人間情報学科 感性工学専攻

人に優しいシステムやソフトウェア、情報サービス・製品、空間などを生み出せる人材を育成



感性工学専攻の特色

感性を重視し、人に寄り添ったデザイン的発想やモノづくりについて学び、人に優しいシステムやソフトウェア、情報サービス・製品、ユニバーサルデザインを取り入れた都市空間などを生み出せる人材を育成します。4年間を通して、感性工学に関する専門知識・技術だけでなく、コミュニケーション力、企画力、調査力、評価力など、実践的なスキルを修得。誰もが使いやすいホームページを制作するWEBデザイナー、快適なインフラを支えるアプリケーションエンジニアなど、豊かなデジタルライフを提案・創造する人材として活躍できる力を養います。



感性デザイン工学コース

人の感性とユニバーサルデザインの観点より、ユーザの多様性に配慮し、人にやさしく安全で豊かなデジタルライフを提案、想像できる知識やスキルを身につけることで、これからの持続可能な社会に貢献できる力を養います。


教員紹介(2024年度)
  • 親松 和浩 先生 世の中の面白さを可視化・映像化して伝える
  • 國分 三輝 先生 感性のコンピューティング&デザイン
  • 鈴木 清重 先生 “時間芸術”の制作と“コト”のデザイン
  • 髙原 美和 先生 人のこころを反映したデザインの実現
  • 森 博子 先生 ストレスのない快適な空間のデザインと提案

学生たちの研究テーマ例
  • プログラミングによる色と形のデザイン
  • メタバースで交流を促進する地域活性化コンテンツ開発
  • ピクトグラムに含まれる情報量と視認性の関係
  • 待ち時間を短く感じさせる色彩空間の検討

感性デザイン工学コースの魅力

  • 人の心を反映したデザインの実現

    さまざまな評価法によって人間を観察する力を養い、社会に受け入れられるモノのデザインにつなげていく方法を学んでいきます。対象は、交通関係・生活機器・化粧品・メディアなどデザインが重要になる幅広い分野です。



AI・情報システムコース

AI・IoT・ビッグデータ・ロボットなどの技術を活用し、快適な情報環境の提供、効率的な業務推進のためのアプリやシステムを構築する力を身につけ、仮想空間と現実空間が高度に融合した社会の実現に貢献するための知識やスキルを学びます。


教員紹介(2024年度)
  • 池田 光雪 先生 「協働」による諸問題解決法の探究
  • 浦尾 彰 先生 ICTを活用した人にやさしいシステムの開発
  • 佐藤 朝美 先生 楽しく便利で役に立つアプリの開発
  • 三和 義秀 先生 ディープラーニング・AIアプリの制作
  • 村主 朋英 先生 人間と情報システムの歴史

学生たちの研究テーマ例
  • 創造的なDigital Playを促進する参加型デジタル絵本アプリの開発
  • Pythonプログラミングによる為替と株価レートの予測分析に関する研究
  • 学習科学に基づく学習支援システムの開発
  • ツイートの分析に基づくユーザ推薦システムの開発

AI・情報システムコースの魅力

  • 楽しく便利で役に立つアプリの開発

    スマートフォンやタブレット、SNSなどの技術を学び、豊かな暮らしへと応用することをめざします。潜在的ニーズを探り、新たなアプリ・システム・オンライン環境を構築します。

実践的な学び座学に留まらず、感性工学に必要な様々な力を実践的に養います。詳しく読む
人間情報学部オリジナル手帳「HI Diary☆2023」制作

学生が主体となって、より使いやすい手帳を企画・制作
人間情報学部のオリジナル手帳「HI Diary」。学部の教育方針やカリキュラム、特色あるプログラムの一覧、施設紹介など、学生生活に役立つ情報がわかりやすくまとめられています。この手帳をデザインしたのは、学生で構成される「HI Diary制作プロジェクト」です。2023年度に向けての制作では、過去6年分の手帳を振り返り、アンケート結果の分析、カバーやしおりの色の選定、箔押しの選択などにプロジェクトメンバーが取り組み、より使いやすい手帳の制作に力を注ぎました。
※「HI(エイチ・アイ)」…Human Informatics(人間情報)の略

  • 人間情報学部オリジナル手帳「HI Diary☆2023」制作

先輩から聞く学科(専攻)のこと多くの先輩が、人間情報学科から羽ばたいています。 詳しく読む
  • 就職決定者の声

  • 4年間で培ったITスキルや対人力をシステムエンジニアとして発揮したい。

    卒業生

    伊澤 早織さん
    人間情報学部 人間情報学科 2022年度卒業
    (三重県立松阪高等学校 出身)
    就職先:興和株式会社

    入学当初から専門的なスキルを身につけたいと思っていたことと、ますます進展する情報社会を見据えて、システムエンジニア(SE)を志すようになりました。1年次、2年次でデータ処理やシステム開発、プログラミングの知識や技術を修得。3年次ではそれまで培ってきたスキルを駆使して、子ども向けの教材システムを開発・設計しました。自分が開発したシステムがイメージ通りに動いた時、感動すると共に、ゼロからつくり上げた経験を通してSEに必要な力が鍛えられたと実感。今後は社内SEとして、社会や利用者が求めるシステムづくりに携わっていきます。要望通りのシステムを構築していくためには、ITの専門的な技術力と、依頼者の意向やニーズを把握し、制作に関わる人たちと共有することが不可欠です。大学時代に身につけた知識や技術を活かし、さまざまな分野の職種の方たちと関わりながら、SEとして成長していきたいです。

  • 就職決定者の声

  • 先輩から聞く学科(専攻)のこと

    卒業生

    伊藤 歩美さん
    人間情報学部 人間情報学科 2021年度卒業
    (愛知県立瀬戸西高等学校 出身)
    就職先:瀬戸信用金庫

    Q1.この学科(専攻)を志望した理由は?

    大学では人の役に立つ、人に喜んでもらえるデザインやモノづくりを学びたいとオープンキャンパスに参加。人間情報学科の「社会の中で役立つものづくりを考える」という視点が、自分の希望と合致していると感じ進学を決めました。

    Q2.印象的だった授業は?

    高校生向けの学科紹介のWEBサイトを制作する課題では、座学で得た知識を、制作を通して理解することができました。利用者の年齢や使用目的によって適切な表現方法は異なります。学科の魅力をわかりやすく伝える工夫や必要な情報を見つけやすくする配置など、美しいデザインだけに捉われない視点が必要だと実感。自分本位ではなく、相手の目線に立って考えられるようになりました。

    Q3.この学科(専攻)で学んで良かったことは?

    作品制作の過程で「使う人の視点」をより深く学び、意識することで、将来への視野が広がったことです。デザインやシステム構築の技術に加え、心理学で人の心の動きや行動の特性を学んだことから人と関わる仕事をめざすようになりました。社会に出てからも相手の目線に立つことを忘れず、身につけた知識を組み合わせて快適な暮らしをサポートしていきたいです。




4年間の学び(2023年度実績)



PICKUP!科目詳しく読む
IoT・ロボティクス

ロボットを構成する要素や技術、「IoT」 (Internet of Things)の概論について学びます。ロボットとIoTとの連携による可能性について、最新知識の修得をめざします。


ユニバーサルデザイン

ユニバーサルデザインの必要性・原則・指針と、高齢者や障がい者などのさまざまな人の特性、ユニバーサルデザインの現状と課題について学び、ユーザーに配慮したデザインの手法を修得します。


AIシステム開発演習1

AIシステムの開発技術や知識を活用して、学生が主体的に課題を設定し、開発手順(要件定義、システム設計、プログラミング、テストなどの一連の工程)をプロジェクト型学習で学びます。


高校数学の復習科目

科目:代数学入門、解析学入門、幾何学入門、確率・統計入門
文理を問わずに基礎数学から専門数学科目まで体系的に学べるカリキュラムを用意しています。高校数学の復習となる『代数学入門』『解析学入門』『幾何学入門』『確率・統計入門』の開講や気軽に数学に関する質問ができる場を設けるなど、情報学の基礎となる数学の学びをサポートします。



体験・経験につながる学び

海外で人間情報学を学ぶ

科目:海外フィールドスタディ

海外の施設・環境・製品など、先進事例を視察・体験します。2019年度はアメリカ・サンフランシスコにて無人ショップやコーヒースタンドを視察し、シリコンバレーにてアップルやグーグルのビジターセンターを見学しました。情報機器の歴史や最新技術への理解を深め、人間情報学を学ぶ意義を再確認する機会としています。

※『海外フィールドスタディ』は選択科目であり、参加費は自己負担になります。
 世界情勢や航空便の価格変動などにより、開講されない場合があります。

研修内容

研修内容

各種調査のスキルを修得

  • 科目:調査法演習

    心理学の代表的な調査法である質問紙法を取り上げ、質問項目の選択、質問紙の作成、アンケートの実施、分析などの手法について、駐車場における車の種類の実態調査などを交えながら、具体的な学びを通して理解を深めます。また、ネット調査への応用、面接法や観察法を用いた調査についても実践的に学びます。

  • 調査法演習


最先端の施設・設備

情報技術やAI技術、心の理解について学ぶための専門施設・設備を整備しています。


  • CAVE

    国内有数の実際に人が入れるバーチャル・リアリティ(VR)空間。VRで再現した空間の中で実験します。体の動きに合わせたインタラクションも可能です。

  • CAVE
  • シミュレータールーム

    ドライビングシミュレーターや自転車シミュレーターにより運転環境などの違いによる運転行動を実験します。

  • シミュレータールーム
  • 音響測定ブース

    特殊形状の壁により、壁からの反射音を抑えた実験ブースです。人の発声や楽器、スピーカーなどの音を収録し、音源の性質をデータ化するために使用します。

  • 音響測定ブース
  • ロボット
    ロボット

    ロボットのアプリ開発、AIによる音声認識、対話生成などに使用します。

  • VR、メタバース
    VR、メタバース

    新しい暮らしを提案するため、観光、ゲーム、ライブなどの仮想空間を制作します。

  • 視線計測装置
    視線計測装置

    視線の位置を計測し、人の興味を引く視覚特徴を明らかにします。

  • 全方位カメラ
    全天球カメラ

    3Dで360度を撮影・配信するカメラでメタバースコンテンツを制作します。