ヨークでの忘れられない濃い４ヶ月

私は、イングランド北部に位置するヨークに留学しました。ヨークは古き良き街で、自然と歴史的建築物があり素敵な場所でした。特に私の思い出の場所はヨークで有名な場所の一つ、ダイアゴン横丁です。ハリーポッターのモデルになった商店街です。また、イギリスで一番幽霊が出る街として人気の観光地でもあり、ヨーク・ゴースト・マーチャントというお店にはいつも行列ができていました。大学からこの商店街は近くにあり、授業終わりや休日によく通いました。この雰囲気のある通り一体に店が集まっており、全てが揃います。猫カフェ、日本料理、キッチン用品、本屋、パブ、スーパー、百均、ファストファッション（ZARA、H＆M、PRIMARK）などなど。休日には大道芸人が芸を披露しており、人で賑わう街です。何度出歩いても飽きない街でした。

そんな街にあるヨークセントジョン大学で約４ヶ月、授業を受けました。同じコースを受けた学生は私を含め20人ほどでした。同じ大学の方と二人で来ましたが、私たち以外は韓国人の留学生で韓国語を話せない私は仲良くなれるか心配でした。また、授業に対しても英語に自信がなくついていけるか不安でした。しかし、韓国の方達はとてもフレンドリーでこちらから声をかけるまでもなくたくさん話しかけてくれました。多くの方が日本の文化（アニメ、音楽、観光）についてよく知っていて、中には日本語がとても流暢な方もいて驚きました。私も韓国のことについてたくさん教えてもらいました。授業では二つのクラスに分かれて、一つの教科書を使って授業をしました。わからないことはたくさん出てきましたが、そういう時は先生や周りが懇切丁寧に助けてくれました。一番大事なのは、わからないことを素直に伝えることだと思いました。恵まれた環境のおかげで楽しく英語を学べました。文法も学びましたが、英語の専門的な内容というよりはイギリス現地で生活していくのに必要なことをたくさん学びました。具体的には政治問題、イギリスでの伝統料理、日常英会話などです。先生からイギリスではくしゃみをした人に“Bless you”と声をかけると教わりました。実際に、そう声をかけている場面を多く見かけましたし、自分達も言うようになりました。また、実際に街へ出て町内の集まりに参加したりしました。現地のご高齢の方と交流する機会は貴重でしたので新鮮な経験です。大学内のイベントもあり、参加してみるといろんなルーツの方と出会えておもしろかったです。

また、生活面ですが私は寮を選択しました。寮は二階建てで、何棟か一つの場所に寮が集まっていました。向かいの部屋のGinaさんという女の子がとても優しく、全く何も喋れない時から寄り添ってくれました。普段の生活でわからないことは全て彼女から教えてもらいました。また、フラットメイトの誕生日会にも声をかけてもらいました。ネイティブ同士の会話を聞いた時に同世代の英語が全く聞き取れないほど早く、驚きました。しかし、私と話すときはゆっくり話してくれました。同世代として仲間として会話の中に入れてくれたのですごく嬉しかったです。
最後に留学を通していろんな方に出会えて大きく影響を受けましたし、自分が知っていたつもりでもまだまだ知らないことがたくさんあることに気づきました。辛いこともありましたが、その思いすら今では一つの武器です。英語力も大事ですが、コミュニケーション力・好奇心があってこそようやく現地の方と会話が楽しめると思っています。