食創造科学科
2024年4月開設
食創造科学科は、「食品開発」を「食創造」として捉え、それを実践的に学びます。食品の成分分析やマーケティングリサーチに取り組み、食に関わる分析力を養成。また、味や食感、栄養、ディテールなどの「食の魅力」を科学的な側面と、技術的な側面から探究し、食品の企画につなげます。デコレーションやコーディネートなどの食品開発後のアプローチについても学び、食に関する多様かつ専門的な知識を修得していきます。
食材の機能と効能を探究し、健康社会に寄与できる人材を育成
-
東洋医学には「未病(みびょう)を治す」という言葉があります。これは病気の症状が現れる前に治す、病気にならないように健康の維持増進に努めましょうという意味です。そのためにも日頃からバランスの良い食生活について考えることが大切です。
日常の食卓に供される食材には、食べ物という範疇を超えて漢方薬として使われているものが多くあり、これらは薬膳料理にも使われます。例えば、湯豆腐に添えられているショウガ、ウナギの蒲焼に欠かせないサンショウ、ぜんざいの原料のアズキは、中国最古の薬物書である『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』に記載があり、それぞれ薬としての効能があります。これらの食材を「薬用食物」といい、上手に組み合わせることにより薬効が増強したり、味が良くなったりします。
食創造科学科では、多様な食材を東洋医学の「医食同源」の考え方に基づいて配合し、健康の維持や増進、病気の治療までをおこなう「薬膳」について学ぶことができます。食材のもつ薬としての効能を活かし、美味しさや食べやすさにもこだわった新しいメニューや調理法の開発もおこなっていきます。西洋医学における栄養学的な知識とあわせて総合的に「食」を探求し、健康について考え社会貢献できる人材を育成します。 -
小松 一 教授
博士(薬学)
専門分野は薬膳学、漢方薬学、東洋医学
東洋医学には「未病(みびょう)を治す」という言葉があります。これは病気の症状が現れる前に治す、病気にならないように健康の維持増進に努めましょうという意味です。そのためにも日頃からバランスの良い食生活について考えることが大切です。
日常の食卓に供される食材には、食べ物という範疇を超えて漢方薬として使われているものが多くあり、これらは薬膳料理にも使われます。例えば、湯豆腐に添えられているショウガ、ウナギの蒲焼に欠かせないサンショウ、ぜんざいの原料のアズキは、中国最古の薬物書である『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』に記載があり、それぞれ薬としての効能があります。これらの食材を「薬用食物」といい、上手に組み合わせることにより薬効が増強したり、味が良くなったりします。
食創造科学科では、多様な食材を東洋医学の「医食同源」の考え方に基づいて配合し、健康の維持や増進、病気の治療までをおこなう「薬膳」について学ぶことができます。食材のもつ薬としての効能を活かし、美味しさや食べやすさにもこだわった新しいメニューや調理法の開発もおこなっていきます。西洋医学における栄養学的な知識とあわせて総合的に「食」を探求し、健康について考え社会貢献できる人材を育成します。
-
小松 一 教授
博士(薬学)
専門分野は薬膳学、漢方薬学、東洋医学
食創造科学科の特色
食に関する多領域を
横断的かつ専門的に学ぶ食について科学的な根拠から学ぶことを土台に、「食品」「調理」「健康」「栄養」「食文化」「食創生」という、食に関する多様な領域についての知識を修得。食をあらゆる視点から捉え、新たな食を生み出す発想力へとつなげます。
さまざまな機関と連携し
食創造を実践的に学ぶ本学のコミュニティ・コラボレーションセンター(CCC)との連携や、ゼミ活動、コンペティションなどの機会を利用し、食品開発や成分分析などに挑戦。実践を通じて、食創造について生きた学びを得ることができます。
実験・実習で実践力を磨く
最新の学修・研究食品成分を調べる最新機器を設置した実験室や、食品開発などで用いられる、おいしさを評価する官能評価室、地域食やテーブルコーディネートなど、食卓美学を研究する実習室といった、先進的な学習・研究環境が整っています。
「おいしさ」の秘密に科学的にせまる!
食品開発には分析が欠かせません。食材の健康機能成分の分析、実験手法による評価、調理や加工を経て、食品を創生します。地域食材の商品開発も食材の特徴や機能性を分析することから取り組みます。たくさんの情報をより科学的に探究できるよう、最新の設備や施設を充実させています。
見た目は似ているのに「おいしさ」は違うグミ
グミのおいしさの要因のひとつに食感があります。クリープメーターを用いてグミを分析することにより、かたさ、粘着性、破断性、凝集性など食感を測定できます。見た目は似ているのに人気のグミは、糖衣がぱりっとし、中はもちっとした食感の変化があって、歯にくっつきにくいものでした。おいしさの特徴を客観的に捉えることができます。
体験・経験から理解につながる学び
さまざまな機関と協働し、食創造プロジェクトに挑戦
■ゼミで食品開発に挑戦 ■新しい地域食の企画・開発 ■メニュー提案や食品開発のコンペティションを開催 ■栄養だけでなくおいしさにもこだわった企画食品を学内で提供 ■オリジナルのお菓子や加工食品(カレーなど)を開発 ■コミュニティ・コラボレーションセンターと連携した食育や食品開発
※記載内容は構想中であり、変更になる可能性があります
4年間の学び(2024年度)
教員紹介
【食品開発】学びの流れ
6つの領域に広がる学び
施設・設備
2023年完成の新1号棟の4・5階に食創造科学科の専用フロアを整備。最新の設備が整った、実習室・実験室の他、専用ラウンジなども設置されています。
- 精密機器室
- 培養室
- 官能評価室
- 食品加工実習室
資格・免許
取得できる資格・免許
- 食品衛生管理者任用資格*
- 食品衛生監視員任用資格*
- 司書
- 学芸員
* 任用資格:採用後、特定の業務に任用される時に必要とされる資格
取得を支援する資格など
- フードコーディネーター3級
- 食生活アドバイザー®3級
- TALK食空間コーディネーター®3級
- 惣菜管理士3級
- 初級食品表示診断士
- 登録販売者
- 日商簿記検定3級
- 三級知的財産管理技能士
活躍が期待される卒業後の進路
- 製造業:加工食品、食品飲料など
- 総合商社:食品原材料など
- 専門商社:食品卸など
- 外食:百貨店、食品スーパー、ドラッグストアなど
- 行政:公務員
- フードコーディネーター
- 食生活アドバイザー
- 大学院進学 など