創造表現学科 建築・インテリアデザイン専攻
本専攻では、建築・インテリアデザインの基礎から応用までの学びを通して、歴史・文化・環境・経済といった、さまざまな背景も学んでいきます。工学系大学と同等のカリキュラムによって、一級建築士の資格取得をめざすことができる他、建築・インテリアデザインという枠組みを通して、広く社会を捉える視点も養います。
建築・インテリアデザイン専攻の特色
一級建築士の
国家試験受験資格が取得可能工学系大学と同レベルの知識が修得でき、一級建築士、インテリアプランナー、インテリアコーディネーターの資格取得がめざせます。
コミュニケーションを生む環境、
学びを支援する施設・設備が充実製図室やCAD室など、専攻の学生専用の施設・設備が充実。準備室には助教や助手が常駐し、授業や課題のフォローなど、気軽に相談できます。
グループ作業で共同作業に必要な
コミュニケーション力を身につける展覧会場の設計・施工を通して建築における共同作業の大切さを学ぶなど、実践の場を豊富に用意。社会で必要とされるコミュニケーション力を養います。
建築・インテリアデザイン専攻の魅力
著名な建築家とコラボレーションし、展覧会を設計・施工
デザインワークショップ
実践やグループワークを中心とした授業『デザインワークショップ』では、毎年、日本を代表する建築家とコラボレーションし、建築の専門ギャラリー「TOTOギャラリー・間」(東京都港区)で開催された展覧会の「愛知巡回展」や、ゼロから企画を立ち上げたオリジナルの展覧会を本学で開催します。展覧会の会場設計から施工、広報、会期中の運営まで、学生主体で実施しており、仲間とアイデアや力を出し合い、展覧会を実現させる経験を通して、空間設計の知識・技術だけではなく協調性やリーダーシップ、課題解決力なども身につけます。
体験・経験につながる学び
コンペティションへの挑戦
- 設計やデザインの実践力を高め、確かな成果を掴む
日頃の学修成果を発揮し、学外のコンペティションに多くの学生が積極的にチャレンジ。
空間設計やデザインの実践力はもちろん、設計意図を他者にわかりやすく伝えるプレゼンテーション能力も鍛えています。AS LIVE! 活動情報サイト
※ 受賞者の学年は受賞当時のものです
- 第2回 2021中部商空間賞
最優秀賞
中西 亮貴さん、林 幸輝さん、藪井 瑠香さん建築・インテリアデザイン専攻4年
- 第4回 建築系愛知15大学共通設計競技「名古屋都市再生2022ウォーカブルなまちづくり」
最優秀賞
染矢 虎太朗さん、紺野 貴心さん、杉浦 康晟さん、奥田 悠里さん、中西 祥太さん、牧 嘉乃さん建築・インテリアデザイン専攻3年
加藤 咲良さん建築・インテリアデザイン専攻4年
自分のテーマで設計・制作・論文に挑む
科目:卒業プロジェクト4年間の学びの集大成として設計・制作・論文をまとめる卒業プロジェクト。ゼミ教員の指導のもと、学生が自由に研究テーマを決め取り組みます。4年次の7月・11月に途中成果を発表する「中間発表」でプレゼンテーションに臨み、教員から厳しい指摘、質問を受け、以降の作業につなげていきます。1月中旬に作品を提出し、卒業プロジェクト学内展を開催。さらに、最終審査会では全員がプレゼンテーションをおこない、優秀者が選出されます。2月中旬には学外のギャラリーを借り切って優秀作品展を開催し、自らの作品と向き合った1年間の成果を社会に問いかけます。
施設・設備詳しく読む
製図室
材料実験室
プレゼンテーションルーム
CAD室
先輩から聞く学科(専攻)のこと在学生・卒業生の先輩が、学びのことを教えてくれます。詳しく読む
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建築から発展し、まちづくりも学修。暮らしやすい住宅をつくり地域を明るくしたい。
在学生
川上 晴香さん
創造表現学部 創造表現学科 建築・インテリアデザイン専攻 4年
(愛知県立千種高等学校 出身)
高校生の時から関心のあった「暮らしやすさ」を追究するため、「住宅」をはじめインテリアやまちづくりなど生活に関わる分野を学びたいと考え、本専攻を選びました。
これまでの学びで印象に残っているのは、商店街の活性化を目的とした設計課題です。活性化というと外から人を呼び込むことに意識を向けてしまいますが、商店街を視察した際に街角に花や手書きの看板が置かれている様子を見て、住民が自分たちのまちに愛着を持っていることが大切だと気づき、住民の暮らしやすさに着目し、地域住民が交流できる設計プランを提案しました。景観を意識した設計や住民の交流など、「住宅の設計」と「地域のまちづくり」という2つの視点から暮らしやすさに関わる分野について学修できたことは、とても良い経験になりました。また、地域のワークショップにも参加し、住民と連携して商店街の活性化に向けた企画に取り組み、学びと実践の経験が知識となり活きています。
今後は、一級建築士の資格取得をめざし、人々の豊かな暮らしや地域の発展に建築を通して貢献していきたいです。
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名作建築を「5W1H」の考え方で分析。母国の課題を建物で解決する建築家をめざします。
卒業生
Putu Kalingga Ratedja Kastawanさん
創造表現学部 創造表現学科 建築・インテリアデザイン専攻 2022年度卒業
(SMAN 2 Denpasar 高等学校 出身)
就職先:矢作建設工業株式会社建築家の父と共に日本を訪れた際、インドネシアと同じ地震国でありながら高層ビルが建ち並ぶ景色に驚き、この優れた耐震技術を学びたいと考えるようになり、本専攻へ入学しました。授業では主に建築の基礎を学び、設計図の制作では書き方を丁寧に指導していただきました。ゼミでは、名作建築を分析し、柱の形や窓の位置など細やかな部分まで考察するなど、設計に必要なのは「5W1H」の考え方であり、利用者の過ごし方を想定することが大切だと学びました。さらに、仲間と共に課題に取り組んだことで、課題解決には多様なアプローチ方法があると学修しました。3年次に参加した「建築系愛知16大学共同企画展」では、他大学の学生や教員と交流し、自身の設計に対する視野を広げる良い機会となりました。目標は母国インドネシアが抱える地震やスラム街などの課題を解決する建築を設計し、国際的に活躍する建築家になることです。その第一歩として、卒業後は現場での実務経験を重ね、施工管理技士や一級建築士の資格取得をめざします。
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人々の安心な暮らしを守る強固な建物をつくるために
卒業生
林 賢志さん
創造表現学部 創造表現学科 建築・インテリアデザイン専攻 2021年度卒業
(愛知県立天白高等学校 出身)
就職先:株式会社安藤・間Q1 この学科(専攻)を志望した理由は?
テレビで見た震災の光景が忘れられず、災害に負けない暮らしについて考えていた中、建物の特集番組を見て建築分野をめざすようになりました。本学は、設計の技術はもちろん建物の構造やデザインについて幅広く学べることに魅力を感じ入学を決めました。
Q2 この学科(専攻)で学んで良かったことは?
建築の奥深さを学ぶことができました。デザインとは外装・内装の個性だけでなく、光と窓の関係性、風通し、さらには家具の配置まで建物を構成するすべてを指し、緻密に計算されていることを知りました。実際に街の建築物を見学し、先生が解説してくださることで、頭の中で描いたものが実際はどう形になるのかも学べました。建築は街全体が活きた教科書です。座学に加えて本物を見ることで理解が深められました。
Q3 学生時代の経験をどう活かしたいですか?
卒業後に就く施工管理職は、建設現場で工程全体を見る仕事です。現場でのさまざまな仕事を私が理解していなければ、上手く立ち回れません。大学で学んだ幅広い建築知識を活かし、人々の安心な暮らしを守る強固な建物をつくっていきたいです。そして、将来は災害大国である日本の強固な建造物の知識を、災害の多い国へ伝えていく役目も担いたいです。
4年間の学び(2023年度実績)
PICKUP!科目詳しく読む
建築のための数学
建築環境や建築構造をより深く理解し、予測するために必要となる数学モデル組み立ての考え方、微分・積分や微分方程式を用いた数学モデルの記述方法を学びます。建築のための数学の知識や応用力を身につけます。
ベーシックデザインA
身の回りにある家具や空間の観察からはじめて、その寸法を自ら測り、家具(椅子)の設計を通じて身体的スケールを理解します。また、建築の模型制作にも取り組み、縮尺におけるスケール感と模型技術の能力を高めます。
インテリア設計
インテリアの歴史、インテリアコーディネート、インテリアビジネスなど、現代のインテリアについて多角的な視点に立って理解を深めます。グループワークに取り組み、ビジネスや実生活に役立つスキルを修得します。
都市の景観
都市論や都市景観の構造などの具体的な例を取り上げながら、都市景観を読み解くためのさまざまな視点を提示。都市景観についての理解を深めると共に、景観を形成する活動としての都市デザインの手法を学びます。
時間割例
2年次後期
カリキュラムを超えた自由な学び
活躍する建築家やデザイナーを招いて定期的にレクチャーを開催する他、ミニギャラリーを活用しておこなわれる学生発信の企画展の運営、コンペティションやまちづくり活動への参加など、カリキュラム以外の時間を活用した、自由度の高い自主的な学びの機会が豊富に用意されています。コンペティションなどに積極的に参加する学生も多く、毎年入賞を果たしています。
資格・免許
取得できる国家試験受験資格
- 一級建築士
- 二級建築士
- 木造建築士
- 一級建築施工管理技士(実務経験3年必要)
- 二級建築施工管理技士(実務経験1年必要)
建築士合格者数(卒業後)
[2023年1月時点申告者のみ] 一級建築士 37名 二級建築士 58名
取得できる資格・免許
- 司書
- 学芸員
- 商業施設士補
目標とする資格など
- インテリアコーディネーター
- インテリアプランナー*
- 福祉住環境コーディネーター
- 商業施設士
- CAD利用技術者試験
*インテリアプランナー試験は在学中でも受験できます。試験に合格した者は必要な単位を満たして卒業することで、登録資格が与えられます
就職
主な就職実績
- アールプランナー
- 安藤・間
- 一条工務店
- ウッドホーム
- 加藤木材工業
- クラシスホーム
- クリナップ
- サンレジャン
- ジアス
- 住友林業緑化
- 積水ハウス
- 積水ハウスリフォーム中日本
- 宣伝会議
- タマホーム
- 東海旅客鉄道(JR東海)
- トヨタホーム東海
- NITTOH
- バウハウス丸栄
- パナホーム愛岐
- 日比野設計
- 三井住友建設
- 矢作建設工業 他
ゼミナール(2023年度)
淺田 秀男 | ゼミ | 自然のポテンシャルを活かす建築環境システム |
河辺 泰宏 | ゼミ | 都市と建築の歴史 |
清水 裕二 | ゼミ | 建築・都市と現代社会 |
田島 祐之 | ゼミ | 性能設計に基づく建築構造 |
永柳 宏 | ゼミ | 地域経営視点のまちづくり・都市計画を考える |
松本 佳津 | ゼミ | 長寿高齢社会のインテリアのあり方 |
間宮 晨一千 | ゼミ | エリアブランディングの研究と空間デザイン |
宮本 久美子 | ゼミ | 建築設計の探求と実践 |
諸江 一紀 | ゼミ | 近現代の名作建築から読み解く設計手法 |
吉元 学 | ゼミ | 「まちなみ・すまい・くらし」を実践的に考える |
学生たちの研究テーマ例
設計・制作
- 浮かび上がる芳藤の手法-寄せ絵【五拾三次之内猫之怪】の立体化-
- 関係人口に、わたしがなる!マイパブリックの精神で自分らしくマチとつながる
- そうは問屋が卸さない~卸売業を中核とした物との暮らしの提案~
- 千年先へ繋ぐ記憶の手がかり
- wagon ~大門のアイコンとなるワゴン~
- 半不可視物観測鏡ー見えないものに囲まれて暮らす私たちー
論文
- 鉄筋コンクリート構造物の構法におけるせん断力を負担するあと施工アンカーに関する研究~六面体要素を用いたせん断力を負担するあと施工アンカーの破壊挙動に関する解析~
- 長久手キャンパス図書館閲覧スペースの温熱環境・光環境の実測による実態把握
- 愛知淑徳大学におけるトラス解法に関する教育教材の開発