心理医療科学専攻 臨床心理学専修

 現代社会が抱える課題を視野に入れ、個人や家族、組織の病理や心理的問題に取り組むため、高度な研究的視点を持ち、対象者への取り組みを通して自らを成長させることのできる、心理臨床実践者の育成を目指します。臨床心理士と公認心理師の受験資格取得が可能なカリキュラムを準備しています。

取得可能な学位 : 修士(心理学)/博士(心理学)

取得可能な資格・免許 : 公認心理師(受験資格)/臨床心理士(受験資格)

授業科目(2023年度)

博士前期課程

講義科目

  • 社会福祉特論
  • 障害福祉特論
  • 子ども福祉特論
  • 精神保健福祉特論
  • 発達心理学特論
  • 生涯発達心理学特論
  • 教育心理学特論(教育分野に関する理論と支援の展開B)
  • 臨床心理学研究法特論

演習科目

  • 心理アセスメント演習
  • 心理学実験演習
  • 心理医療科学統計演習1・2
  • 心理医療科学英語演習1・2

専門中心科目

  • 臨床心理学特論1(青年期・成人期の心理臨床)
  • 臨床心理学特論2(児童期の心理臨床)
  • 家族心理学特論(家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践A)
  • 地域支援心理学特論(家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践B)
  • 臨床心理面接特論1(心理支援に関する理論と実践)
  • 臨床心理面接特論2(力動論と行動論)
  • 学校臨床心理学特論(教育分野に関する理論と支援の展開A)
  • 投映法特論
  • グループアプローチ特論
  • 障害児発達心理学特論(福祉分野に関する理論と支援の展開)
  • 精神医学特論(保健医療分野に関する理論と支援の展開A)
  • 心身医学特論(保健医療分野に関する理論と支援の展開B)
  • 非行・犯罪心理学特論(司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開)
  • 産業精神保健特論(産業・労働分野に関する理論と支援の展開)
  • 心の健康教育特論(心の健康教育に関する理論と実践)
  • 臨床心理査定演習1(心理的アセスメントに関する理論と実践)
  • 臨床心理査定演習2(臨床現場と心理アセスメント)
  • 臨床心理基礎実習1
  • 臨床心理基礎実習2a・b
  • 心理実践実習1a
  • 臨床心理実習1a(心理実践実習1b)
  • 臨床心理実習1b(心理実践実習1c)
  • 臨床心理実習2a(心理実践実習3)
  • 臨床心理実習2b
  • 心理実践実習2a〜c

研究科目

  • 臨床心理学研究1・2

博士後期課程

  • 臨床心理学特殊研究Ⅰa・b
  • 臨床心理学特殊研究Ⅱa・b
  • 臨床心理学特殊研究Ⅲa・b

公認心理師受験資格について

 公認心理師は、国(厚生労働省・文部科学省)が認める国家資格です。2017年9月15日に公認心理師法が施行され、同時に施行規則が公表されています。本学では、心理学部と同時に、心理医療科学研究科心理医療科学専攻臨床心理学専修において、2018年度入学者から受験資格が取得できる新カリキュラムをスタートさせました。公認心理師資格試験の受験資格は、大学と大学院の両方で、それぞれ必要とされる科目を履修することによって得られるものです。大学院修了後に資格試験の受験申請を行いますが、その時には、自分の出身大学が交付する、学部での「科目履修証明書」が必要になります。法施行前に大学に入学していた方たちには、5年間の移行措置として、大学が定めている科目の読み替えがなされることになっています。
 詳しくは、厚生労働省か文部科学省、もしくは資格試験の実施施設である日本心理研修センターのWEBサイトを参照してください。

公認心理師第5回国家試験 合格者数10名(2022年度大学院修了生)

臨床心理士受験資格について

臨床心理学専修は、「臨床心理士第1種指定校大学院」に認定されていますので、大学院修了後は、臨床心理士資格認定試験を実務経験不要にて受験することができます。ただし、心理医療科学研究科修了者の全員に受験資格が与えられるわけではなく、臨床心理学専修に所属する学生でなければなりません。  本研究科における臨床心理学専修に該当する学生とは、臨床心理士資格を有する専任教員のもとで指導を受け、かつ、臨床心理基礎実習の受講を認められた者を指します。

臨床心理士合格者数
2019年度・・・13名 2020年度・・・11名 2021年度・・・10名 2022年度・・・11名
1998年度〜2022年度 計289名合格

論文題目

博士論文題目(心理学研究科 心理学専攻(旧)を含む)

  • 新卒看護師のストレス反応に関連する要因の研究
  • がんにより手術を体験する人々に対する心理的サポートに関する研究
  • 精神障害者の理解と看護援助に関する研究

修士論文題目(心理学研究科 心理学専攻(旧)を含む)

  • 不登校児の身体症状化された心の課題 ー自己イメージと自己評価・他者評価の視点からー
  • 職業性ストレスと抑うつの背景要因の検討 ー自己志向的完全主義と行動特性に着目してー
  • 「穴」のある風景構成法と風景描画法との比較検討 ー構成型と構成プロセスにおける心的イメージに着目してー