心理医療科学専攻

 私たちの生き方の基本原理は、経済性と効率のよさを追求する“ビジネスの原理”から、人間性を大切にこころ豊かな生活者であろうとする“いのちの原理”へと、大きな方向転換のときを迎えている。本研究科は、心と体の両面からいのちと人生と生活の質(QOL=Quality of Life)を捉え直し、それを高める方策を見直し、新たに得られた知見を社会に還元し地域貢献に生かすことのできる、高度な専門性と学際性を持った研究者、実践者の育成を目的としている。

専修紹介

心理学専修

  • 「生理・認知」「社会」「発達」の3つの側面から心理学についてのより高度な専門的知識や研究に必要な見識と技能を修得したうえで、人間の意識や行動を巨視と微視の両面から科学的に追究する高度専門職業人の育成を目指します。

臨床心理学専修

  • 現代社会が抱える課題を視野に入れ、個人や家族、組織の病理や心理的問題に取り組むため、高度な研究的視点を持ち、対象者への取り組みを通して自らを成長させることのできる、心理臨床実践者の育成を目指します。
  • 臨床心理士と公認心理師の受験資格取得が可能なカリキュラムを準備しています。

社会福祉学専修

  • 複雑化し、多様化の一途を辿る現代社会の福祉課題に取り組むことのできる人材の育成を目指して、乳幼児期から高齢期までの特性を理解しながら、専門諸分野の協働を可能とする研究的視点を持って、実践的な学修を進めます。

言語聴覚学専修

  • 言語聴覚士としての専門性を磨きたい、または言語聴覚学研究に取り組みたい学生を対象に、基礎となる理念と専門知識を身につけたうえで、確かな研究技能の修得を通して、次世代の言語聴覚学研究の先端で活躍できる人材の育成を目指します。

視覚科学専修

  • 視能訓練士としての専門性を磨きたい、視覚科学または視能訓練学の研究に取り組みたい学生を対象に、自己の問題意識を起点にして、視覚科学および医療科学全般にわたる広い学識に基き、視覚および視覚機能障害の問題に対して医学的・科学的に追究することのできる人材の育成を目指します。

スポーツ・健康医科学専修

  • 超高齢社会の到来を視野に入れ、スポーツ科学、体育学、医学、栄養学、生理学のほか、社会科学、人文科学などの多角的視点を持って、人間の生涯にわたる「健康」を支えることのできる人材の育成を目指します。
  • 人間に取り組むための姿勢のほか、生体全体の医学的知識を基盤に置き、ライフステージに応じた健康維持と増進に資するための知識と技能を学びます。