人間情報学科 データサイエンス専攻

「情報」を強みに、人の心に寄り添いながら、加速するAI時代の情報化社会に貢献できる力を養う



データサイエンス専攻の特色

人、情報、それぞれの分野を対象に、心理的・生理的な測定技術と統計に基づくデータ分析法について学び、ビッグデータ、マーケティング、心理実験など、データサイエンスの知識・技術を駆使し、AI時代の情報化社会を切り拓くスペシャリストを育成します。4年間の学びの先にあるのは、人間の行動や思考を心理学の視点で考察する力や、データを収集・解析し、企画や戦略を立案・実行できるスキルの修得。さまざまなデータから価値を創出するデータサイエンティストや、人々が暮らしやすい社会の実現に貢献できる人材として活躍できる力を養います。



心理科学コース

人の性質を、心理学を中心とする実験手法を用いて測定・評価・可視化することに加え、人々が暮らしやすい情報化社会の実現をめざして、データに基づく科学的な立場から計画・企画を立案するための力を身につけます。


教員紹介(2024年度)
  • 明石 法子 先生 読み書き能力の発達と認知的背景
  • 天野 成昭 先生 人間の言語情報処理
  • 瀬谷 安弘 先生 アクティブビジョンと認知情報処理
  • 花塚 優貴 先生 霊長類における非言語的な認知機能

学生たちの研究テーマ例
  • eスポーツと視覚認知トレーニング
  • 視覚障がい者のための触って分かりやすい案内ピクトグラム
  • BGMがランニング時の心拍数に及ぼす影響
  • 映画のキャッチコピーと鑑賞意欲の関係

心理科学コースの魅力

  • アクティブビジョンと認知情報処理

    目や身体をアクティブに動かしながらモノを見る仕組みや、視覚情報処理が身体運動におよぼす影響、物体の認識や記憶などが訓練や感情によってどのように変容するかについて、実験心理学的手法を用いて調べます。



データ活用コース

社会のさまざまなサービスに対して、統計学を中心とするデータ分析や行動学、バイオメカニクスなどの知識を活用し、問題・課題の明確化とその解決を図るための力を身につけ、新たなサービスを立案できるスキルを学びます。


教員紹介(2024年度)
  • 牧 勝弘 先生 音のサイエンス&デザイン
  • 満倉 英一 先生 視覚のデータサイエンス
  • 佐藤 好幸 先生 AI技術を活用した認知モデリング

学生たちの研究テーマ例
  • AIを用いた消費者行動予測
  • 楽器の音響データ分析とスピーカー設計への応用
  • ソーシャル・ネットワーキング・サービスの動向分析
  • 筋電位データ分析に基づく運動支援

データ活用コースの魅力

  • マーケティング・データサイエンス

    データ分析により、消費者の求める商品・サービスを調査したり、新たな情報価値を生み出したりするマーケティングやデータサイエンスに関する研究をおこないます。

実践的な学びを社会へ身につけたスキルを発揮して、時代を切り拓く詳しく読む
  • 就職決定者の声

  • 人・心×情報分析力➡コンサル業界へ

    卒業生

    杉本 悠さん
    人間情報学部 人間情報学科 2016年度卒業
    就職先:株式会社メディカルリソース

    多くの転職先の中から個人の希望を叶える転職を支援

    医療従事者の転職支援サービス会社で、転職・就職支援をおこなっています。在学中は心理学の関連科目を数多く履修すると共に、情報発信スキルと組み合わせたコミュニケーションスキルを修得。その学びを活かし、“心”に寄り添うコンサルタントをめざします。

  • 就職決定者の声

  • ITスキル×情報分析力➡自動車部品製造業へ

    卒業生

    伊佐地 草汰さん
    人間情報学部 人間情報学科 2017年度卒業
    就職先:株式会社アイシン福井

    部品の生産計画、納入、在庫管理に情報分析力を活かし効率良いモノづくり

    工場の生産計画や部品の納入・在庫管理などを担う部署に所属。大学で培った論理的思考力、データの分析力、問題発見能力、PCスキルなどが役立っています。今後も複合的・俯瞰的に生産を管理し、効率の良いモノづくりに貢献したいと思います。

先輩から聞く学科(専攻)のこと多くの先輩が、人間情報学科から羽ばたいています。 詳しく読む
  • 就職決定者の声

  • 大学での学びや経験を活かし、市の職員として地域の発展に貢献したい。

    卒業生

    北村 紗英さん
    人間情報学部 人間情報学科 2022年度卒業
    (愛知県立豊田北高等学校 出身)
    就職先:長久手市役所

    これまで学んだことのない分野を学修したいという思いがあり、「人間情報学って何?情報学と心理学が組み合わさるとどうなるのだろう?」と興味を持ったため、本学科に入学しました。1年次の『心理統計学』で、心理実験から得られたデータを分析し、目には見えない人の心の仕組みや行動の背景にあるものを数値によって可視化する面白さを実感。ゼミでは音に着目した心理実験をおこない、人が音に対してどう感じるのかを研究しました。卒業研究として「重複した音声の騒がしさと感じる人数の関係」をテーマに、複数人の会話が重なり合った音声を被験者に聞かせ、不快と感じる程度や不快感の原因について調査。その結果を論文にまとめる中で、論理的な思考力や相手にわかりやすく伝える力を培うことができました。卒業後は、市役所の職員として働きます。学科で学んだ情報学、心理学の知識や経験を活かし、子どもから高齢の方まで多くの人との関わりを大切にしながら、市の発展に貢献していきたいです。

  • 就職決定者の声

  • 先輩から聞く学科(専攻)のこと

    卒業生

    伊藤 歩美さん
    人間情報学部 人間情報学科 2021年度卒業
    (愛知県立瀬戸西高等学校 出身)
    就職先:瀬戸信用金庫

    Q1.この学科(専攻)を志望した理由は?

    大学では人の役に立つ、人に喜んでもらえるデザインやモノづくりを学びたいとオープンキャンパスに参加。人間情報学科の「社会の中で役立つものづくりを考える」という視点が、自分の希望と合致していると感じ進学を決めました。

    Q2.印象的だった授業は?

    高校生向けの学科紹介のWEBサイトを制作する課題では、座学で得た知識を、制作を通して理解することができました。利用者の年齢や使用目的によって適切な表現方法は異なります。学科の魅力をわかりやすく伝える工夫や必要な情報を見つけやすくする配置など、美しいデザインだけに捉われない視点が必要だと実感。自分本位ではなく、相手の目線に立って考えられるようになりました。

    Q3.この学科(専攻)で学んで良かったことは?

    作品制作の過程で「使う人の視点」をより深く学び、意識することで、将来への視野が広がったことです。デザインやシステム構築の技術に加え、心理学で人の心の動きや行動の特性を学んだことから人と関わる仕事をめざすようになりました。社会に出てからも相手の目線に立つことを忘れず、身につけた知識を組み合わせて快適な暮らしをサポートしていきたいです。




4年間の学び(2023年度実績)



PICKUP!科目詳しく読む
実験心理学

実験心理学の科学的位置づけについて理解し、感覚、知覚、記憶、概念形成、意味理解、問題解決、言語運用等の人間のさまざまな能力を実験によって測定するための原理を学びます。


ビッグデータ演習

日々蓄積されている膨大なデータの一部はオープンデータとして公開されています。それらを対象に、類似性に基づいてデータを分類する方法や物事の発生確率を予測する方法を学びます。


マーケティングデータ分析演習

世の中に必要とされる商品・サービスを提案し、それらを消費者に届け、価値を評価するというマーケティングのために必要となるデータの分析方法を学びます。


高校数学の復習科目

科目:代数学入門、解析学入門、幾何学入門、確率・統計入門
文理を問わずに基礎数学から専門数学科目まで体系的に学べるカリキュラムを用意しています。高校数学の復習となる『代数学入門』『解析学入門』『幾何学入門』『確率・統計入門』の開講や気軽に数学に関する質問ができる場を設けるなど、情報学の基礎となる数学の学びをサポートします。



体験・経験につながる学び

海外で人間情報学を学ぶ

科目:海外フィールドスタディ

海外の施設・環境・製品など、先進事例を視察・体験します。2019年度はアメリカ・サンフランシスコにて無人ショップやコーヒースタンドを視察し、シリコンバレーにてアップルやグーグルのビジターセンターを見学しました。情報機器の歴史や最新技術への理解を深め、人間情報学を学ぶ意義を再確認する機会としています。

※『海外フィールドスタディ』は選択科目であり、参加費は自己負担になります。
 世界情勢や航空便の価格変動などにより、開講されない場合があります。

研修内容

研修内容

各種調査のスキルを修得

  • 科目:調査法演習

    心理学の代表的な調査法である質問紙法を取り上げ、質問項目の選択、質問紙の作成、アンケートの実施、分析などの手法について、駐車場における車の種類の実態調査などを交えながら、具体的な学びを通して理解を深めます。また、ネット調査への応用、面接法や観察法を用いた調査についても実践的に学びます。

  • 調査法演習


最先端の施設・設備

情報技術やAI技術、心の理解について学ぶための専門施設・設備を整備しています。


  • CAVE

    国内有数の実際に人が入れるバーチャル・リアリティ(VR)空間。VRで再現した空間の中で実験します。体の動きに合わせたインタラクションも可能です。

  • CAVE
  • シミュレータールーム

    ドライビングシミュレーターや自転車シミュレーターにより運転環境などの違いによる運転行動を実験します。

  • シミュレータールーム
  • 音響測定ブース

    特殊形状の壁により、壁からの反射音を抑えた実験ブースです。人の発声や楽器、スピーカーなどの音を収録し、音源の性質をデータ化するために使用します。

  • 音響測定ブース
  • ロボット
    ロボット

    ロボットのアプリ開発、AIによる音声認識、対話生成などに使用します。

  • VR、メタバース
    VR、メタバース

    新しい暮らしを提案するため、観光、ゲーム、ライブなどの仮想空間を制作します。

  • 視線計測装置
    視線計測装置

    視線の位置を計測し、人の興味を引く視覚特徴を明らかにします。

  • 全方位カメラ
    全天球カメラ

    3Dで360度を撮影・配信するカメラでメタバースコンテンツを制作します。