019年度 進路決定者


医療法人社団 大樹会 田辺眼科クリニック

森田 彩希 さん
健康医療科学部 医療貢献学科 視覚科学専攻
愛知県立津島高等学校 出身

大学での学びを臨床につなげ、視能訓練士として地域医療に貢献

小児の患者さまも多い地域に根差したクリニックで、視能訓練士として歩み始めています。視能訓練士に必要な医学知識や検査技術の修得に加え、愛知淑徳大学の特長でもある視覚心理学を学び、見える仕組みについて理解を深めるなど「見る」ことをさまざまな視点から探究した大学時代。視力矯正の難しいロービジョンをテーマに卒業研究にも取り組みました。ロービジョンのある方一人ひとりの症状に合わせた検査や訓練方法を見出す難しさとやりがいを実感したことで、医療の現場に立ってからも学び続ける意義や姿勢が身についたと感じています。「出された指示プラスαを考えられるように」、在学中に医療の現場を知る先生方に教わったことのひとつです。視能訓練士が導き出した検査結果をもとに医師は診断をします。患者さまの「見え辛い」という一言からどう見え辛いのかを見極め、医師の指示のもとに検査をしていく。視能訓練士になる夢を叶え臨床に立った今、先生方の教えを胸に、患者さまと医師に貢献し、患者さまと医師の架け橋になれる視能訓練士でありたいと思います。

2014年度 進路決定者


医療法人社団同潤会 眼科杉田病院

4年間を通して積み上げた知識と技能。
そのすべてが現場で活きています。

藤井 香奈 さん
健康医療科学部 医療貢献学科 視覚科学専攻 2014年度卒業
愛知県・私立愛知淑徳高等学校出身

小学生の頃から強度の近視だった私にとって、眼科は身近な存在でした。"なぜこの検査をするのだろう…""前回と検査が違うのはなぜ?"。子ども心に抱いていた疑問が好奇心へと変わり、視能訓練士の道へ。大学では、多種多様な眼科医療機器を使い、学生同士で検査の練習を重ねました。3年次には、総合病院と大学病院で学外実習を経験。そこでわかったのはコミュニケーションの大切さでした。「まず眼鏡をかけますね」と声かけしながら検査をすることで、患者さまとの距離が縮まり、リラックスしてもらえると実感しました。視覚障がいのある方に対する正しい歩行誘導、高齢者や車いすに乗っている方への介助…。大学で専門家から指導を受けたことを実習の場で発揮でき、それが自信になりました。現在、勤務する眼科専門病院には、高齢の方や小児の患者さまも多く、一人ひとりに合った支援やわかりやすく伝えることが求められます。それを実践できるのは視覚科学専攻での学びのおかげ。視覚に関連した心理学などの授業を通し、どういう理論にもとづいて検査するのかをしっかりと理解した上で、技能を身につけることができました。大学で積み上げた知識と技能を活かしながら、もっと検査技術を磨いて、オールマイティーに活躍できる視能訓練士になるのが、今の目標です。

2013年度 進路決定者


春日井市民病院

関戸 健太 さん
健康医療科学部 医療貢献学科 視覚科学専攻 2013年度卒業
愛知県・私立名城大学附属高等学校 出身

幼い頃から眼科に通院する機会が多く、視能訓練士という職業に興味を持ちました。大学時代は、同級生たちが皆、同じ目標を持ち切磋琢磨したことが最も印象に残っています。患者さんへの接し方など、まず同級生と練習をしたことで、実習でスムーズにできたことも多々ありました。例えば、検査で患者さんのまぶたを上げる際、まぶたのどの位置を上げれば違和感を減らすことができるかを何度も試したり、涙の量を調べるための検査もお互いに練習しあったり、数々の試行錯誤が現在の私の大きな糧となっています。また、愛知淑徳大学は眼科領域の設備や施設が充実していることも特徴のひとつです。学内のクリニックでの体験実習や、現場で使用する機器を扱う授業もあるため、将来医療人として働く自分をイメージしながら学ぶことができ、目標に向かってより努力することができる環境だと思います。学外実習では、指導担当の方から「患者さんを家族だと思って接することが大切」とアドバイスをいただき、検査の技術向上だけでなく相手の気持ちになって優しく接するように努めました。現在も、患者さんの不安や負担をいかに軽減し、気持ち良く検査を受けてもらえるかを一番に考えています。今後もさらに経験を積んで、患者さんに信頼していただける視能訓練士をめざします。

2011年度 進路決定者


独立行政法人地域医療機能推進機構 中京病院

橋爪 良太 さん
医療福祉学部 医療貢献学科 視覚科学専攻 2011年度卒業
※現・健康医療科学部 医療貢献学科 視覚科学専攻
三重県立宇治山田高等学校 出身

視覚科学専攻では、「眼」と「見る」ことに関する豊かな知識と高度な技術を修得し、“眼のスペシャリスト”である視能訓練士の国家資格取得をめざします。理論的・科学的思考力を修得すると共に、豊富な実習や演習を通して、患者さんへの接し方や検査方法などの実践力も養います。なかでも『臨地実習』は、医療機関で患者さんと接する貴重な学びの機会でした。私は最初、緊張して検査の説明がうまくできず、患者さんに伝えるべきことを伝えられなかったため検査結果にも影響してしまったことがありました。しかし、説明の仕方などを試行錯誤しながら何度も患者さんと接するうちに、だんだん円滑にコミュニケーションがはかれるように。問診で症状の変化などをしっかり聞き取れるようになると、必要な検査の準備を事前にできるようになり、検査がスムーズにおこなえるため、患者さんの負担軽減にもつながることを実感しました。また、人体や脳の構造を学ぶ医学系の科目や、生理光学、眼鏡のレンズ構造の知識など、興味がある分野の科目を幅広く履修しました。とくに、ロービジョン(低視覚)の方が読みやすい文字のコントラストや、適切な眼鏡の選び方、拡大鏡(ルーペ)の使い方など、さまざまなサポート方法を学ぶ『ロービジョン医学演習』などは、現在の仕事内容と密接に結びついていると思います。4年間で学んだ幅広い知識と技術、そして多くの実習で得た経験が、現在の私の土台となっています。今後も現場で多くのことを学び、視能訓練士として患者さんの「見る」をできるかぎりサポートしていきたいです。


学校法人近畿大学 医学部附属病院 近畿大学医学部堺病院

検査や分析、患者さまへの指導、論文作成。
医療人の一人として、広い役割を担っていく。

高田 遼太 さん
医療福祉学部 医療貢献学科 視覚科学専攻 2011年度卒業
石川県立金沢伏見高等学校 出身

視能訓練士は、何が原因でその検査結果が出たのか、責任を持って分析する力が求められます。だからこそ、つねに「目の前の患者さまが自分の身近な人だったら」という気持ちで検査をおこなうことも大切です。その際に欠かせない科学的思考の基礎は大学で学びました。検査の考察を論文にまとめ、臨床研究として学会で発表するなど、現在は忙しくも充実した毎日。今後の目標は、臨床・研究・教育のすべてにおいて自分らしさを発揮できる視能訓練士になることです。

2010年度 進路決定者


京都府立医科大学附属病院

よりよい治療につながる
研究活動にも取り組んでいます。

長谷川 奈美 さん
医療福祉学部 医療貢献学科 視覚科学専攻 2010年度卒業
京都府立峰山高等学校 出身

初めてコンタクトレンズを使用したとき、視界がクリアになり、とても嬉しかったことが印象深く心に残っています。視能訓練士となった今、私も「見える」喜びを感じるお手伝いができるように、診療の第一歩となる眼科検査などに従事しています。大学での学修・研究、イギリス研修での経験も活かし、患者さまのよりよい治療につながる研究成果を掴むために、今後は学会での論文発表に向け、研究活動にも力を注ぎたいと考えています。